#07 混沌by寝不足
今朝になりますが、合計100PVいきましたので、別ページにて、SS(Short Story) をあげております。「知らないよー」という方は是非に見にいってもらえると嬉しいです!活動報告やSSの方で、喜びまくっているのでここではこの話題は控えようと思います。
この話もよろしくお願いします!
ニナは石垣に隠れて、テアミナを尾行していた。
「この後、どのくらい時間があるのかしら?」
そうテアミナが聞くと側にいたメイドはどこからともなく、懐中時計を取り出して言った。
「今は十二時過ぎですので、大体六時間でしょうか」
きっと、舞踏会までの時間だろう。
メイドがそう言うとテアミナは考えるような仕草をして言った。
「ならば、三時間ね」
テアミナそう真剣な表情をした。
何か重要なことがあるのだろうか。だとしたら、突き止めねば─という思いでニナは更に尾行を続けた。
そこから十分ほど歩いて伯爵邸に到着した。
伯爵邸は白い漆喰で塗られ、見るからに豪奢な邸であった。厚い雲の隙間をぬって出てきた日が伯爵邸の大きな黄金の門を輝かせていた。
その大きな門から入るのかと思えば、テアミナたちは伯爵邸の裏に周り、茂みに隠された木製の扉から地下通路のようなところに入って行った。
何故、大きな門を使わないのかそう疑問に思いつつも、時間をおいてニナもそこへ入って行った。
中は、人一人がやっと通れるほどの通路で、まだ成長していないニナにとっても窮屈であった。
進んでいくと突き当たりに梯子があり、これを登ったようだ。
滑ってしまわぬようにと、固唾を呑んでニナは梯子を登った。
※ ※ ※
ガタ。
そう、クローゼットの方から音が聞こえた。
テアミナは平民衣装から着替えている途中であった。
もしや、隠し通路が誰かにバレたのではないか、そう肌に嫌な汗を伝わせながら、テアミナが心配していたところをマリーが言った。
「お嬢様。ここは私が」
マリーはそう言うと、クローゼットにスタスタと警戒心もなく近づいていった。
それにはテアミナも驚き、思わず声をあげた。
「えっ、ちょっと!!」
その静止の声も憚らず、スタスタと歩いて行き、音を立てぬようそぉっとクローゼットを開け、隠し通路に繋がる扉を開けると─
─そこには先程の女児がいた。
※ ※ ※
先程、テアミナがあげた大きな青いリボンをふるふると震えるように揺らしながら、ニナはクローゼットから、出てきた。
テアミナは余りにも驚いたため、上半身は下着姿のままで立ちすくんでいた。
ニナは真っ先にこう言った。
「ご、ごごめんなさい!」
テアミナは状況を把握するのに時間がかかった。
どうして、ここに?
どうして、謝ったのだっけ?
あれ?私、今何を?
珍しく、混乱しているテアミナであった。
テアミナは平均で一日に十時間は寝ている。
しかし、今日は六時間だ。つまりは、
(寝不足で、幻覚を……?)
というまさに寝不足の結論に至ったのである。
すかさず、マリーは言った。
「お嬢様、これは幻覚ではありません。……というか、幻覚であってたまりますか。」
最後の方は、妙に小さな声で何か聞き捨てならないこと言ったような気がしたが、気に留めず、とりあえず平静さを取り戻すためにテアミナは言葉を発することにした。
「えぇっと、そうね。あぁ、まずそちらに腰掛けてよろしいわよ?」
そう言って、やっと落ち着いた気がした。
そうして、ようやく気付いたが、自身は到底人に見せられるような姿をしていない。足早にクローゼットに行き、普段着を素早く着ると、完全に落ち着きをとり戻して言った。
「どうして、ここにいらしたの?」
そう微笑んで言った。
最後まで、読んでいただきありがとうございます!
各キャラの特色が出始めましたー!
想像以上に沢山の方々がこの作品を見てくださっているようで、とても嬉しいです!
さて、次回は7/22ぐらいを目安に書いて参ります。
少し、日にちは空きますが、ゆっくり楽しんでもらえれば幸いです。
これからも、よろしくお願いします!




