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#05 子供と少年

 おはようございます!初めての朝投稿です。

 昨日に引き続き投稿していますので宜しくお願いします!


「この子はね、ついこないだうちに来て、教会で保護しているんだよ」


 神父はさっきまで泣きじゃくっていた幼女の頭を撫でながら言った。


「テアミナ嬢と話をするから『散歩でもしてきなさい』とは言っていたものの、寂しくなって泣き出すとは」


 そう、神父は穏やかに話していた。


 ここは教会の中である。

 ついこの間、テアミナが修繕費を出して、外装の修繕を行ったばかりである。

 外装はこの町で伯爵邸に次いでの立派さである。

 しかし、内装もそれに負けずと綺麗であった─

 

 

 思い出されるのは数年前。まだ、ジョアにリルクという執事がいなかった頃である。

 ジョアが初めて神父と会った時、神父は骨が薄ら浮き出ており、日に焼けた小麦色の肌には血色が無かった。

 そんな神父は言っていた。


『この教会の外装は酷い有様でしょう。修繕費が必要なのですが、国が支給してくれないのですよ。』


 外壁はボロボロ。扉は傷だらけ。煙突は原型をとどめていない程に崩れていた。

 そんな教会ではあるが、中は外とは対照的に綺麗であった。

 床は埃一つなく。壁には絵画が飾られており。ステンドグラスは陽の光で輝き、神の姿がより神々しく見えた。


『せめても、と中だけは綺麗にしているんです。教会で保護している子供たちが率先してです。神様が私たちを救ってくれるようにと…。』


 そう、眉尻を下げて言っていた。


─そんな過去もあったなとジョアは懐かしく思う。

 

 そんな彼は今や、すっかり元気をとり戻して、肉付きが良くなるどころか、ムキムキである。

 テアミナがどんな額をこの教会に寄付したかはジョアも知らないが少なくとも、この教会で保護している子どもとこの神父をしっかり食べさせられるだけの額ではあるのだろう。


「ほら、挨拶をしなさい」


 そう言って、幼女の頭を撫でる手を彼女の頭からどけると、幼女はジョアたちの方を俯きがちに見て言った。


「えっと…。初めまして…ニナです。……いつも神父さまがテアミナ様には助けてもらってる、って…わたしもそう思ってて。ありがとう、…ございます。」


 そうニアが言った後、某メイドは平静としているが、静かに目を輝かせていた。

 それを見たリルクは少しメイドから後ずさった。


(これは……。あとでリルクを揶揄ってやろう)


 そうジョアは思っていた。


 テアミナはニナが自己紹介をした後、「おいで」と言い、手招きをしてた。

 ニナはそれに首を傾げながらも、テアミナに寄る。

 テアミナは「後ろを向いてご覧なさい」と言うと、彼女のその橙色の髪のポニーテールに青いリボンをつけたのであった。


 ぽかん、としているニナにテアミナはこう言った。


「教会に住んでいるのでしょう?これは私からのお近づきの印。他の子たちもつけていたでしょう?」


 そう言うと、ニナはパァと顔を輝かせ、こくこくと首を縦に振った。

 おそらく、他の教会住まいの子どもたちがつけていたのを見て、羨ましく思っていたのであろう。とても嬉しそうであった。


(相変わらず、らしいことを)


 そうジョアは思う。


 この国の平民は何の見返りもなく、ただぜいを納めているだけの、貴族や王族にとってはただの機械でしか無い。


 貴族は平民の反感を買う。それはそうだ。当然のことだとジョアも思う。しかし、その貴族にもまた、テアミナのように平民のために尽くそうとする人がいるのだ。


 例え、その人が報われないなんてことがあるとするならば─


 それは、とても憎らしいことだとジョアは思う。


 だからこそ思うのだ。この幸せな空間が続くようにと。


─自分を犠牲にしてでも。


 さぁ、新しい登場人物も増えてきたところでございます。明日も今日に引き続き投稿します。時間は9:00です。

 是非、見にきてください!

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