第14話 いつかの記憶
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『そうそう、そんな感じだよリエル。』
『リエルぅ〜次々!次行こ!』
『ま、最初よりは良くなったな。』
視界は真っ白。
聞こえるのは3人であろう『誰か』の声だけ。
誰かは分からない。
これは何処なんだろう。
現実なのだろうか。
こんな真っ白な場所、私は知らない。
それどころか、私が私なのか。
今の私は、、、私?
、、、、、、、、
「ん、、、」
朝日の光と、首筋を伝った温度で目が覚めた。
結局、壁に寄りかかって座ったまま眠ってしまったようだ。
「、、、あれ?」
目元が涙で濡れている。
首筋にも涙が伝ったようだ。
「悲しい事なんてなかったんだけどな、、、」
ぽつりと呟く。
その時、ゆっくりと階段を降りる音が静かな部屋に響いた。
誰かが起きてきたようだ。
私は、急いで涙を拭いて立ち上がった。
起きてきたのはミア。
流石の早起きさんだ。
「おはよう〜」
私は、なるべく普通の声で挨拶をした、、、はず。
「ん?リエル早いねぇ、、、おはよ。」
、、、バレなかったようだ。
「昨日は何が、、、」
そう言いかけた時、扉が勢いよく開いて
「昨日は何があったのかしら?」
先生が入ってきて開口一番そう言った。
「えぇっと、、、校舎内に忘れ物を、、、」
ミアが言い訳するも
「そもそも校舎内にはそうそう入らないでしょ。」
速攻先生にバレていた。
ちなみに私は、魔力探知で先生が来ることを分かっていたので、ドアが開いた瞬間逃げた。
そろそろと階段をのぼり、自室の扉を開けると部屋の真ん中にアルガが座っていた。
「!?どこ行ってたの!?」
驚きで声を上げる。
動揺している私とは反対に、アルガは
「外の世界が久しぶりだったからな。」
と言った。
なんか上手く言葉言い換えてるけど、それって結局遊んでたってことじゃん。
家系に伝わる召喚獣とは一体、、、
それにしても、こういう呪文とかはちゃんと覚えてるんだな。
昔のことは全然覚えてないのにね。
自分でも理由が分からないのに、また涙が溢れそうになる。
「そろそろ起きなさーい!」
先生の声が聞こえた。
まるでお母さんみたいなセリフ、、、
あぁ、、、ダメだ。
全てが昔の事に繋がってしまう。
ガチャ、と何回か扉が開く音が聞こえた。
みんなも下に降りるようだ。
「リエル、起きてる?」
フェルノが扉越しに声をかけてきた。
「起きてるよ。」
と、返して下へ降りる。
アルガも一緒だ。
「、、、それで、あなた達はどうして真夜中の校舎に忍び込んだのかしら?」
、、、なんでだっけか。
えーっと、、、あ。そう。先生の正体が知りたくて、忍び込んだんだった。
結局本は持って帰ってこれなかったよな。多分。
白状するしかないか、、、
「あの、それは、、、」
「先生が、正式に教員に登録されているのか気になったんです。」
シアンが割り込んできた。
「リエル?」
先生に聞かれたので、動揺しながらも
「え?あ、はい。そうです。」
「今、『え?』って言ったわよね?」
「い、いや記憶が曖昧で、、、」
と、なんとか誤魔化す。
「なるほど、、、つまりあなた達は私の事を心配してくれていたってことね。」
なんの『なるほど、、、』なのか。とんでもない勘違いをし、謎に納得した先生のお陰で、私達はあまり怒られずに済んだ。
「今日は休みよ。くれぐれも問題は起こさないようにね。」
そう言って去っていった。
先生が去った直後、ミアが
「リエル!見てみて!私、この人達に会ってみたい!」
ミアがそう言って一枚の新聞を持ってきた。
「ん?どれどれ?」
私が興味津々に覗き込むと、自分でも自覚がない内に酷い頭痛が襲ってきて、私の視界に暗幕が降ろされた。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
次回もお楽しみに!




