第12話 生還
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どれくらい時間が経った?
、、、分からない
先ほどから心の中で自問自答の繰り返し。
答えは分からない。
数時間かもしれない。
そうだね。
数分かもしれない。
そうかもね。
今駆けつければ間に合うかもしれない。
何に?
そう質問すれば、私の心は黙ってしまう。
まだ出会って数日。
言ってしまえば、彼らが私の中でこんなに大きい存在だとは思ってなかった。
友情なんて、数日で目覚めるものじゃない。
下手したら芽生えるまで数年かかる場合ある。
だからこそ信じられない。
今でも信じられないのだ。
悶々と考えていた時、寮のドアがバタン!と開いた。
「あなた達!?」
ほぼ叫び声のトーンで先生、、、セレナ先生が飛び込んで来た。
ぼーっと見つめる私の目の前で先生は続ける。
「、、、あなた達二人?他の人たちはどこに行ったの?」
「えっと、、、」
言い淀む私。
ステラは無表情だ。
先生は少しため息をついた後、それでも優しい表情で
「あの校舎にいるのはあなた達の仲間?」
誤魔化すこともできず、こくりと頷いてしまう。
「、、、行くわよ。もちろん、あなた達もね。」
そう言ってウインクをした。
正気に戻った瞬間、この状況がどれほどまずい状態かわかった。
すぐに戻らなかった自分を責めたい。
ミア達は魔力変化だ。
一度少しでもリミッターを外すともう止められないのだ。
なおさら、この年齢で魔質があれほど強力だと肉体が耐え切れず、肉体が崩壊する確率も十分にある。
なのに、さっきまでの私は、、、
そう思いながら全速力で階段を駆け上がる。
私達二人とも、やりたくても魔力を解放するわけにはいかない。
ただでさえ、魔質が分からないのだ。
周りを巻き込んでさらに状態を悪化させてしまうだろう。
でも、私は前までの私じゃない。
今日の授業一時間のみで大きな進歩があった。
やはり授業はいい。
支援魔術や簡単な魔力障壁くらいは作れるようになった。
先生に色々教えてもらった時、妙な懐かしさと寂しさがした気がした、、、がそんなこと思い出している暇はない、、、
もしたら思い出したくないだけかもしれない、、、
余計なことは考えるな。今に集中しろ。
心の中で自分対自分の勝負が始まろうとした時、激しい戦闘音が間近に聞こえてきた。
雑念を振り払って意識を集中させる。
あそこだ。
少し前に今みたいに走って曲がった角。
「みんな!」
私はそう言って角を曲がった。
「リエル!?」
ミアの驚いたような、疲れ切っている声が聞こえた。
その時の安堵感を、私は一生忘れないだろう。
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