表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/18

第6話 グルメなニル

「いや物理の能力ってなんだよ…」


キュラは何とも言えない表情で

こちらを見ている…


いや私たちに聞かれても…

絶対ニルもそう思っていただろう。


そしてニルが何か思いついた表情で話し始めた。


「思ったんだけど、私が火を生み出せるのって

私が火の能力を持っているからってこと?」

「確かに…それなら納得がいくな。」


前、私はニルにお肉を焼いてもらったことがある。

その時、ニルは手のひらから火を出して焼いていた。

その現象が能力というもののおかげなら、

瞳がオレンジ色のニルが火を生み出せるのも

納得がいく。


「なら主人は?」

「…草の能力が使えるってことか?」

「?」

「主人。前みたいに手のひらに力を込めてみて。

草に向かって。」


私は以前と同じように手のひらにぐーんと力を入れるようにしてみた。


すると…


地面から謎の草が生えてきた。


「なにこれ…」

「他の草と違う感じがするが…まさかこれ苗じゃないか?」

「苗?」


よくよく私が生み出した草を見てみると、

2つの小さな葉っぱが付いている。


これはいわゆる双子葉類というやつだった。


その時、その草は突然ぐんぐん伸び出した。


「なんか伸び出したんだけど…!」

「成長してる?」


すると、なぜか急に成長が止まった。

そしてその草の根元を見るとオレンジ色のものが。


「なんか根っこにない?」

「…なにこれ?引っこ抜いてみるか?物理のキュラが一瞬で引っこ抜いてやるぜ!」

「ほい」

「先に抜かれたわ…」


引っこ抜いてみると、下には根っこではなくオレンジの逆三角錐の形をした謎のものがあった。

これ私初めて見た時謎すぎたんだけど、

これいわゆる…


するとニルが、


「これってにんじん?」

「本当だにんじんだこれ」


そう。私が生み出していたのはなんとにんじんだった。何故…?


「というかお腹すいてたしちょうどよくね…?」

「確かに!じゃあキュラ料理よろしくねー!」

「いや俺料理できないんだけど?!」


ということで無理やりキュラがごはんを

作ることになりました。流れ的にこれ紫色の

ご飯できるやつだよな…



「やっとできた…できたぞ、ほら。」

「ねぇキュラ…料理下手ってのはわかるんだけど…」

「?」


私も同じことを思っている。

なぜかって?それはな、今空を見上げると

なぜか星空が見えるんだ。不思議だね。


…じゃない。


「いや時間かかりすぎでしょ!?私結構手伝ったよ!?」

「それがな…シカを狩ってこようと思って

森に行ってたんだが、迷ってしまってな…」

「あーまあなら許せる。料理自体に9時間前後

使ってるのかと思った…」


しかし、料理の見栄えはかなりいい。

物理の能力で作ったであろう石のお皿に、

ドンと大きな鹿肉が乗っており、

上に薄く切ったにんじんが乗せてある。


「火は私の能力でやったんだよー

…また焼いたのも私だけど…」

「って…!余計なこと言うなよ…」

「とりあえず丸一日食べてないから…

食べようほんとに」

「じゃあ…」


「「「いただきます!」」」


私は手でそのおっきな鹿肉を持ち、口を開けて

かぶりついた。


「…おいしい…!」


キュラが突然声を上げた。

めちゃくちゃ口膨らんでるし目がものすごく見開いてる…


しかしニルの方を見てみると…


「…何か足らない…塩味か…」


なにやら呟きながら肉を凝視している。

正直、私も思っていた。


この肉、なんと正真正銘のただの焼いた肉なのだ。

それはいいのだが、そのため肉の味しかしない。

今は塩胡椒なんてものはない。

なにか物足りないのはかなりわかる。


しかしキュラはあまり気にしてないようだった。


「2人とも手が止まってるぞ。食べないのか?」


キュラ…食べないわけじゃないんだただ…

塩が欲しい…!


…てかにんじん生じゃん?!




私たち何か物足りない肉を食べながら、

今後食についても考えなければ…

と思っているニルと私だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ