8話「ベタなヒロインの素顔」
今朝言っていた。投稿が先になるという
謎の詐欺
ワールドカップ日本がグループ最下位という結果に
明日以降仕事以外することが無くなったので投稿しました。
あらすじ
ソフィに稽古をつけてもらうことになった
碧大だがその稽古とは懐かしのあの流派?!
はてさてこの先どんな風になって行くのでしょうか?
作者さえもわからない!
ワールドカップを見て、プロットを見ない
そんな作者の綴るベタな異世界チート
始まり始まり。
碧大はソフィに渡された木刀を構え
野犬と対峙した。
剣術のスキルをとってないし、まして
地球で剣を扱うことなど無かった碧大は
見様見真似だ。
「碧大、剣は持った事がないのか?」
「えっ?あ……あぁ
無いな」
ソフィはやはり碧大の構えを見て
その隙だらけの構えを指摘する。
「普段は何の武器を使っているんだ?」
「武器は使っていないな。
格闘ってわかるか?素手で戦う技術なんだが、」
「なるほど。
しかしまぁこの修行は
剣の型を覚えるためではない
続けてみろ
あまりにも野犬相手に苦戦するようなら
また考えるがな。」
そう言ってソフィは碧大の履いている靴に
向かい呪文を唱えた。
素手で戦うと聞いて侮ることはなく
相応の素早さが必要だと思い、
靴にも木刀同様の重力魔法をかけるためだ。
もちろん群れで行動し、とても素早い
野犬を相手にするのに全く動けなくては
話ににならないので少々の調節はする。
「うっ……
これで戦うのか……」
「ふむ、構えで強さを
見極めようかと思ったが
武器を持たないと言うので
基準がわからない。
相応の速さが必要だと思ってな
なにまだお前の実力はわかっていないので
群れと戦うことはさせない」
碧大が対峙してる今もソフィは重力で
野犬の動きを止めていたのだが、
一体を残し他の何体かを圧死させる。
「お前が危険になったら
野犬の動きを止めよう
その隙に体勢を立て直せ」
ソフィが、そういうやいなや
動きを止めていた残りの一体を解き放つ。
「うわっ!」
いきなり襲いかかってきた野犬にたじろぐも
碧大は野犬の攻撃をギリギリで躱す。
多少とはいえ靴が重くなっている上に
自身が持つ得物も鈍器のように重い
俊敏を上げたとき一緒に上がった
脳の処理速度ではとっくに理解しているのにも
関わらず体がついてこない。
「畜生はえぇな……
どうしたもんか……」
そう呟きながら木刀を振り上げる
碧大が地球に居た頃やっていた
モンスターを狩るゲームのキャラクタ―達は
こんな気分なのだろうとか
考えつつ
先程襲いかかって来た野犬の速度を
思い出し、予め振り下ろし始めておく。
格闘スキルを上げていた恩恵か
戦闘の勘というやつは悪くない
ソフィもそれを見て何か関心したような
顔をしている。
「ぐっ……
喰らえッ!」
それはとても見事とは言えないが
野犬の頭を掠め脇腹に木刀が当たる。
しかし有効打ではなかったのか
野犬は再び立ち上がってきた。
手ごたえでそれを分かっていたのか、
碧大はいつでも木刀を振り下ろせるように
構える。
体の重さゆえに追うことはせず、
先程のようなカウンターをとる腹積もりだろう。
「来い!」
碧大が大きな声で挑発をすると
それに反応したのか、野犬が駆けてくる。
体を大きくのけ反らせ、それを避けると
先程切りつけた脇腹めがけ剣を振る。
ゴッ
と鈍い音をさせると、
野犬は最後の鳴き声を上げ、
そのまま沈黙した。
「ふむ、まぁ見事とは言えないが
センスは悪くない。
しかし木刀の重さを利用するのではなく
あくまで剣として振れ」
ソフィは碧大の戦闘が終わるとそう言った。
「そりゃ無茶だろう……」
「弱音を吐くな、私に教えを乞うたのは
お前だろう?
なに直出来るようになるさ
私も自らやった修行だからな。
無茶などではない」
そういうソフィの華奢な体を碧大が見る
この細い体で、この木刀を
振っていたというのだ。
恐らく何かコツがあるのであろう。
「冒険者という粗野な仕事を生業としているが
私も女だ。
そんなにジロジロみられると
その……恥ずかしい。」
「お……おう
すまん」
ソフィの赤らめた顔を見て
ドキリとした碧大は素直に詫びる。
「ふむ、これからは……
そうだな野犬のいなさそうな場所で
筋力の鍛錬などを行い一日の
終わりに野犬との戦闘としよう。
碧大なら問題無さそうだ。
その木刀は背中に差しておけ
水浴びと睡眠の時以外は
片時も離すな。」
「キツイな……
おっとそうか
弱音ははかないんだった。
了解した。」
そして碧大とソフィの修行初日は
夕暮れまで続いた。
「今日はここまでにしよう
明日からは私の冒険者家業の
かたわら見ることになる。
早朝に来てくれれば大丈夫だろう。」
「わかった。すまないな……」
「なに、私も毎朝鍛錬はしている
一人か二人かの違いだ。
さて私は夕食に呼ばれていたのだったな、
ルーシーを待たせては悪い
そろそろ向かおう」
そういうとソフィは死んだ野犬を
手慣れた様子で血抜きなどの処理をしていく。
こちらの世界で野犬を食べることは
ほとんど無いようだが、皮などが使えるようで
碧大も昨日の野犬はギルドに提出している。
もっとも血抜きなどやったことのない碧大は
そのままギルドに提出をして
皮は血の色に染まり、ほとんど使い物にならない
それを見たギルド職員が、嫌な顔をしたのは
言うまでもない。
―――
帰路についていたソフィと碧大だが
急にソフィが、
「ふむ何か手土産の一つでも
持参するべきだろう」
と言い出して、急遽
買い物に付き合う羽目になった。
「どんなものがいいのだろうか
いや、しかし
これは……」
菓子類の売った店の前で
あーでもないこーでもないと
ソフィが物色をはじめる。
「なぁ……申し訳ないとか言ってたけど
すげぇワクワクしてんな」
「なっ!いや、違う!これはその
そうだ!申し訳ない顔で行っては
ルーシーに気を遣わせてしまうだろう!」
碧大の言葉に振り返ったソフィが慌てて答える。
「いやまぁ、いいんだけどさ…」
「なんだそれは!自分から持ち掛けておいて!」
「いや、ソフィが張り切っている所
邪魔してすまん。」
昼間の修行を思い出した碧大が仕返しのように
ソフィをつつく。
自分から師事しておいて
なんと性格の悪い男だろうか。
「張り切ってなどいない!」
ソフィがムキになり始めた。
これは珍しいと仕返しなど忘れ、
ソフィをからかおうと碧大の口角があがるが
どちらにしろ、この男の底意地の悪さは
変わらないらしい。
「そうかぁ?かれこれずっと
菓子折りを選んでいて
修行の時間より長いんじゃないか?」
実際そんなことはないのだが
長いことソフィが物色していたのは事実で
そこを突く。
「むっ……こ、これにする!」
一番手近にあったものをつかむと
すぐさま会計を済ませ店から出る。
さすがにからかいすぎたと反省して
碧大がソフィに近寄り、
「なぁ、ごめんソフィ
からかい過ぎたよ……
お前が知り合いの夕食に呼ばれて
はしゃぐのが、
なんていうか……可愛くてさ……」
失言だった。
嫌味など全く込めず本当の謝罪の気持ちを
込めた碧大だったが、
からかいが完全に抜け切れていなかったのだろう
一言も二言も多かった。
碧大のその言葉を聞くとソフィは
あっとかうっとか呻くと顔を真っ赤にすると、
「ち……
ちがッ……
ちがうもん!!!!」
空気が凍るとは恐らくこのことを言うのであろう。
町の喧噪など耳に入らず、
碧大の頭の中でソフィの叫びがこだまする。
確かにソフィ初登場の時は可愛らしいと
形容したが、まさかこの口調である。
普段の凛とした喋り方とは変わり、
まるで童女のような口調と仕草であった。
「ちがうもん……
碧大のばかぁ……
うわーーーーん!!!!!」
ソフィが泣いた。
それだけでも十分碧大の動きを硬直
させるのには十分だったが、
硬直だけでは済まなかった。
―ズドン―
ソフィが泣いた瞬間、
碧大の体にかつてないほどの重力が襲う。
ギリギリと碧大を地面へといざない、
そして、
―どさっ―
ついに碧大は地面へと蛙のように
這いつくばることになった。
それでも重力の枷は外れず徐々に碧大の
体にのしかかって行く。
冗談ではない先程の野犬のように
潰されてしまうと思った碧大は、
「そ……ソフィ
す……すまない
俺が悪かった……
ソフィに友達がいないなんてことはない……」
失言その2である
「うわぁぁあああん!!!!!
バカぁぁああ!!!」
―ズガァン―
「うがぁッ!!」
碧大の肺から空気が漏れる
これ以上は本当に危ない。
はたから見たら
可愛らしい少女が大泣きしていて
その前に男が這いつくばっている
とても不審な状況だ。
「ソ……フィ
お……おれ……がと
とも……だちだァ……」
虫の息である。
しかしその言葉はソフィに届いたのか
スッと碧大から重力が消える。
「本当?
碧大……それ本当?」
ソフィが尋ねる。
重力から解放された碧大は、
「あぁ……本当だよ
友達だ!」
「私は、その……
こんな力を持っているから
いままで友達がその……」
「いや……いいその先は言わなくて
大丈夫友達だから!」
碧大の言葉を聞きソフィがまた泣き出す。
ビクッと身構える碧大だったが、
今度は碧大に重力は降ってこない。
碧大はそれに気付き立ち上がりながら
ソフィの頭をなでると
ひしっとそれに応えるように
ソフィが碧大に抱き付いた。
「友達……」
ソフィのその言葉が聞こえたのか
聞こえなかったのか、
碧大が少し微笑んだ。
美談のようになってはいるが
碧大が悪いことに変わりはなく、
その後孤児院に帰り、
泣きはらした目をしたソフィと
ボロボロの碧大を見て
心配したル―シーが
事情を聴き
碧大に再び制裁が加えられたことは
言うまでもない。
ソフィ、当初予定になかったこんな素顔……
作者はとても好きです。萌えます。
日々増えるPVとユニーク、そしてお気に入りの数
そんなことを気にせず新たなチャレンジ
需要って?おいしいの?
そんなことを考えながら書きました。
後悔はしてません。
誤字脱字報告、感想お待ちしております!!!←ちゃっかり気にしてる




