第4章 プロローグ
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どうして私はこんなに不幸なんだろうって、ずっと考えてた。
暗くて、狭い牢の中でずっと考えてた。
私が悪いことをして、捕まってしまったの? 私は何もしてない、してないのに。
母親は、私を見ようとしなかった。近づくと叩かれた。何度も殺されかけた。母親の顔は恐怖と憎悪に満ちていて、ヒステリックに何かを叫んでいた。
私はそれを覚えていない。聞こえないふりをして、記憶から消したから。
どうして? どうして? ずっと自分にそう問いかけた。
私が悪いの? 全部、私のせい?
“君さえ生まれなかったら、誰も死ぬことはなかったのさ”
牢の前に立った男は短剣を投げ入れた。血のついた短剣。誰の血か、考えてはいけない。
だけど母親は、嬉しそうにその短剣にすり寄って、自分の喉を刺した。
“あーあ、死んじゃったよ。よっぽど闇の子を産んだのが辛かったんだ……”
母は恍惚とした顔で目を閉じた。私は何もできずにただ見ているだけで。
ただ、ただ自分を責めた。
私が闇の血をひいて生まれてしまったせいで、母はその命を絶った。そしてこの男は、私の家族を殺した。私のせい。私の……。
死んでしまおうと思った。母に死を与えたその短剣で、私も喉を貫こうと思った。
だけど、できなかった。この、血のせいで。
私が死ねば、どうなるか、知っていたから。
この血を持って生まれてしまったせいで、私は死にたくても死ねない。私はこの国が好きだから。この、花が咲き誇るソートティラディナ王国が大好きだから。
私を苦しめるのは何? どうして私は何もかもを失うの? 何がいけないの?
そうよ。全部悪いのはこの血じゃない。
この、闇の血じゃない!
そして気づいたら、私は知らない場所にいた。
私は闇が嫌い。闇が全てを奪ったから。
闇は……嫌い。
また、なんか暗いかも……?
いえ、まさか。四章はコメディーで行きますよ!
一つの、スパイスです。




