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第3章 プロローグ


 今日もまた闇夜が訪れる。音を吸い込んだ静かな夜。黒い空に月が穴を空けている。

 

 満ち欠けを繰り返す月。


 それに影響される不安定な力。


 削がれていく月の力、蝕みゆく力。


 夜風になびく銀糸の髪も、いつかは黒に染まるだろう。


 それでもかまわない。願いが叶うなら。


 新月の、光が届かない夜は、あの女を思い出す。黒髪の、闇を纏う女。


 憎い。


 ただ、その感情が全てを支配する。


 敬愛も、尊敬も、全て憎しみに変わった。


 あと一度、あの女とは相対さなくてはならない。この願いを叶えるために。



 この願いを果たすまで、私は死なない。


 私は死ねない。


プロローグ明けは普通のテンションですので、ご安心ください。


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