表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オマケの転生者  作者: むらべ むらさき
20 天空王国の落日!お邪魔します最終決戦編!
469/745

469 始まる天空王国墜落へのカウントダウン

『死なバ、死なバ死なバ......諸共、諸共諸共......!!』


 モニターに映し出されたアトモが、ノイズにまみれた不気味な電子音声でそうつぶやいた、その次の瞬間だった!




 ドオオオオオンッ!!




 エミーたちのいる制御室の、おそらく大分下の方の階層から......大きな爆発音が響いた!


「きゃっ!?」


 その衝撃でネバーフォール全体がグラグラと揺れ、エアはたまらずその場に尻もちをついた。


「......ぐべッ!?」


 天井にめりこんでいたセキラン王は床へと落下し、全身を強かに打ちつけて、再び気絶した。


「............」


 エミーだけが仁王立ちしたまま動かず、画面上で哄笑するアトモの姿を睨みつけていた。




『ホホホホホホ!エネルギータンクヲ、爆破、爆破爆破しました!』


 アトモは狂ったように哄笑しながら、勝ち誇った顔(見えないけど)で叫んだ。


 ビイインッ!!

 ビイインッ!!

 ビイインッ!!


 ネバーフォール天空王国全域に警報の音がけたたましく鳴り響き、国中の赤色警戒魔灯が灯って、辺りを赤一色に染めあげていく!




『これデ、これデこれデ、この国ノ命モ、残り1時間トいったところ!逝きましょう!共ニ、逝きましょう!ホホホホホホ!』


「な、なんてことを......!」


 エアは青い顔で何とか立ちあがり、慌てて制御室の奥にある機械群へと走った。

 それは、ネバーフォールの手動操作を行うための、コントローラー。

 そういうものがある......離宮に閉じこめられ、ろくに王族としての教育を受けてこなかったエアも、それだけは知識として知っていたのだ。

 しかし......。


「ダ、ダメ......ちっとも、わからない......!」


 エアが持っていた知識は、それだけだ。

 何とかできないかと、駆け寄ってはみたものの。

 制御盤上に並ぶ、色とりどりのボタン、つまみ、レバー......それらをどうすれば、ネバーフォールを操縦することができるのか。

 彼女には、わからなかった。


「う、ううっ......」


 エアの脳裏に、これまでに出会った人々の笑顔が過る。


 皆......皆、良い人たちだった。

 王宮から逃げ出して、右も左もわからないエアのことを、皆優しく受け入れてくれた。

 そんな優しい人たちが......このままでは、皆、死んでしまう。


 それが、悲しくて悲しくて......。

 己の無力が、悔しくて。


 エアは力なく、制御盤の側面に額を押しつける形でうずくまり、ポロポロと涙をこぼした。




「助けて......」


 そして、救いを願い。


「助けてよ......」


 呼んだのだ。


「タカタカぁ......!」


 大切な......大切な、友達の、名前を!




 すると......その時だった!







「エアーーーーーーッ!!」







 声が、聞こえたのだ。


 こんな、迷宮の最奥に、本当ならば、いるはずのない。


 友達の、声が!




「タカタカーーーーーーッ!!」




 エアは、大声で叫び返しながら、振り返った!

 すると、彼女の視界に飛びこんできたのは!




 ......誰だか知らんけど、さっきから制御室内に侵入している......黒髪黒目の少女の姿だった......。


 なんかこいつ、部屋の中央に陣取って仁王立ちしているから、嫌でも視界に入りこむんだよな......。




「............」


 とりあえずその少女が邪魔なので、エアはちょこちょこと移動して位置をずらしてから、声のした制御室の入口の方に目を向けた。


 すると、そこにいたのは!


 ......やはり、彼女の友達のタカタカたちの姿だった!




「タカタカーーーーーーッ!!」


 エアは嬉しくなり、泣きながら、思わずタカタカに向かって走り出した!


「エアーーーーーーッ!!」


 タカタカも同じく、エアに向かって走り出した!


 二人は制御室中央で合流し、思いきり抱き締め............あおうとした。




 が、しかし。


 そうなると、位置関係的に、どうしても邪魔になる人物がいる。




 ......そう、部屋の中央に陣取る、エミーだ。




 でも、エミーはこういう時は空気を読むので、二人の邪魔をしないように、トトトと右へ移動した。

 しかし、エアはエミーを避けるためあらかじめそちらの方に進路をずらしていたので、ちょうどエミーが通せんぼする形になってしまう。


「「............」」


 エミーは今度は、左に動いた。

 するとちょうど同時に、エアも左に進もうとする。


「「............」」


 そして次にエミーは、再び右に動く。

 するとまたしても、ちょうど同時にエアも右に進んだ。




「「............」」




 先に......進めない......。

 なんだ......この時間......?


 二人の間に、気まずい沈黙が流れる。




「............」


 そんな二人に近づいていたタカタカは、まじまじと黒髪黒目の少女のことを見つめた。


 そして、言った。




「............誰?」




 ......と!




 対する黒髪黒目の少女、エミーは!


 振り返って胸をはり......堂々とした姿勢で!


 こう、言い放った!




「いや、お前が誰だよ!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
いかんッ! 人間の本能に深く刻まれているという『連続回避本能』が! ……っ!気まずい!!
[良い点]  ジブリ映画なら感動のボルテージが上がるシーンが見事に吉本なベタベタギャグ時空に!テンプレは4度繰り返す!? [気になる点]  セキラン王、息してますかね?本来ならストーリーの最重要人物だ…
[良い点] いつもならツッコまれる側のエミーが一貫してツッコミ側にいるのは新鮮かつシュール過ぎるwww
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ