表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
物語異能の負け犬男子  作者: 柴犬男
アリスの狂気
5/38

1話 後

主人公の異能登場します。

『異能』


旧人類は、時代と共に消えた民族として扱われている。

今では『異能も使えない哀れな民族』としてバカにされるくらいだ。

そんな中でも唯一、今でも敬われる文化がある。


『物語』


僕達の異能は、『物語』に大きく依存する。

例えば、風香の力は「西遊記」に登場する「芭蕉扇」が元になっている。

「芭蕉扇」と言えば、日本では羅刹女の持つ扇として知られている。

風香は、力を手の平に集中させる事で芭蕉扇を作り出し、『吹き飛ばす』力を使う事が出来る。

今朝のひったくり犯の服が消えたのも風香が「服を『吹き飛ばす』」と念じたのだろう。

だから、犯人の服だけが消えた。

物理法則なんて無視して、そう言った事を可能にしてしまうのだ。

過去の人達が作り上げた『物語』が、僕達の異能を創り出したのだ。

僕達はこの異能力を『物語異能:Imagine』と名付け、それを扱う人々を『愛読者:Reader』と名付けた。

今の世の中は「物語異能」で全てが決まる。

例えば、物語の主人公の異能を手に入れた者がいるとする。

そいつは、生まれついてのカリスマ性を発揮し、どんどん成り上がっていく。

そして、そいつの周りにはいつの間にか同じ物語の出展の愛読者達が集まり、支えていく。

そうやってこの世界は上手く回って来ていた。


「あ〜、僕もなんか力が使えたらな〜」


生徒会室に向かう最中、思わず口に出してしまった。


「しょ、しょうがないよ。ひなたくんの力は少しだけみんなと違うんだよ。練習すればいつか使えるようになるよ! 」

「でもさ〜、15年生きてて一度も使えた事無いんだぜ? さすがに無駄だと思うけどな〜・・・・」


こんな不毛なやり取りを、風香と僕はずっと繰り返してきた。


「会長さん、何の用だろうね? 」

「さぁね〜? 朝の事かな?? 」

「でもそれだとなんでわたしは呼ばれないのかな?? 」

「あ、そっか・・・あれ?てか、僕ら先輩に名前名乗ったっけ?? 」

「う〜〜〜〜〜ん、あ、名乗ってないや」

「え、じゃあなんで呼ばれたんだろ?? 」

「さぁ?」


あれ、もしかして僕なんかしちゃったのかな?

怒られるのかな??

そう考えると次第に恐怖を感じ始めてしまう。

ビクビクしているといつの間にか生徒会室に着いた。


「つ、着いてしまった」


よ〜し、まずは深呼吸だ。ひっひっふー、ひっひっふー


「どうしたの? こんな所で?? 」


突然後ろから話しかけられた。


「うわぁッ!? 出たーーッ!? 」


あまりの驚きに思わず風香ちゃんに抱きついてしまった。ちょうど良い所に胸があったので一応揉んでおいた。


「どさくさに紛れて胸を揉まないッ!! 」


思いっきり頭を殴られた。痛い。


僕らのやりとりを見て先輩はクスクス笑っていた。

そして僕達がおとなしくなったのを確認するとようやく話し始めてくれた。


「え〜っと、今朝ぶりだね。生徒会室に何か用?? 」

「あ、はい。なんか呼び出しを受けて来たんですけど・・・・」

「? 君が?? わたしが呼び出したのかな?? 」


あれ? この人自分で呼び出しておいて覚えてないのか?? なんて人だ!! 怒った!! 僕お家帰る!!


「まぁいいや。入りなよ。お菓子もあるし」


・・・・お菓子に罪は無いよね。


「わ〜いお菓子だ〜! 」

「わ〜いわ〜い! 」

「ふふっ、ほんとに可愛いね、君達。」


生徒会室に入ると、ふわふわしたオーラがする女の人、金髪ツインテールの娘(多分ツンデレ)、強面の厳つい男の人、(なぜか)和服を着た女の人の4人が待ち構えていた。あぁ、後うちの担任痴女。


「あら〜、どちら様ですか? 」

「なに、こいつら? 」

「・・・ハッ! 会長、まさか」

「・・・・」

「あぁ、やっと来たか」


お、順番通りに喋って、偉いぞ。


「ん? 先生、『やっと来た』って事は・・・・」

「あれ? わかってて連れて来たんじゃないのか? 」

「いえ、彼らとは今朝知り合いまして、色々と話がしたかったので連れて来ただけだったんですけど」

「あぁ、そうなの。じゃあ話は早いな」


ん〜、何が始まるんだろ?

風香ちゃんとお菓子をむしゃむしゃ食べながら耳を傾けていると先生に呼び出された。


「せんせー、これは何の用なんですか?? 」

「それは生徒会長に聞け」

「かいちょー? 」

「えっと、こほん。とりあえず自己紹介がまだだったね。」


あ、そっか、今朝聞き忘れたんだっけ?


「私の名前は 桜木さくらぎ 桃花ももか。生徒会長をやってて、君の一個上です。誕生日は4月17日。好きな物は『犬』みたいな小動物、得意な事は・・・・馬術かな?スリーサイズは・・・・」

「会長、それくらいに」

「あ、そう? 」


うわ、あの厳つい先輩顔真っ赤じゃん。かっわい〜。


「じゃあ、最後に、私の物語異能は『桃太郎』。よろしくね。『ワンコ』くん」


そう言って、会長はニコッと微笑み握手を求めて手を差し出してきた。


「・・・・わん」


僕は握手を拒めなかった。

とりあえず、1話が終わりました。

拙い文章ですが読んで下さってる方ありがとうございます。

よろしければブックマーク登録お願いします。

感想、アドバイスなどをいただくととても嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ