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物語異能の負け犬男子  作者: 柴犬男
アリスの狂気
3/38

1話 前

投稿しました。

『異能』は世界に溢れている。


人類は元々、「異能を使える者」と「異能を使えない者」がいたらしい。

その時代の人達は「異能を使える者」を『新人類』って名付けたらしい。

そして、いつの間にか世界は『新人類』で溢れていた。

『旧人類』の皆さんは、どうやら絶滅したらしい。


『旧人類』が消えた今。自分達を『新人類』だなんて呼ぶ奴はいない。

だって、人類はとっくに進化したんだ。『新人類』である僕達こそが『人類』なんだから。


「僕に能力が使えたらの話だけどね。」


僕は、『異能』が使えない。


人はみんな、生まれた時に「血液型検査」の様に「異能検査」を行う。

僕も一応、異能は持っているらしい。でも、『使えない』。

僕の異能は少し特殊らしい。

その所為で昔はやんちゃな男子にからかわれたりもした。


しかし、中学三年生のある日、僕は突然職員室に呼び出された。

「お前何したんだ〜」とかからかわれながら向かうと、毎日顔をあわせる担任と、はち切れんばかりの胸元を晒した白衣の女がいた。


「斉藤、陽くんだね? 」

「・・・・・・」

「斉藤くん? 」


うわぁ、すげぇおっぱい。

ここまで大きいと感動しかないな。


「お〜い斉藤くん、胸ばっかり見てないで返事して欲しいな〜 」

「ばっ! ばっかりは見てねぇし!! 」


顔も見てたし!!

「美人だけど婚期逃しそうな顔だな」とか思ってねぇし!!


「なにか失礼な事考えてないかな? 」


おっと、あぶないあぶない。


「えっと、僕に何の用ですか?? 」

「う〜ん、どこから話したものか・・・・。君の人生に関わる話だからね、ちゃんと話した方が良いのかもしれないけれど、まぁ、うん。単刀直入に言おう。私は、明一の教師なのだが・・・・。君、明一に来てくれないか?? 」

「・・・・なッ!? 」


『明一』とは、『明坂大学附属第一高校』の事で、近辺じゃ異能開発の有名校だ。


「な、なんで僕が? 」

「『君の異能が必要だから』じゃあ駄目かな? 」


その後、あの痴女教師・桜木さくらぎ 鈴香すずかと話し合い、「でも」「だって」「しかし」と精一杯の抗議をしてみたが、僕が押し負けてしまった。しかし、明一に推薦で入学する事になったので、まぁ、良しとしよう。

この事は黙っていようと思っていたのだが、クラスの奴にうっかりはなしてしまった。

当然の様に驚かれた。

僕みたいな異能が使えない奴が明一に通うんだから。

「どんなコネがあるんだ? 」とか「裏口入学か? 」とか色々聞かれた。


帰って、妹に話てみると、泣いて喜んでくれた。


その後も色々とあって、こうして今に至る訳だが・・・・


「おはよ」


玄関を開けると、一人の少女が深呼吸をしていた。

先制挨拶ってヤツだね。そんな言葉あるのかわからないけど。

少女は、僕が変なタイミングで話しかけた所為でむせてしまった様だ。ははは、ザマァ。

背中をさすり、落ち着かせるとニコッと笑顔を作る。


「お、おはよう! いい朝だね!! 」


少女の名前は篠宮しのみや 風香ふうか。僕の幼馴染で、お隣さんだ。僕の事を「未来の旦那様」だと信じているらしく、僕のお世話を何でもしたがる。

だから僕は基本的に家事をしないで済む。楽で良いな。へへっ。


僕が「明一に行く」と決まった日、彼女は「心配だから自分も付いていく」と猛勉強を始めた。そして、やっとの思いで合格したらしく一緒の高校に通える事になった。


「やれやれ、良い朝なもんか。僕には憂鬱でしかないよ。」

「え、な、なんで?」

「だって、今日から高校生だろ?僕みたいなポンコツ負け犬男子が明一に行っても自分の力を過信した奴らにからかわれるだけだよ 」

「もう! 推薦で受かったって事はきっとひなたくんの異能はそれだけすごいモノだったんだよ!! わからないけど!! ひなたくんはもっと胸を張りなよ!! 保証は無いけど!! 」


優しいな、風香は。

所々本音が出てるけど。


「・・・・(それに、わたしと同じ学校に行けるんだから、もう少し喜んでくれても) 」

「ん? なんか言った?? 」

「な、なんでもない!! 」


風香ちゃん、小声で言っても聞こえないよ?


「ほら! ひなたくん! 早くしなきゃ遅刻しちゃうよ!! 」

「あぁ、わかったわかった。だから引っ張らないでーーーっ! 」


風香ちゃん! そんな急いでると転ぶから!! ほら! 横から人が・・・・


「きゃっ! 」

「うわっ!! 」


ほら、ぶつかった。


「ひ、ひなたくん大丈夫!? 」

「あぁ、うん、僕は大丈夫だけど。えっと、あの、大丈夫です、か・・・・」


ぶつかってしまった相手に手を差し出そうとすると


綺麗な黒髪、キリッとした目、スラッと伸びた手足。


とんでもない美人にぶつかっていた。


何だろう? 恋愛フラグかな??

僕の時代、始まってしまったかな!?

妄想が捗るぅ〜


僕がアホな妄想をしていると、美人さんがジッとこちらを見つめている事に気付いた。

何だろう? 惚れられちゃったかな?? え、本当に??

心配だからもう一回話しかけちゃお。


「あの、ほんとに大丈夫ですか? 」

「え? あ、あぁ、大丈夫だよ。ごめんね、少し、ボーッとしていて。」

「いえ、こっちも前を見てなくて・・・・。ほら、風香も謝りなさい? お母さんそんな子に育てた覚えないよ?? 」

「うぅ、ごめんなさい・・・・」

「ふふ、面白いね、君達 」


うわぁ、この人多分良い人だ。わかんないけど、オーラからそんな感じがする。

スルースキルが高いし。


「あれ? もしかして、新入生かな?? 」

「え? あぁ、そうです」

「そ、そうです!! 」


風香ちゃん焦りすぎ。

よく見るとこの人、明一の生徒だ。リボンが青いし、一個上の先輩かな?


「ここで会ったのも何かの縁だし。一緒に行こうか。色々と案内するよ? 」


お、やっぱり良い人っぽいな。

王道な学園モノを書いてみたかったんです。

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