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物語異能の負け犬男子  作者: 柴犬男
アリスの狂気
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プロローグ

初投稿です。がんばります。

「おにいちゃ〜ん! 朝だよ〜? 遅刻しちゃうよ〜!! 」


わかってるよ。起きたくないんだ。


「おにいちゃん? 具合悪いの?? 」


わかってるくせに。


「おにいちゃん、今日から高校生だよ? ほら、早くしなきゃ遅刻しちゃうよ!! 」


あぁもう、面倒だから行きたく無いんだよな〜


「んも〜、しょうがないな〜」


お、わかってくれたかな?


「『ウサギさんウサギさん、今はいったい何時かしら?』」


「ちょ、『アリス』ちゃん!? 能力を使うのは反則でしょッ!? 」

「問答無用! おにいちゃんには、楽しい生活を送って貰うんだからーーーーッ!! 」


『アリス』の叫びと共に、部屋の片隅にバチバチと言う音と共に巨大な穴が現れ、1匹の『白ウサギ』が飛び出してきた。ピンクのチョッキを着て、おめかしした『白ウサギ』はどこからどう見ても日常には絶対ありえない光景だった。


「やぁ『アリス』! それにお兄さんも!! 今日もいい朝ですね〜。それで、今日は一体どうしたんだい??」


突然喋り出すウサギに、いつ見ても慣れない。


「おはよう! 『ウサギさん』!! お尋ねしたいのだけれど、『今はいったい何時かしら?? 』」


『アリス』は、まるで「何もおかしい事は無い」かの様にニコニコしながらウサギと話し始めた。


「え〜っとね・・・・ハッ!」


あ、まずい。


「大変だ!遅刻しちゃうよーーーーッ!? 」


ウサギは逃げようと思った僕の寝間着を掴み、乱暴に家中を引きずり回された。


「急げよっ急げ! 遅れちゃ大変っ!! 」


どこまでも乱暴に僕を扱う白ウサギ。さすがに家中を引きずり回され過ぎて目が回ってしまった。

そして気がつくと僕は制服に着替えていた。


「ふぅ! 間に合った〜。慌ただしくてごめんね? 『アリス』! じゃあまたね!! 」

「えぇ! ウサギさん! またお願いね? 」


そう言ってウサギは出てきた穴に戻って行った。ウサギが消えると同時に穴も消えていた。


「はぁ、相変わらずだね、あいつは。」

「もう! おにいちゃんが素直に起きないのが悪いんでしょ!! 」

「はいはい、僕が悪かったよ・・・」

「・・・高校、がんばってね! 」

「・・・あぁ。」


妹とそんなやり取りをして、僕、斉藤さいとう ひなたは玄関の扉を開いた。

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