番外編 回想と(オルレ視点)
お嬢視点
「君との婚約を破棄する!」
わたしの前では今婚約者いえ、元をつけるべきでしょうか?が婚約破棄宣言をしたところでした。
頭が真っ白になってしまいそうでしたが後ろにいる存在を思い出します。
…サリーがいるから大丈夫
それと同時に懐かしい記憶を見ていました。
♢♢♢
「オルレ!遊ぼう!」
「いいよ!」
これは、わたしが5歳の時…そういえばお母様同士が仲良くて遊んでましたっけ。
「そういえばさ、ききんが始まってるって知ってる?」
小さい時のリエジー様が幼いわたしに切り出します。
「知ってる…でも、どうしたら助けられるかわからない…」
「ん〜…いいこと思いついた!おかーさまに、おねがいすればいいんだよ!」
「で、でも…」
「いいからいこ?」
リエジーに手を引っ張られた幼いわたしが小走りについていきました。改修前のリエジー様のお屋敷が見えます。
「おかーさま!」
「リエジー?あら、オルレちゃんも!いらっしゃい。」
「こんにちは…その…」
今よりももっと人見知りだったわたしが俯いています。
「おかーさま、オルレのところでききんっていうのがあるんだって!えんじょ?できない?」
「援助ですか…」
元お義母様…フィリア様が悩んだあと、口を開かれました。
「それはね…ちょっと考えてみるわ。オルレちゃん、今度お父さんとお母さん呼んでくれる?」
「分かりました…」
そこで場面が切り替わった。
「いいですよ。」
フィリア様はにっこりと笑ってわたしの両親と握手していた。フィリア様が帰ってから今よりも少し若いお母様とお父様が小さいわたしに婚約の話をしている。
「ん〜いいよ!」
幼いわたしは何も考えずににぱっと笑うと両親もほっと頬を緩ませ三人でにっこり笑った。
またまた場面が切り替わる。
「お嬢様、連絡です。」
サリーが入室してきた。
サリーがレイア嬢とリエジー様のことを話してくれた。その後ボコボコリエジー大作戦の会議をしていた。
♢♢♢
はっ
今はそんなことじゃない。
指示を出さなきゃ!
目線で合図するとサリーが一歩前に出た。
「発言をお許しください。」
リエジー様は眉を上げると許可してくださった。
サリーが挨拶すると哀れみか?と馬鹿にしたように言ってきて悔しかった…
サリーは書類を取り出すとリエジー様と契約勝負の約束をしてくれて、それが終わるとサリーとにっこり笑った。
…サリーと作戦を立てる時は裏切られたように感じている喪失感をうめられる気がしたから。
契約勝負当日は嫌味なぐらいの快晴だった。
正々堂々と頑張ったしサリーが防御魔法をかけてくれたけど結果それさえも破られてサリーが守ってくれた。
ありがとうとお礼を言った気持ちに嘘はないけれど、なんだか苦しかった。
「お嬢様に一生お仕えいたします。」
サリーがそういってくれた時は本当に嬉しかったし、光が入ってきた気がする。
勝負で貴族方が投げてくれたお金はわたしとリエジー様が約半分ずつでいいらしい。きっと、サリーは遠慮するから給料に少し上乗せしとこっと!
勝負の次の日、サリーの踵落としで気絶したリエジー様は大きな病院に運ばれたと報告が入った。
お見舞いに行くとまた婚約を結び直さないかと言われたがすぐに断る。
…迷ったらダメだったから。
でも、話を聞いているとレイア嬢にリエジー様が惚れてしまったという感じだった。
なら、わたしがおじゃま虫なんだわ。
「大切にしてあげてください。」
にっこり淑女らしい笑みを浮かべて一言発するだけで限界だった。クリスタが帰ろうといったのをありがたく思いつつ部屋を出る。
思わず下を向くと手に一粒の水が落ちてきた。
…雨?私、泣いてるの?
サリーはよんでいたように動揺せずに馬車へとエスコートしてくれた。おそらく、クリスタだって気づいているのだろう。
別に好きではなかったけど家族ぐらいに親近感は湧いてたし裏切られたくなかった。いや、やっぱり好きだったのかもしれない。
悲しさでお義母さんへの恩と言ったけど、本当にそれだけ?頼まれたとしても嫌いだったら絶対にわたしから言っていたというのはわかっていた。
「わたし、男の趣味が悪かったのかも。でも、今更気づきたくなんてなかった…」
御者をするクリスタと湯水の準備を頼むために先に走って帰ったサリー。一人の馬車の中でつぶやいた小さな声は徐々に暗くなっていく空と馬のいななきに消えていった。
読んでくださりありがとうございました。
ちょっとシリアスっぽくなっちゃいましたが、次話はメイドに戻りますのでご安心を。w




