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闇の王の再臨 〜失われた「闇の力」と前世の技能で、学園の常識を覆して高みへ至る〜  作者: じゃdさんね


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5話 ――不穏な気配――

開いてくれてありがとうございます!

少しずつ、オレンジ色の光が教室を差し始める頃まで時間が経った。


校長室へ呼ばれる放送がされた。私が一体何をしたんだ。あのCの男をコケにしたのが問題なのだろうか。


周りからはこちらを不審そうに見てくる視線が突き刺さる。


「ミィさん....何かしましたか?」


目を閉じて思い返してみる。朝はCランクを名乗る男を軽く蹴った。ガルフに模擬戦で勝った。Eランクであればどれもおかしいことだ。.....もう答えが出た。


「多分だけどEランクなのに見合わない行動があったんじゃないかな?」


「それじゃあもしかしてミィさんに正当な評価が下りるんですか?」


シルヴィはワクワクしたような表情で私をみつめてくる。友達のことでこんなにも嬉しそうにしてくれるなんて本当に優しい奴だと思った。


「だといいけどね〜」


「ポジティブに捉えましょう!」


「それもそっか。学園長に会うんだもんね。落ち込んでちゃだめか。」


シルヴィはうんうんと頷く。


「私はどこで待ったらいいですか?」


凄い意欲だ。やる気に満ち溢れている。


「明日も学校はあるからねぇ...寮に戻ってていいよ。早く終わったら呼ぶから。遅くなったら明日ってことでいい?」


「分かりました!今日でも明日でも楽しみにしてますね!」


ここで一旦分かれ、私は校長室へと足を運ぶ。シルヴィからかなり期待されていた。認められている嬉しさに心が躍るその反面、ちょっとプレッシャーを感じる。


だけど承諾した以上は断るわけいかないので期待に応えられるよう私もしっかりと手を入れると決める。


歩いていると多くの人から軽蔑あるいは羨望などの視線を向けられる。やっぱ学園長から呼ばれるとなると皆羨ましいんだな。少し嬉しくなった。


歩いていると、突如何も無かった空間から2人の男が現れた。


「空間の能力?」


すると使い手と思われる男は意外そうな顔をした


「へぇ。分かるんだ。」


「なんとなくだけど。」


するともう一人の男が一歩前に出る。


「俺の後輩がどうやら生意気な女に非道な暴力を振るったって聞いたが、お前だよな?」


あのCランク男か。結局諦めてなんかなかったんだ。やっぱり裏でシメておいた方がよかったのかも。


「確かにやったのは私。だけど、元はと言えばあいつが」


「いや、いい。言い訳を聞くつもりはないんだ。」


「だから私の友達の」


空間の能力を扱う男が虚空を掴んで引っ張る。


足場を崩すつもりか。能力は魔法と違って魔法陣も出ないせいで対処がちょっと面倒。


「別に理由はどうでもいいんだわ。雑魚はストレス発散になるからな。しかもあの氷の女と関わりがあるなんてラッキーだぜ。」


と、横の男は話した。報復的なことを理由にただこいつらが満足したいだけか。それよりも氷の女というのはシルヴィのことなのか、警戒を強める。


揺らめく足場で体勢と整えて


「悪いけど、お前らを相手にしてる暇はないんだ。今から学園長に会うんでね。話はまたいつか。」


私は走ってその場を後にしようとする。


「あれは俺だぞ?」


何をバカな。放送だったら女の声が流れてただろ。気にせず男たちを通り抜けようとした。


すると後から先程聞こえた女の声が後から聞こえる。


「ちょっと待ちなさい。」


立ち止まって男たちへ振り返る。


「な?面白いだろ?」


男はニヤケ顔で言った。


「俺の能力は変換の能力。今の声も変換の力を使ったんだよ。せっかくだから覚えとけ。俺はレオンだ。」


「要するにお前らは私をボコしたいだけ。そういうこと?」


「あぁそうだ。下の雑魚は上の奴に従っとけばいいんだよ。」


「そんなことより、勝手に放送を使っちゃお前らもヤバいんじゃないの?」


「うるせぇよ。」


背後へ殺意を感じた。即座に背後へ裏拳を放つ。


「がはっ!」


鈍い音と共に、空間能力の男が血を撒き散らして吹っ飛んで一撃で気絶した。


「へぇ。Eランク詐称は本当みたいだったな!」


詐称はしていないのだが、言ってもどうせ聞かなさそうだ。


レオンはポケットから幾つかの小石を手の平に乗せた。すると、小石は平淡い光に包まれ針のボールとなった。


「ほら来いよ!」


無数の針球を投げてきた。壁や床に触れると弾み、不規則的な動きをするが動きを予測し殴って破壊する。


「ガルフジジイが言ってた通り脳筋じゃねぇか。おもしれぇ!」


「何が面白いんだよ。」


「戦いに決まってんだろ!」


神速で懐に詰め寄り、顔面に向かって拳を突き出す。


殴りが掌で容易く受け止められた。これには意外だ。一応近接は得意だけど、技術も膂力もあまり関係がなさそう。


「甘い甘い。」


レオンはニヤけながらそう言った。


一度距離を取る。前世でも多くの能力は存在したけども、現代じゃ更に増えてるのかもしれない。勉強しなければ。


こいつの立ち姿とか筋肉の動きから見て身体能力で負けているとは到底思えづらい。魔力での身体強化もほぼ無理だろう。変換で防ぐ方法....


「おいおいもう終わりか?」


腹立つ。でも原因が分からない。防がれるかは分からないが、物は試しだ。


雷(ライトニング)に闇を融合させ、掌から漆黒の雷撃を飛ばす。


「これはどうかな?」


「Eランクが無詠唱に、黒雷(ブラキウム)もできるのか。まぁ褒めてやろう。だが、所詮は魔法。」


レオンは雷撃に向かって手を差し出した。


すると、差し出していた手から腕まて火傷を負っていた。能力と魔法の融合技であれば完全に防ぐことはできないらしい。


「ぐぁっ...なぜだ!変換は触れた力も等しくほぼ0に変えられるんだぞ!」


「能力は無効化できないっていうのを知ってる?無効化できないわけじゃないけど、性能とか技量に負けるって感じかな。」


意味不明と言わんばかりの目で見てくる。能力同士の対決を行なったことがないのか?と思ったがここの学園の能力者は極端に少ないわけではない。


「何言ってんだよ....!お前が撃ったのは紛れもない魔法だろ!」


「魔法と能力の融合だよ。」


空気は静寂に包み込まれる。


「ノーリョクトマホーノユーゴー...?」


まるで未知の言語かのようにオウム返しに聞き返した。


「まぁいいや。用が終わった以上ここにいる理由もない。帰らせて貰う。」


私はため息をついて踵を返した。


すると、後からドタドタと走る音が聞こえてくる。


「く、くそがあああ!」


振り返ると、怨恨まみれたような声を上げながらいつのまにか持っていた短刀で私の腹部めがけて突き刺す。


短刀は服を突き抜け腹に触れた瞬間、刀身が砕けた。


「は?」


「私の身体の方が硬かったみたいだね。」


レオンの目から光が消え、膝から崩れ落ちた。殺せなかっただけでそこまで絶望するのだろうか。疑問に思いながらも、その場を後にする。


「終わった.........終わった......」


少し離れた場所でもぼそぼそと同じ言葉を呟いとぃるのが聞こえる。しつこい奴だ。まぁどうせあんな奴らは学校側から処分がくだるだろうし、任せておいて問題は無いだろう。


私はさっさとシルヴィのところへ向かった。


コンコンとノックをする。


「シーちゃーん終わったよー」


ガチャリとドアが開けられた。


「終わったんですか?」


魔導書を抱えて出てきたシルヴィが期待した表情で問いかけてくる。


「終わったけど、あれはイタズラらしいよ。」


「イタズラ?イタズラでミィさんを?」


「うん。そういう感じ。よく分かんないことをする変人もいるもんだね〜」


「あ、あはは...」


とシルヴィは苦笑した。


シルヴィが抱えている本に目を落とす。


「もしかしてずっと読んでた?」


「あ、そうなんです。低レベルですけど....でも私にできることは最低限やらないとですし!」


おぉ〜と感心した。同じEランクでも他生徒より顕著にやる気が感じられる。


「じゃあずっと読んでてもあれでしょ?学校外に誰でも使える訓練場見つけたから行ってみない?」


「分かりました!服は着替えますか?」


「私は着替えるつもりだよ。」


「分かりました。じゃあ私も着替えてから行きますね。」


「あ、動くからおしゃれはおすすめしないよーラフな格好でいいからね。」


「はーい!」


シルヴィが部屋へ戻っていく。私も寮に戻って、制服をポイっと脱ぎ捨てる。黒い渦を展開し、グレーのパーカーと、黒いズボンを取り出してちゃっちゃと着替える。


髪を纏めたゴムを外して部屋を出て壁に寄りかかる。


1分のしない内に横のドアが開いた。


「お待たせしましたー!」


ラフとかではなく、スポーツウェアを着てきた。やる気が凄まじい。私なんか家着のような服装なのに。やる気無いと思われないか心配である。


そしてシルヴィの胸元へ目線をやる。...大きい。負けていないだろうか。多分勝っていると信じる。


「じゃあ準備できたなら行こっか〜」


石畳の上を歩きながら目線が忙しなく動き回る。やっぱ品揃え豊富で気になる物が多い。


「ミィさんって脚長いですね.....身長高くて羨ましいです....私なんか150cmくらいしかなくて...」


「でも小さくても可愛いくない?」


「そうですか?」


シルヴィは少し照れくさそうに笑った。


そんなこんな話を続けていると大きい広場についた。設備が整っている。しあkし、王都の訓練場ということもあってか人が多い。学校の訓練場じゃEランクは上のランクが予約してる訓練場は使えないとのこと。仕方なくここにした。


「いつまでやりますか?」


「んーそうだねぇ....夜頃には食堂で晩ご飯を食べたいから3・4時間くらいかな?」


「分かりました!では、今からよろしくお願いします!」



 * * *



薄暗い部屋に2人の男が椅子に縛られていた。


「す、すみません....」


歯をガタガタを震わせながら怯えたように言った。


「レオン。」


「は、はい....!」


「お前ともあろう奴が負けるか。」


「.....すみません。」


「それにメデフ。」


「はい....」


「お前は一撃で伸ばされたそうだな。」


「.....はい。」


2人は顔が青ざめながら椅子に座っている。


「おい。」


「はい...!」


「はい...」



「最後のチャンスをやる。ミミリィ・テネブルンを殺せ。そして、シルヴィ・グレイグを捕まえろ。」


「「分かりました....!」」

↓今回出てきた魔能(マギクス)↓

黒雷(ブラキウム)


空間の能力


変換の能力



 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

※分かりづらいのと決めるのが面倒なので下位・中位・上位魔法の区別はやめました。


基本的に魔法<能力です

能力を保有する能力者は全員ではありません。

魔法については魔導書を読みその魔法についての構造などが理解できれば誰でも扱えるようになります。

変換の能力で打撃の攻撃を0.00…1にしたので意味がありませんでした。

能力と魔法の融合技では、黒雷ではなく技名はありません。

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