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勇者、懲役1000年。 千年後、俺は勇者ではなく悪魔になっていた。  作者: 直助
第三章 太陽と月、そして影

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第63話 崩壊の中で、奪われる魔力

 中央塔の頂。


 崩れかけた足場。



 影。


 その中心へ。


 魔力が、流れ込んでいる。



 レグルスの目が、細まる。


 ――まずい。


 剣に魔力を込め、振り抜く。


 斬撃が、飛ぶ。



 エクリシウスが、弾く。



 もう一閃。


 弾かれる。



 止まらない。


 レグルスが、跳ぶ。


 一気に、間合いを詰める。


 振り下ろす。



 ――届かない。


 刃が、止まる。


 進まない。



 弾かれる。


 レグルスが、着地する。



 視線が、上へ。


 影。


 まだ。


 魔力が、流れ込んでいる。




 戦闘の余波。


 足場が、揺れる。



 その中で。


 ミヅキが、リオラを見る。


「……神話が、事実を元にしているなら」


「この地に、三英雄の魔力が眠っている……」


 杖を、握る。


「大賢者の力は……今、ここにあります」



 一歩、近づく。


「太陽の皇子と、剣士……」


「リオラさんなら、呼び起こせるはずです」



 リオラの視線が、揺れる。


 あの時。


 影が、呼び起こされた光景。


 脳裏をよぎる。


「でも……」


「どうやったらいいのよ」



 ミヅキが、手を取る。


 強く。


「リオラさんから、感じます」


「太陽の王家の魔力を」


「……あとは、きっと、」


「意志と、願いです」





 流れが、止まる。


 遠方から集まっていた魔力が、収まりきる。



 静寂。



 レグルスが、跳ぶ。


 中央塔の頂へ。



 一気に、間合いを詰める。


 振り下ろす――



 その瞬間。


 影が、伸びる。


 腕を、掴まれる。


 剣が、止まる。



「返してもらうぞ」


 エクリシウスの声。



 レグルスの魔力が、抜ける。


 流れる。


 吸われる。


 レグルスの視界が、揺れる。



 引き離そうとする。


 蹴る。


 だが――弾かれる。


 離れない。



「離さんぞ」



 さらに、引かれる。


 魔力が、奪われていく。



 衝撃。


 空気が、震える。

 足場が、軋む。


 中央塔が、崩れ始める。



 レグルスの歯が、食いしばられる。


 ――まずい。


 ――これ以上、奪われれば……。



 魔力が、さらに膨れ上がる。


 衝撃が、広がる。


 中央塔が、崩れていく。

 高さを、失う。



 レグルスが、視線を落とす。



 外廊下。


 瓦礫が、降り注いでいる。



 ――リオラ。


 ――ミヅキ。



 その時。


 瓦礫の中。


 光が、瞬く。


 レグルスの目が、見開かれる。



 次の瞬間。



 別の方向からも、光。


 衝撃が、走る。


 レグルスの体が、弾かれる。



 同時に。


 エクリシウスの声。


 歪む。


 苦鳴。



 掴まれていた腕が、解ける。


 レグルスが、距離を取る。



 視線が、光へ。


 ――これは……。


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