JULIO 2017, Ⅲ
Mi devas diri min,
ke ili estas miaj piedsignoj.
青芝に
寝ころんで見る
未来かな
* * *
ひそやかな
星たちのした
皮を脱ぐ
夏空に
行くあてもなき
美蝶舞ふ
花梨酒を
しこみ主は
永の旅
かかはりの
薄きひとから
夏見舞
われはわれと
思へば難し
百日紅
* * *
溶けてゆく
刻を惜しめる
小蠅かな
星蝕に
まどふ金魚の
真夏かな
みづからの
過去のおもさや
髪あらふ
運命の
蠕動し去る
熱帯夜
あのひとの
ゐごんの文字を
愛撫せり
* * *
足りぬ部品をさがして
一生を終へてゆく
私も君も
夜更けて
ふいに絡みついてくる
ほそいほそい糸
棄てさった愛の記憶
からだのない私が
またひとり
通りすぎてゆく
夏の夕暮れ
梢に群れてさわぐ
鳥、蛇、蝶蝶
空に新たな星が加はつた夜
少女の棄てた夢を
川蜷たちが
しづかにしづかに喰らふにつれて
真夏の星座がめぐり
天の川は色あざやかにのびてゆく
* * *
神の誕生
観客のゐない絡繰芝居の
くりかへし
放棄した愛をさがし
ふたたび鏡を見る
木星蝕の夜
蜜蜂の
迷ひこんだる
真夏かな
田螺うごく
月の移ると
競るやうに
家族ありき
夏草のごと
当然に
* * *
花火ひらくてふ
闇き空へと
歩みけり
土星の輪
なのめすぎたる
一夜かな
南風うけり
児をおきざりに
せし果てに
池の面に
かばしらの立つ
盆の夕
独言
がまんする夜や
蝉が鳴く
* * *
真夏日や
舟の通りし
波のあと
なで肩を
恥に思いし
夏の街
粒ひとつ
つまむ祖母の手
おもふ盆
費やされてゆく夏
この夜ひとつの
こころ在り
あたらしき
香りまとひて
別れゆく
* * *
泣く声の
止まぬ内側
夏の夜
( つづく )
Mi rifuzas kopiadon kaj utiligon
sen mia permeso.




