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ほろほろ鳥も夢をみる  作者: Miki Kukiri
23/68

AUXGUSTO 2017


La stilon kia grimparozo en la forlasita gxardeno amas mi.









 日焼けした(あし)のばしたる

 十五歳 






 * * * 






 蝉の声

 耳にのこるも

 つひの夏 






 濡れた道

 かわきゆく夜の

 恋まどひ 






 とどこほる

 想ひばかりの

 残暑かな 






 夏蝶(なつてふ)

 片翅(かたはね)だけが

 (しやう)のあと 






 古書めくる

 指のつめたき

 少女かな 






 * * * 






 おもひでが

 (みぎは)はなれず

 暮の夏 






 夏過ぎて

 うすくれなゐの

 花のこる 






 恋占(こひうら)の結果を

 星に盗まれぬ  

 





 泣く声は

 いづこからくる

 星ひとつ 






 大鯉(おほごひ)

 ぢつと動かぬ

 月蝕夜(げつしよくや) 






 * * * 






 重き雲のした

 夏風あびて

 父むすこ 






 しあはせを

 忘れたままの

 椅子ひとつ 






 放棄船(はうきせん)

 波がうつ夜や

 暮の夏 






 小湾(せうわん)

 (とき)(しるし)

 迎へけり 






 旅先と

 おもひて逝けり

 立てぬひと 






 * * * 






 氷砂糖しやぶりて

 南窓放つ 






 こんな(ところ)まで来たわれ

 ここにも葛の花 






 うらみ(ごと)

 海風うけて

 散りゆけり 






 かつてありき

 画廊の奥に

 女郎花(をみなへし) 






 朝顔や

 猫の寝がへる

 鈴の音 






 * * * 






 子を欲しき

 こころわらふか

 法師蝉 






 秋の川

 きみわたりをへ

 われたたずむ 






 向日葵(ひまはり)

 そばに無邪気に

 ゆけたころ 






 なにも考へぬ波の幸福(しあはせ)

 秋の風 






 待宵草

 母の薬を

 たしかめつ 






 * * * 






 浜木綿(はまゆふ)

 養家(やうか)の奥で

 夢みる児 






 ひとりめの

 母の眼鏡と

 孔雀草(くじゃくさう) 






 半月の秋夜(しうや)

 ランプに夢追ひつ 






 秋の蟻

 闇を背負ふて

 つどひけり 






 うぶすなの地もよそよそし

 秋の暮 






 * * * 





 卵かきまぜ忘れたし

 夢の言葉を 








         ( つづく ) 






 



Mi rifuzas kopiadon kaj utiligon

sen mia permeso.




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