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ほろほろ鳥も夢をみる  作者: Miki Kukiri
17/68

MAJO 2017, Ⅳ


Mi sxajnas min kiel kimero

de la tradicio kaj la moderna arto.








 むかしの恋

 さがす義務あり

 夏鏡 




 怪盗を

 まちのぞむ夜の

 歯痛かな 




 鏡供養(かがみくやう)

 ()へてかへれば

 我をらず 




 アイリスを

 群盗が踏む

 夜明けかな 




 クローンには

 夢もたせたし

 五月闇(さつきやみ)




 (いぼ)とりの

 呪言(じゆごん)となへる

 魑魅(すだま)かな 




 躑躅咲く道で

 回転楕円体の夢となる

 少女 




 流星を

 迷宮へ誘ふ

 女優(ぢよいう)かな 




 蟻走感(ぎそうかん)

 こらへる白馬や

 雨止まれ 




 泰山木

 のぼれぬ白蛇(はくだ)

 孤独かな 




 押し(くく)

 馬歯(ばし)はぢるひと

 柿若葉 




 私は生贄(いけにへ)ぢやない

 と 指が呟く

 五月(ごぐわつ)かな 




 繍毬花(てまりばな)

 いのり通じぬ

 ひともあり 




 少年の(はだ)いちど咬む

 雨夜(あまよ)かな 




 毬ひとつ

 供へてありし

 初夏の墓 




 木春菊(もくしゆんぎく)

 群れ咲く夜の

 重さかな 




 老いし父には

 醒めぬ日もあり

 風鈴草 




 緋牡丹の

 咲くもながむも

 (ひと)りかな 




 透き通るやうな蜘蛛が歩く

 夏のはじまり 




 咲く花の

 さらに増す夜の

 美童(びどう)かな 




 降りさうで

 降らぬ空

 泣けぬままの時間 




 薔薇咲きし

 夏の虚空の

 広さかな 




 カレーひと匙

 すくつてうけいれる

 父の死を 




 飼ひ(うを)

 口あけてまつ

 月夜かな 




 よびごゑのするたび

 椿花(ちんくわ)ちりゆけり 




 沢蟹を

 みうごきさせる

 残暉(ざんき)かな 




 ()のしづむ

 五月の(とき)

 ()を浸す 







         ( つづく ) 







・馬歯 = 自分の年齢 

・木春菊= マーガレット 


Mi rifuzas kopiadon kaj utiligon

sen mia permeso.




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