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ほろほろ鳥も夢をみる  作者: Miki Kukiri
16/68

MAJO 2017, Ⅲ



〈 Cxiuj estas malsamaj, kaj cxiuj estas bonaj. 〉

Mi sentas ti cxiun malagrable.

Bonaj estas ne cxiuj.

〈 Li estas bona, cxar li estas sama kun aliuloj. 〉

Tia penso tre suferigis min gxis nun…






 運河越え

 蟻地獄の巣を

 たづねゆく 




 竹蜻蛉(たけとんぼ)

 買へどとばさぬ

 首陀羅(すだら)かな 




 不良なる

 歯車棄つる

 夏運河 




 (くさり)つくる一生のなかの

 恋ひとつ 




 虚栄心の暗号がとぶ

 夏月蝕なつげつしよく




 夏の雲とほれば

 猫たち(たい)よぢる 




 (ひな)の酒に酔ひ

 耳より蛇の這ひおちる 




 次次と

 芥子(けし)の花咲き

 (ばば)ねむる 




 形代(かたしろ)たる

 人生終へん

 夏の明け 




 また四つ足で歩いて

 ふりかへる

 おまへ 




 根の国に

 ひとおくる夜

 雨甘し 




 罌粟の花

 ひらきつつあり

 ひとを待つ 




 分水路の水

 ふてぶてし

 夏の午後 




 月ひとつ

 ふつくら浮かぶ

 夏運河 




 をみなごが並びて咲きぬ

 傘の花 




 少年が

 爛華(らんげ)いらへば

 夏の風 




 蔓蔓(まんまん)

 星のひろがり

 夏はじむ 




 蟲封じせり

 夏の宇宙(そら)

 さうざうしければ 




 (うひ)の恋

 かたちかへゆく

 夏星座 




 虹をくふ

 蟲の噂を

 きく夜かな 




 故郷出て

 虹を(あがな)

 猿となり 




 公園に

 立ち寄りて去る

 虹の端 




 性の義務了へて

 トマトに(かぶ)りつく 




 革靴を磨く

 あの星をころす準備 




 薔薇かをる

 無人廊下に

 ひとり立つ 




 砂嘴(さし)に墜ちた小星(こぼし)

 ひとり泣く()かな 




 骨の眠るうへに街あり

 海風を受く 




 (おほ)きすぎる月

 こよひ乳房を切る 




 うらやましいよ と

 呟いて立つ

 老樹かな 




 たちすがた

 うつくしきひと

 三日の月 




 



           ( つづく )










 


・首陀羅=シュードラ

     印度ヴァルナ制の下位民

・芥子 =違法な方のケシにて

・蟲封じ=蟲気除けまじない


Mi rifuzas kopiadon kaj utiligon sen mia permeso.



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