MAJO 2017, Ⅴ
Cxiuj, en tiu cxi sezono,
bonvolu pasigi kun atento
al cxiu korpa stato.
ゆくさきは
闇き宙なり
火とり蟲
玻璃質の
憎悪いだきて
婚ぐ夏
心臓の
嘆く夜なり
波高し
蜜蜂に恨まれても
子を産む
錠前師の妻
うぶすなの地の
毒蛇の
売れし夏
五月雨や
あだしをの手も
冷えゆけり
孔雀売る
店つらなりし
夏街路
青梅や
歌はかぎろひ
蜃気楼
わらふ声
ありて影なし
暮の浜
雨意増して
別離をしばし
振りかへる
魔除けの呪文わすれても
紅ひく
櫓時計が刻うてば
児ら躑躅の花となり
星を撃ち
五月の裸
誇らしげ
愛了へぬ
船の港を
出ぬままに
鱗いちまい
をんなが残して
去りゆけり
雨雲の
すべりゆく午後
妊りぬ
取扱ひ注意 と
魚座の恋人が云ふ
御霊ゑむ
五月の恋の
残滓かな
老眼の簿記係に
胡桃割り人形を
棄てさせる星空
巣より星の卵を
落としつくせし
わが前世
入歯あらふ
薔薇品種改良家の
月虹干犯
霊夢ひとつ
また錆階段を
のぼりきて
紫陽花の
そだちゆく夜や
夢重し
不意にわらひだす右側のひとよ
やまあをし
愛なんて
何処にあるのと
瓜を割る
微睡みて
刻のむかうの
目にみらる
水中花ぬすみ棄つ
初恋をおそれし児
蟻いつぴき
流されゆけり
星のした
五月雨や
ここにわが母
眠りたる
( つづく )
・火とり蟲= 蛾
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