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ほろほろ鳥も夢をみる  作者: Miki Kukiri
18/68

MAJO 2017, Ⅴ


Cxiuj, en tiu cxi sezono,

bonvolu pasigi kun atento

al cxiu korpa stato.








 ゆくさきは

 (くら)(そら)なり

 ()とり(むし) 




 玻璃質(はりしつ)

 憎悪いだきて

 (くな)ぐ夏 




 心臓の

 嘆く夜なり

 波高し 




 蜜蜂に恨まれても

 子を産む

 錠前師の妻 




 うぶすなの地の

 毒蛇の

 売れし夏 




 五月雨や

 あだしをの手も

 冷えゆけり 




 孔雀売る

 店つらなりし

 夏街路 




 青梅や

 歌はかぎろひ

 蜃気楼 




 わらふ声

 ありて影なし

 暮の浜 




 雨意(うい)増して

 別離(べつり)をしばし

 振りかへる 




 魔除けの呪文わすれても

 (ルージュ)ひく 




 櫓時計が(とき)うてば

 ()ら躑躅の花となり 




 星を撃ち

 五月のはだか

 誇らしげ 




 愛()へぬ

 船の港を

 出ぬままに 




 (うろこ)いちまい

 をんなが残して

 去りゆけり 




 雨雲の

 すべりゆく午後

 (みごも)りぬ 




 取扱ひ注意 と 

 魚座の恋人が云ふ 




 御霊(みたま)ゑむ

 五月の恋の

 残滓(ざんし)かな 




 老眼の簿記係に

 胡桃割り人形を

 棄てさせる星空 




 巣より星の卵を

 落としつくせし

 わが前世(ぜんせ) 




 入歯あらふ

 薔薇品種改良家の

 月虹干犯(げつこうかんぱん) 




 霊夢(れいむ)ひとつ

 また錆階段(さびかいだん)

 のぼりきて 




 紫陽花(あぢさゐ)

 そだちゆく夜や

 夢重し 




 不意にわらひだす右側(みぎがは)のひとよ

 やまあをし 




 愛なんて

 何処(どこ)にあるのと

 (うり)を割る 




 微睡(まどろ)みて

 (とき)のむかうの

 目にみらる 




 水中花ぬすみ棄つ

 初恋をおそれし()  




 蟻いつぴき

 流されゆけり

 星のした 




 五月雨や

 ここにわが母

 眠りたる 







       ( つづく ) 








 

 

・火とり蟲= 蛾


Mi rifuzas kopiadon kaj utiligon

sen mia permeso.




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