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APRILO 2017, Ⅲ
幻想の句
Fantaziado
夢魔の手を
のがれてまよふ
春の路
すぢ多き
町をさまよふ
花瓣かな
橋占や
友にふきつを
ささやかれ
ぼんぼりの
つらなる夜や
盲女の恋
半身を
さがしもとめる
旋風
虹きえて
皷の音の
うまれけり
蝋花咲き
南蛮寺の春更けぬ
花筐謡ふ
一夜の
盲女かな
道化師の
なきがらかくす
花の山
嘴に
くひちぎられて
厭夢甘し
鎖し籠めし
海のぞむ家に
たより着く
醜虜とて
夫さらされて
雷鳴らず
水仙を
ひとり夜摘む
あだしめよ
くたれ花
たれの跫
かけてゆく
うぶすなの地より訪ひきて
扉をたたく
号令の
進めと告げる
虚空かな
筆相の示すや
千年後の嬰児殺し
去勢せし
蟻喰ひに添ふ
迷ひ夢
時計台におりる
六角形の預言
蜂さわぐ
蛤の
楼閣はけば
つまをとふ
毒蟻の
つどひはじめて
暮の春
食蟲の藻に
過去の愛を
喰はせゆく
まじなひ札に
ことば遺せしわが兄よ
八重桜咲け
( つづく )
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