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ほろほろ鳥も夢をみる  作者: Miki Kukiri
11/68

APRILO 2017, Ⅲ

幻想の句




     Fantaziado




 夢魔の手を

 のがれてまよふ

 春の路 




 すぢ多き

 町をさまよふ

 花瓣かな 




 橋占(はしうら)

 友にふきつを

 ささやかれ 




 ぼんぼりの

 つらなる夜や

 盲女の恋 




 半身を

 さがしもとめる

 旋風(つむじかぜ) 




 虹きえて

 (つづみ)の音の

 うまれけり 




 蝋花(らふくわ)咲き

 南蛮寺の春更けぬ




 花筐(はながたみ)謡ふ

 一夜(ひとよ)

 盲女かな 




 道化師の

 なきがらかくす

 花の山 




 (くちばし)

 くひちぎられて

 厭夢(えふむ)甘し 




 ()し籠めし

 海のぞむ家に

 たより着く 




 醜虜(しうりよ)とて

 (つま)さらされて

 (らい)鳴らず 




 水仙を

 ひとり夜摘む

 あだしめよ 




 くたれ(ばな)

 たれの(あしおと)

 かけてゆく 




 うぶすなの地より()ひきて

 ()をたたく 




 号令の

 進めと告げる

 虚空かな 




 筆相(ひつさう)の示すや

 千年後の嬰児(えいじ)殺し 




 去勢せし

 蟻喰ひに添ふ

 迷ひ夢 




 時計台におりる

 六角形の預言

 蜂さわぐ 




 蛤の

 楼閣はけば

 つまをとふ 




 毒蟻の

 つどひはじめて

 暮の春 




 食蟲(しよくちゆう)の藻に

 過去の愛を

 喰はせゆく 




 まじなひ(ふだ)

 ことば遺せしわが兄よ

 八重桜咲け 







        ( つづく )









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