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第8話 追加クエスト

 結果。普通に転移できた。

 現実世界の人間が一瞬のうちにまるまるデータ化ですよ? ヤバすぎる。


 私のマイホームで待機していたユリシーズさんが、犯人達と一緒に現れた私を見て驚愕する。


「ミリアナさん、パーフェクトですね!」

「あのクエスト、賞金と経験値が美味しいから、何十回もクリアしたんですよねー」

「ああ…そういえば、そうでしたね」


 最終クエスト攻略のいい前フリとなりましたよ。ええ。


「さて、それじゃあ、どこに犯人達を『現界』すればいいですかね?」

「研究を兼ねて、しばらくこちら(仮想世界)に置いておくのもいいかもしれませんね。とりあえず、関係当局に連絡を…ミリアナさん!? 犯人のひとりが!」

「えっ…」


 いつの間にか目を覚ましていた、犯人のひとり。その手には、この仮想世界にないはずのモノが握られている。


「くそう…なんだかわからないが、お前を道連れにしてやる!!」


 手榴弾のピンが、弾け飛ぶ。現実世界と同じなら、数秒で爆発してしまう…!


「間に合って! 『シャイニー・レイン』!」


 『闇の王』を倒した技と同じ、魔剣レインフォールにありったけのMPを注ぎ込んで振り降ろすことで発動する、攻撃と消滅を併せ持った最終スキル。それを、手榴弾に叩きつける。


 カッ…


 シュッ


 …

 ……

 ………


「良かった、間に合った…。あ、もう一度峰打ちっ」

「かはっ」


 ドサッ


 いやあ、危ない危ない。

 もっとも、既に『ファラウェイ・ワールド・オンライン』の中だったから、爆発したとしても問題なかったと思うけど。


「はー、助かりました。仮想世界内とはいえ、未知の爆発に巻き込まれたら、精神的にどんな影響があるかわかりませんからね」


 あ、そういう問題もあったか。まあ、結果オーライだ。


「あと、ゲーム内でしたのでログがとれました。分析がはかどると思いますよ!」

「えー…。あれ、そういえば、当局への連絡は」

「あ、これからします」


 グダグダ感満載のシーンまでログとってどうするの。

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