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第9話 始まりの終わり
あとのことはユリシーズさんに任せて、今日のところはログアウトする。
いやあ、長い一日だったなあ。もっとも、『闇の王』を倒してから、まだ2~3時間しか経ってないけど。『ファラウェイ・ワールド・オンライン』に時間加速機能なんてなかったよね? 濃い数時間だったということだな。
自室からリビングに移動して、TVをつけながらぼーっとする。ミリアナ・レインフォール騒動は少し収まったらしい。というか、ハイジャック事件のニュースに次々と切り替わっている。慌ただしいことだ。
「姉ちゃん、ただいま…」
「おかえり、拓也。で? 『現界』とやらをしたミリアナさんには会えたの?」
「ダメだった…。くそう、クラスメート達に写真見せられて、自慢された」
「しゃ、写真撮ってたの?」
「ああ。ブレブレだったけど、エルフ耳がカッコよかった」
拓也って、エルフスキーだったっけ? マズいな、ますます正体が明かせない。もとよりそのつもりなかったけど。
「じゃあ、夕飯食べたら一緒にログインする? もしかしたら、中で会えるかもよ」
「あー…うん、そうする。パーティ組んでくれる? 今度こそ、ブルードラゴン倒したい!」
「うん。『コナミ・サキ』ブランドのHP1割増のピアス用意するね」
「え、要らねえ」
ぶー。




