火の山へ
海で無事に子猫ちゃんの配下を見つけられた僕達はさらに海を進んだ。3日ほど経ったところでやっと陸地が見えてきた。その間はほんと平和でした。シードラゴンのポセイドンと離れた甲斐もあって、お魚が採れるようになり、子猫ちゃんも上機嫌だったよ。
「それにしても、北の大地って割にはここは暑いねえ。」
「たしか火の山が近くにあるはずなんですが。」
モウ将軍が教えてくれた。火の山っていうとあれかな。火山かな。ついでに温泉なんてついてないかなー。温泉なんていつぶりだろう。少なくともダンジョンの管理人になってからは入ったことがないはず。ちょっとテンション上がってきたかも。
「お魚がもうとれないにゃ・・・。」
「まあ、また出してあげるからね。」
「お願いするにゃ。」
しぶしぶ、子猫ちゃんも上陸してくれた。っていうか、これって子猫ちゃんが配下を探す旅なんだけどなあ。忘れないでほしい。あと人と出会うとちょっとめんどうになりそうなので、モウ将軍には人化してもらったよ。もともと体は人間だから、顔だけだね。ムキムキマッチョでひげもじゃ親父になってた。はっきりいって怖い。
「さて、火の山へ向かって出発しますかー。」
「船はここにおいていくにゃ?」
「どうしよう。ここもダンジョンの管理下において、港っぽくしといてもいいんだけど、もう一度ここに来ることがあるだろうか。」
「また来てお魚とりたいにゃ!」
「うーん、じゃあこの辺りもダンジョンの管理下においちゃうか。えいっ。」
うん、最近DPを無駄遣いしすぎてる気がしないでもないけど、まあどうせ使い道なんてないしなあ。あとは船着場とか適当につくってみたよ。帰ってきたら港町とかできてたら面白いね。
「ついでだから、馬車でも作りますか。」
ってな感じで馬車を作った。馬車を引くのはその辺にいた魔物を捕まえて、モウ将軍が眷属にしてたよ。さすが将軍だなあって思ったりしないでもない。
そんなわけで火の山に向かって進んでいった。方向はモウ将軍任せである。特別製の馬車は魔物に引かれて道なき道を進んでいく。しばらくすると、ちゃんとした街道にぶつかった。
「たしかこの道を北に進むと火の山があるはずです。」
「そっちのほうから配下の臭いもするにゃ。」
「じゃあ、やっと普通の道を進めるね。今日はもう暗くなってきたし、明日からこの道に沿って進もうか。」
ってことで野宿の準備をする。ご飯はモウ将軍がその辺りから牛みたいな野獣を狩ってきてくれた。でもそれって共食いじゃないの?なんて思いつつも気にしないことにした。
「ダンジョンのみんなは元気にしてるかしら。」
「そうだねー。まだ数日しか経ってないし、なにかあったらアクツちゃんから連絡あるはずだから平気だとは思うんだけどな。」
「そうね。帰ろうと思えばいつでも帰れるし、そこまで心配する必要ないわね。」
なんて話をりーとしつつ、夜は更けていった。




