海を行け
はぐれたモウ将軍を探し出したあと、僕達は孤島を出発した。そもそも僕達はどうやって孤島に来たのだろうか。思い出そうとするとなぜか頭痛がするので思い出すのは止めようと思う。きっと子猫ちゃんにひどいめにあわされたのだろう。
「ひどい目だなんて、ひどい言い方にゃ。」
危ない危ない、考えたことがもれていたらしい。で、次の目的地は特にきまっていないけれど、配下の気配はここから北の海を越えたところという話なので、とりあえず船を作ってみたよ。クルージングだね。DPが余ってるからといって、少々やりすぎな気がしないでもない。
「海○王に俺はなる!」
「一人称がかわっちゃってるわよ。」
まあ、そんなつっこみをりーから受けながら、僕達は航海を始めた。船といえば釣りだよねー。船を作るついでに生成しておいた釣竿で、釣りを始めた。
「おいしいお魚が食べられるかにゃ?」
「そうだねえ。マグロとか釣れないかなー。でも捌けないよな。」
「それはわたくしにおまかせください。」
「え、モウ将軍、料理できるの?」
「独り身が長いせいか、料理の腕もそこそこありまして。」
「モウ将軍は頼りになるにゃ。」
まあそんな感じで釣りを続けた。こういう場合って魚がすれてないから入れ食いになることが多いはずなんだけど、ぜんぜん釣れない。もしかして、この近くにでかい魔物でもいるんだろうか、なんて思ってた矢先にそいつは現れた。
「これはこれは魔王様、おひさしぶりでございます。」
「お、お前は・・・・誰だったかにゃ??」
「シードラゴンのポセイドンですよ。魔王様。」
モウ将軍が解説してくれた。シードラゴンなのにポセイドンだなんて大それた名前だなあ。あとロプ○スとロ○ムもいればいいのになあ、なんて馬鹿なことを考えたりした。
「ダンジョンに新しい魔王城を作ったにゃ。お前も来るにゃ。」
「しかし、我輩は海じゃないと生きられませぬゆえ・・・。」
「そう言われてみればそうにゃ。」
「南に孤島があるのを知ってるかい?あそことダンジョンをつなげたから、この石を持っていればいつでも魔王城に転移できるし、子猫ちゃんとも連絡とれるよ。」
そう言って、僕はポセイドンに転移石を渡した。
「おお、そうでしたか。ダンジョンを手に入れるとはさすがに魔王様です。」
「ちがうにゃ。ダンジョンはこの管理人さんのものにゃ。」
しかし魔王の配下って意外と住む場所に困るんだな。広い場所じゃないとダメとか、海じゃないとダメとか。そりゃ魔王城に集まれっていっても集まってこないよね。
「ところで魚がいないにゃ。」
「申し訳ありません。我輩を怖がってみんな東や西の海に逃げてしまったようで・・・。」
「残念にゃーー。」
再会の喜びよりも、魚が取れない悲しみの大きい子猫ちゃんだった。ていうか、本来の目的覚えてるのかな?




