第三十八話「決心」
太陽が地平線に隠れ始め、辺りがほのかに赤くなり始めた頃、俺達はようやく天蘭院と美永瀬から解放された。
昼食を取った後はまずアクセサリーショップに連れて行かれ、その後は服屋。さらにデザートが食べたいと言い出した美永瀬によりデザート店へ。その後は娯楽施設のある所へ行き、ようやく解散となった。
途中、俺達に行きたいところがないか天蘭院が申し訳なさそうに聞いてきたので、武具店へ行きたいと言ったら美永瀬に殴り倒された。こいつのどこにそんな力があったのやら。
その理不尽な攻撃の意味を理解出来なかったのだが、天蘭院も説得に応じてくれて、一時間だけ武具店に行くことになった。
武具店に来た理由は、この間の期末試験で弾丸用の霊石を思いのほか使い過ぎたので少し補充しておきたかったからだ。店の店長に霊石の注文をお願いすると、困ったような顔をされたが、あの人の名前と会員カードを見せると納得したように注文を受け付けてくれた。
どうやら今霊石の値段の相場が上がっているらしい。
まあ、どれだけ買っても俺の財布は痛まないのでその辺は気にすることではない。
霊石に関しては俺の財布は痛まないものの、美永瀬と天蘭院によって俺とオルスレッドの財布の中身は確実に削り取られていた。
素性は隠しているが、俺も十二天族の天ヶ咲家の一人息子だ。
一般の人が持っているよりは多少なりとも多くの金は持っている。10Tほど持って来たのだが、見事に全部と言っていいほど使い切った。しかもまだ買うと言い出したので、俺が金をお下ろしに言って良いかと聞くと、二人とも呆れたように肩を竦めた。
美永瀬曰く、金を俺達に使わせまくって俺達がもう止めてと言って来るのを狙っていたようだ。
まったく美永瀬め。とんでもないことを考えてやがる。
それでも俺達の財布の中身がなくならない事を悟ったのか、無駄な買い物はしないようになった。と言っても、既に大量に買い物をしているので買う物がなくなったと言う方が適切かもしれない。
そんなこんなで二人とはアトラントの南の壁門で分かれる。
二人から夕食も一緒に食べようと誘われたが、オルスレッドはどうやら記録者としての仕事があるらしく、俺は明日にでも家に一度帰るのでその用意をしないといけなかったので丁重にお断りした。
お断りしたのだが美永瀬が意外にしつこく、それなら俺の家で食べようと言い出した。
これには何が何でも賛成することは出来ない。
蓮桜学園に入学してくる生徒の大半は霊に対して拒絶する態勢がある。それは霊だけでなく半妖もしかりだ。
家にはその半妖のニーナがいる。
この二人はそこまで極端な霊否定派ではないと少なからず思うが、合わせる気にはなれなかった。適当な理由を付けて早々に二人と別れ、見えなくなったところで転移霊術を使って家へ帰った。
◇
彼ら二人が帰ったあと、その場に残った女子二人は近くのレストランを訪れていた。もともと予約していたらしく人数が四人から二人に減っただけで、ここに来る予定だったようだ。入るなりすぐに席へと案内されていた。
店員に案内された席は眺めの一番良い席で、猫耳に見えなくもない髪型をした美永瀬 加菜恵は窓際の席に座り、その向かいに普段の格好から想像もしないような可愛らしい服を着た天蘭院 綾香が腰を下ろす。
すぐに二人に飲み物が運ばれてきて、二人はついでに料理を注文する。
注文を受け取った店員は営業スマイル―――ではなく、本心からの笑顔を返して引き返していった。
レストランに美女―――もとい美少女が入ってくれば、必然的に周りの視線が集まる。
その視線が気になったのか、美永瀬は店員が料理を運んでくるなり防音霊術と盗聴妨害霊術、それに幻惑霊術を発動する。
二人は今日の事に付いて楽しそうに話しながら料理を食べ始め、あらかた食べ終わった頃には先程までの楽しそうな表情は嘘のように消えていた。
二人とも無言のまま少しの間いたが、最初に口を開いたのは美永瀬の方だった。
「ねえ、綾香。昨日言っていた事・・・本気なの?」
「・・・うん」
いつになく真剣な美永瀬の問いに、天蘭院はゆっくりとした動作で首を縦に振る。
その顔には周りから見てもわかるように―――幻惑魔法で実際には見えていないが―――迷っているという様な顔をしていた。
その表情を見て美永瀬は溜息をついた。
「本当に訊くんだね? あの天ヶ咲が・・・十二天族の天ヶ咲 桜華なのかを」
「・・・うん」
そう答える天蘭院の手は微かに震えていた。
今にも泣き出しそうな顔をしている。それなのに・・・そこまでして天蘭院を突き動かすのはいったなんなのだろうか。
それが美永瀬には一番謎だった。
「あたしにはわからないな。どうしてそこまで綾香が必死になるのか。そもそも、そんな事があり得ると思う? 強者揃いの十二天族を襲って、皆の記憶を摩り替えて・・・。あまつさえ名前を変えずにいるなんて」
美永瀬は昨日、天蘭院から真実を聞かされていた。
天蘭院が真実を聞かせたことにより、美永瀬の記憶の鍵も外れ記憶が戻っているのだが、本人は未だに信じられないでいるようだ。何せ、人の記憶を摩り替え、四年間も偽の記憶を与えておくなんて、自分が知る限りそんな事が出来るはずもないからだ。
だが現にそんなことが起こっていたのだ。
「でも・・・事実だよ。彼は・・・本物の、十二天族の天ヶ咲 桜華君だよ。確証もあるし、それに・・・」
「それに?」
「私は、彼を放ってはおけないの。彼がここまでして自分を隠しておきたかったことは私には分からない。でも、私は・・・彼を救いたい」
「救う・・・?」
天蘭院が何を言っているのか美永瀬には分からないでいた。
「彼と戦った時、私は彼の心を少しは知った。闇に囚われた人みたいだった。彼を、その闇から救いたい。光を見せてあげたい。絶望や悲しみと言った闇じゃなく、希望や幸せと言う名の光を・・・」
膝の上で両手を強く握って顔を下げる天蘭院。
その様子を見て美永瀬は何も言えないでいた。自分は―――『美永瀬 加菜恵』は目の前の友達がしようとしていることに手を貸すことは出来ない。もとい手を貸すことを禁じられている。でも、『天蘭院 綾香の従者』として、主が求めるならば手を貸すことは許されている。
故にこの場で美永瀬が言える事はただ一つ。
「我が主、天蘭院 綾香。主が望むのであれば、私は主に力を貸しましょう」
自分の胸の前まで右手を持っていき、強く手を握る。
いつもみたいな、のほほ~んとした美永瀬からは想像も出来ない格式張った言い方だが、これが本来の美永瀬の言い方だ。
その言葉を聞いて天蘭院は顔を上げ、主たる言葉を以って答えた。
「我が従者、美永瀬 加菜恵。主として命じます・・・我が力となりなさい」
「仰せのままに」
「期待してるね・・・私の『歌い手』」
目に涙を浮かべながら天蘭院は微笑んだ。
二人の契約を見たものはいない。
目の前で行われているはずの契約は、美永瀬が展開した高度な霊術によって見ることも訊くことも出来なかった。傍からは仲のいい二人組が食事をとっている光景にしか見えていない。
あえて言うならば、夜空に煌々と輝く月と星だけが二人の契約を見ていた。
◇
翌日。
太陽が昇り始めたばかりの時間に、俺とニーナは荷物を持って玄関の前に立っていた。
荷物と言ってもそこまで大した荷物が入っているわけではない。一泊分の服と着替えしか最低限いらないので荷物と言えるほど荷物は必要ないのだが、俺もニーナもどう見てもそれ以上の物が入っていそうなカバンを持っていた。
俺は父さんと母さんから頼まれた物を詰めていたらそれなりの量になってしまった。
対するニーナは荷物なんてて必要ないように思えたが、いつの間にかアクティナで父さんと母さんへのお土産を買っていたらしく、それを入れているらしい。
ニーナには人間換算で十歳児。子供がが持つには多いくらいのお小遣いを渡している。
お小遣いと言っても食事代やらなんやらと、いつの間にか家の事をニーナが仕切っていて、その余りをお小遣いとしてニーナにあげているのだ。家計簿も作っていた。
俺自身、金に困ったことやこれから先も困ることはないだろうと考えていたので、家計簿なんかつけていなかったのだがそれをニーナに言うと大層怒られた。以来その手の事はニーナに任せっきりだ。
事実、毎週毎週に今週分の食費代やらを含めて少し多めのお金を渡す。
渡すのだが、いつもその場で半分程いりません、と言って返してくる。必要だからと言って無理に渡そうとしたら、「なら、この額で一週間食生活に不自由なく過ごせたら私の好きにさせてくれますか?」と、言われたのでいいだろうとそれに乗ったことがある。
ニーナが指定した額は明らかに二人分を考えると少ない額だった。
俺は無理だなと確信して、後でニーナが泣いて謝りに来た時の事を考えようとした時、ニーナが勝ち誇った笑みをしているのに気が付いた。
まさか本当にその額で乗り切るつもりなのかと考えたが、絶対に無理だとこの時俺は思った。思ったのだが・・・。
結果から言うと、俺はその考えを・・・いや、ニーナと言う人物を甘く見ていた。
ニーナの言葉に乗ったその週、食事がいつもより少なくなるか貧相になるかだと思ったが、そんなことはなかった。逆にクオリティや味、さらには出される料理の数が増えたような気がした。
今まで食べたことのない食材や料理なんかがニーナの手によって作り出される。
日が進むにつれ俺は金の使い過ぎだなと思ったのだが、一向にニーナが泣きついて来る気配がない。それよりも嫌な予感が日に日に増すだけだった。
そして最終日。
俺はニーナに頭を下げていた。
ニーナに見せて貰った家計簿には俺が渡した金額を食費が上回ることはなく、まだ余裕があった。
そんな事があるはずがないと領収書に記載されている店に行って間違いがないか証言を聞いたが、間違いないようだった。
まさかの出来事に軽く打ちひしがれていると、ニーナが「残ったお金をお小遣いにしていい?」と聞いてきたので、別に残ったお金でなくともお小遣いが欲しいのならやるぞと言ったらはたまた怒られてしまった。
ニーナいわく、お金は大事にしないといけないらしい。
前のニーナの主を見つけ出して殴り倒したくなって来た。こんな小さな女の子にいったい何をやらせていたんだ、まったく。
とまあ、そう言う事で集まったお小遣いを使って未だ見たことがない俺の父さんと母さんにお土産を買ったらしい。喜んでくれるか心配しているが、あの二人がニーナからお土産を貰って喜ばないはずがない。なんせ同じようなことを既にユエラがやっているからな。
あの時は別の意味で父さんを抑えるのに必死だったが。
ここまで言えば俺達が何しに行くかわかるだろう。
そう、今日は俺の本当の家に帰るのだ。ニーナ連れで。
「戸締りは大丈夫か?」
「うん、ばっちしだよお兄ちゃん。一階、二階、三階に食堂に修練場にお風呂場に日用霊石も全部オッケーだよ」
「よし、なら行くか・・・と言っても、転移霊術を使えばあっという間なんだが」
「この山下りるまで歩こうよ、お兄ちゃん」
ニーナが俺の服の袖を引っ張りながら家の前の道を指す。
歩くのは面倒なのだが、今日は雲一つない青空で七月なのにそこまで暑くないのでたまには歩くのもいいかと思い、しばらく歩くことにした。
山を下りるまで、と言う事になったのだが、結局家から麓までの中間辺りでニーナが涙目になりながら転移霊術で行こうと言い出した。俺はそうだろうなと薄々考えていたので、用意してあった霊術を発動した。
ここは家があると言っても森の中。ましてや『迷いの森』の端。
必然的に霊獣に悪霊に怨霊、幽霊が漂う訳で・・・率直に言うと、ニーナにはそれが怖かったようだ。
後数体霊が出て来ていたらニーナは確実に泣き出していただろうなと思いつつ、俺達は一瞬で戀国の最西端に位置する町―――マースティアへと転移した。
◇
戀国最大都市のアトラントに次ぐ戀国四大都市の一つ―――マースティア。
東西南北に四大都市がそれぞれあり、最西端にマースティアが位置する。面積はアトラントの十分の位置程しかない。四大都市と言うわりにこれを聞くと小さいと思われがちだがそうではない。
マースティアの総面積は約160,000㎢。これだけでもかなりの人数が入れる。
対するアトラントはこれの十倍なわけだから、単純に約1,600,000㎢。
どれだけ広いかは考えようによっては想像がつく。
決して小さくはないこのマースティアの一番奥に十二天族の天ヶ咲邸がある。その邸に行くにはマースティアに入って行かなくてはならない。
ちなみに、俺とニーナはマースティアから少し離れた所に転移していた。
「お兄ちゃん、なんでこんなところに転移したの?」
「ここからじゃないと面倒が起るからだよ」
「?」
いつものように小首をかしげているニーナを連れてマースティアの城壁へと向かう。
このまま道なりに行くと関所を通る羽目になるので、関所の人にまだ気づかれていないのを確認して森の中へと入って行く。
「こっちだ」
「どこへ行くの、お兄ちゃん」
困惑するニーナに説明するのも面倒だったので黙って森の中を進んでいく。
五分程すると、少し開けた場所に出た。
そこには古ぼけた今は使われていない井戸が一つだけぽつんとあるだけの場所だ。
俺はその井戸の蓋を開け、いつもの要領で中に入って行く。中には普通の井戸には決してない梯子が造られているので、それを使って下へと進んでいく。
「えっ・・・こ、こんなところに入って行くんですか!?」
「大丈夫だ。汚いのは外見だけで、中は綺麗だから」
「え~、信じられません」
疑惑のまなざしを向けてくるニーナ。
井戸の外で未だに入ってこないニーナを放って置いて俺はどんどん下に降りて行く。30m程下りたところでようやく一番下までたどり着いた。
辺りを見回し―――と言っても、ここは地下なので光は殆ど届いておらず、目の前がほとんど見えない―――壁に手を付きながらある物を探す。少しして手に探し物が当たる感触がしたので、それに手を付いて霊力を流し込む。
流し込まれた霊力は、壁に設置されている霊石に送られ、暗かった地下を明るく照らし出す。
そこは、石で出来た井戸の底なんかではなく、もっと別の、鉄で出来た円柱状の中だった。円柱と言っても、そこからどこかへ通じる廊下のようなものが繋がっていて、その奥には頑丈そうな扉がある。
ちゃんと作動しているのを確かめて上を向くと、ニーナが中を覗き込みながら固まっているのが見えた。
「受け止めてやるから、まずは荷物を落せ」
そう言うとニーナは慌てて我に返り、俺と自分の荷物を穴の中へと落す。
なるべく衝撃を与えないように受け止め、扉へと続く廊下の方へと置く。そして上を向こうと腰をあげた時、
「お兄ちゃん上見ないで!」
ニーナがかなり大きい声で上を見るなと言って来た。
理由を訊こうとしたけれど、上から放たれる野生とでも言うべき殺気が放たれたので、顔を下げたまましばらくそうしていた。
「よ・・・ほっ・・・っと~」
後ろで何かが着地する音と声がして振り返れば、いつの間にかニーナが下りて来ていた。
なるほど、だから上を見るなと言ったのか。
外と中身の差にニーナは驚きながら中を見回し、奥へと続く廊下へと歩いて行く。荷物を持って俺もニーナに続く。1mずつに光を放っている霊石があるので、眩しくなるほど明るい。
この光は俺の霊力で光っているので、今も絶えず俺から霊力を持っていっている。
そこまで大した量ではないが、霊力を供給する人がいないと光らないと言うのはやはり不便すぎる。あとで父さんにどうにかするように言っておくか。そろそろ何か新しい成果もあることあろうしな。
長い、長い・・・本当に長い廊下を俺とニーナは進んでいく。
廊下は幅が二m程で高さが三m程ある。二人が通るには十分な広さだ。その分といっていいか分からないが、何もない。壁の装飾も変化も全くないこの廊下を歩くのは暇以外のなにものでもない。
どれだけ歩いても終わりのないような長い廊下。
まあ、1000㎡もある面積の、しかもその一番奥まで行くのだから、長いのも当然と言えば当然だ。だがまあ、ここまで長いと不安になったりイライラしてくるのは当たり前で・・・、
「・・・お兄ちゃん。長い」
「しかたないだろ、我慢しろ」
「うぅ~」
ニーナは頬を膨らませて明らかに不機嫌な顔をする。
俺だってこの長い廊下を歩くのは退屈だ。いつもなら走って行くのだが、今はニーナがいるのでそうも出来ない。いつかみたいに抱いて行こうかと言ったら、ニーナは顔を紅くして嫌と言って断った。
よって俺達は歩くことになった。
これについても父さんに改善を求めておくか。
そんな事を考えていると、ニーナが俺の服を引っ張っている事に気が付いた。
「ねえねえ、お兄ちゃん。どうして転移霊術で家まで転移しないの?」
と、恐らくマースティアへと転移してきた時から思っていたであろう疑問を訊いてきた。
確かに、自分の家に行くのだから自分の家に転移すればいいし、もっと言えば表からどうどうと入って行けばいいのだ。だが俺はそうはせず、さらにマースティアへも入らずにこんな所からまるで侵入するかのようにしている。
これにはちゃんと理由があるのだ。
「さっきニーナも見ただろ? マースティアを囲っている城壁を」
「うん、見たよ?」
「あの城壁を境に結界が張ってあるんだよ。だから、あの結界より中には転移出来ないんだよ。もしあの中に転移しようとすれば防御機能が働いて、霊獣の巣に転移先を変更させられるんだよ」
俺の説明にニーナが顔を真っ青にする。
「な、なんでそんな事に?」
「ここマースティアは戀国の四大都市。しかも十二天族の天ヶ咲家が統治している町だ。よって、賊やらに襲われる可能性があるわけだ。だから結界で護って、入ってくる人を関所で調べてるんだよ」
ここまでの警備体制を敷いているのはマースティアくらいのものだ。
実質、他の四大都市なんかは城壁どころか関所すらない。だが俺の家には国家機密の情報やらがたくさん保管されているのでここまでの警備態勢が必要になるのだ。
ちなみに、俺が関所を通らない理由は、世間一般にも俺が十二天族の天ヶ咲 桜華ではないと言う認識があるからだ。これを一般人に認識させるのには苦労した。そのせいか、俺が入ろうものなら奇異の目で見られるわ常に監視されるわで嫌になったので、抜け道を通って家に行くことにしたのだ。
歩く事三十分。
ようやく俺達の前にこの廊下の終わりである扉が見えてきた。
俺はその扉の中央にある半球型のパネルに片手を置き、霊力を流す。すると、その上のパネルに波上のグラフが現れ、機械の声ではあるがかろうじて女性とわかる声が何やら言い出す。
その後に扉がプシューッと音を立てて横にスライドする。
扉の向こうには地上へと上がる階段が螺旋状にあり、ニーナはその階段を駆け上がり、俺はその後をゆっくり上り始めた。
遅くなってしまいました
来週からテスト前なので、
来週は更新することが出来ませんのでご了承ください




