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【01-01】生存者を探せ(その1)

「・・・・・・。知らない・・・・・・、木陰だなあ~~~。

とゆうか・・・・・、なんで雪なんか降っているのかなあ~~~?

それも、結構降り積もっているし・・・・・。」


冷たい何かが顔に当たる感触で、私は目を覚ました。

どうも眠っていたようだ。・・・・・・・何かの木の根っこを枕にして。

あたりを見渡せば、真っ白な銀世界。しんしんと吹きが降り積もり、・・・私の体を覆っている。周囲は薄暗く、気温が下がってきているように感じる。


・・・・・・・。


はて?なんで木の根っこを枕(苔付き)に、降り積もる雪を布団にして眠っているんだろうか?

そんなことを混乱した頭で考えながら、少しずつ頭の中を覚醒させていく。


まずは、現状確認をしようかな?


私の名前は、御堂愛理沙(みどうありさ)。

私立鏑木学園高等学校1年5組に在籍、部活は陸上部。短距離選手として頑張っている16歳の女子高校生。誕生日は、西暦2245年5月10日。今日は、西暦2261年12月10日・・・・だったはず。

朝、幼馴染と学校へ行き、そのまま朝練へと突入。

予鈴が鳴って朝練を終え、シャワー室へとGOしたら、すでに長蛇の列だった。


ここまではいい。いつも通りの行動であり、何時もの日常でもある。


このあと・・・・、たしか・・・・・・・。


そうだ!いきなり足元が漆黒の闇に覆われて、その中にダイブしたんだった。


そして、今現状は・・・・・・。


どこからどう見ても、鬱蒼と木々が生い茂っている森の中だ。森というよりも、ジャングルとか、未開の地といったほうがいいかもしれない。

しかし、不思議だね。

周囲に生い茂っているのは、どう見ても落葉広葉樹のような気なんだけど、雪が降り積もっているのに葉っぱが1枚も落ちていないんだよね。葉っぱも紅葉していないし。


地球では、絶対にありえない風景です。ありがとうございます?


そしてなにより・・・・・。


季節的にはあっているはずだけど、時間的にはあっていない。

たしか、”アレ”に落ちた時刻は朝だったはずだ。しかし周囲はすでに夕方、というか、そろそろ闇に包まれる夜になりそうな時刻だ。

そして、ドカドカと雪まで降っている始末。パッと見た感じ、あまり積もっていないのは幸いだ。


遭難している状態で、幸いなのかどうかは・・・・、とりあえず置いておくとして。


ここまでの状況から察するに、これはあれが起こったね。


『異世界転移』という、魔訶不可思議な超常現象が。

まさか、私自身に起こるとは、夢にも思っていませんでした。

異世界転移(こんなこと)は、ふぁんたじ~~~な話の中の出来事だと思っていましたが・・・・・、現実に起こり得る出来事だったんですね。


異世界転移(そんなモノ)に巻き込まれた理由は何だろう?


一番オーソドックス(テンプレ的)な理由としては、他力本願的な理由の下、聖女だか、勇者だか、魔王だか知らないが・・・・。そういった召喚に巻き込まれて、対象者と同じ世界に『巻き込まれ転移』してしまったのが一番の有力説かな?

私の今の現状から考えて、私が勇者や聖女、魔王的な(そういったテンプレ的)対象ではない事は明白。そして、本命が誰なのかを探し出すのも、(この世界の誰が)召喚魔法みたいなものを使用したのかも、今の状況では探し出す事もできない・・・・・と。

なんせ、『何処かの森の中』という事は理解できても、ではここが一体どこなのかという事が解らないのだ。そもそも、ここから近くの人里か街道まで、どれくらい離れているのかもわからない。


解らない事はとりあえず、棚の上にでも放り上げておこう。

いつかは理解できる時が来るからね。・・・・・・いろいろと。


それよりも、今何を今着ているのかを確認しないと。

そう思った私は、雪に埋もれた体をどっこいしょといった感じで起き上がらせ、・・・・まじまじと見てみる。


「Oh・・・・・、No・・・・・・。」


何で、半袖体操服にブルマなのかな?

まあ、理由はわかるが・・・・。

シャワーをする前だっから、まだ制服(セーラー服)に着替えていなかったんだから、そのままの状態でここに(理由はたぶんあれだけど)飛ばされて?来てしまったんだろうな~~~~。さっきは気づかなかったけど、背中には制服の入ったナップサックを4つ背負っているしね。

服装は半袖体操服にブルマのままだったが、シャワーを浴びる前だったのが幸いし、運動用の白色のニーハイソックスと運動靴を履いていた。全裸でなかった事だけは、回避できた格好である。よかったのか、悪かったのかはともかくとして・・・・・、ね。

それはいいとして、なんで半袖体操服にブルマといった、軽装でしかも薄着な服装なのに、体温は全然低下していない。むしろ、雪の埋もれていたにしては、すこぶる体力・体調共に良好なのは何でだろうか?


そして、靴があるのは大事だ。

ここが何処だか知らないが、足元の安全はとりあえず確保で来たのだから。


ここで新たな疑問が浮かんだが、今はとりあえず次の確認をしよう。


そう・・・・、今ここにいるのが、私1人なのか、それとも、(異世界転移に巻き込まれてしまった)お仲間がいるのか。とても重要な案件でもある。

そう考え、せっかく立ち上がったんだからと、周囲を見渡してみる。


すると、50mほど先に、半分ほど雪に埋もれた人を確認。その先にも、なんだか人が埋もれている感じの小山がところどころ確認出るが、取り合え巣一番近い小山へと雪の中を歩いていく。

それにしても、とっても不思議な事があるんだ。

半袖体操服にブルマみたいな、とっても薄着な状態なんだけど、何故か知らないけど雪が降り積もる中、これといった寒さを感じない。それから、雪に埋もれて、・・・・というか、運動した後で少し濡れていたはずだけど、今の半袖体操服とブルマは、汗などで濡れている様子もなければ、これといった汚れが付着している感じもない。


ちなみに、今現在私が身につけているこの半袖体操服とブルマは、私が通う私立鏑木学園高等学校の指定女子体操着である。

半袖体操服は、丸首タイプの半袖体操着で、左胸に、私立鏑木学園高等学校の校章象ったエンブレムが刺繍されており、襟と袖口は1年生の学年色である赤色(ちなみに3年生は紺色で、2年生は緑色)のゴムが入っている。また、襟と袖口にかけて赤色の2本線が入っている。

次に、ブルマは、所謂ショーツ型ブルマと呼ばれているデザインで、色は赤色であり、サイドに白色2本線が入る。なお、ブルマの色が、各学年ごとに違っているため、これだけ見れば、その人が何年生なのかが一目瞭然となる。

最後に、学園指定白色のニーソックスは、基本的に(私立鏑木学園校則において)膝丈(膝部分がすべて隠れる長さ)サイズとなっているが、長さは膝丈を基準に前後15㎝までならば調整可能という、結構緩めの校則である。なお、これよりも短く(長く)したりする改造が出来ないように、また、昔はやったルーズソックスのようにならないように、靴下の柄?として、同色の糸で校章が縦に並んでとう間隔で刺繍されている。ちなみに私は、一番長いサイズを選択している。

あとは靴だが、これは運動に適していれば、どんなものを履いていても構わない事になっている。


閑話休題。


さて、一番近い小山に到着。中に埋もれている人を掘り起こせば、そこにいたのは私の大親友の霧島日向(きりしまひなた)ちゃんだった。

とりあえず揺すって、たたき起こす事にしにかかる私。

あまり雪の中で眠るのは、得策ではないとの判断だ。話し相手が欲しかったという事情もある。

まあ、それはともかく、無事に意識を覚醒させた日向ちゃん。

私と同じく、半袖体操服にブルマで、雪の中に埋もれていたが、服は私と同じく乾燥していてきれいなモノだった。


「愛理沙ちゃん、おはよう?」

「もうすでに周囲は夜になりかかっているから、おはようは適切な言葉ではないけど・・・・・。

とりあえずおはよう、日向ちゃん。

現在の自分が置かれている状況、理解できる?まずは、自己紹介的な何かを、話していこうか。」


一応目覚めの挨拶を交わし、現状が理解できているかどうを確認する。


「ん~~~~~~とね。

私の名前は、霧島日向(きりしまひなた)。

私立鏑木学園高等学校1年5組に在籍、部活は陸上部。短距離選手として頑張っている16歳の女子高校生。誕生日は、西暦2245年5月11日。今日は、西暦2261年12月10日・・・・だったはずだよね?愛理沙ちゃん?」

「そうだよ、今日は西暦2261年12月10日のはず。私も自信がないけどね。」


私の言葉に、周囲を軽く確認した日向ちゃんは、「この状態じゃあ、日付の確認は無意味かな?」と呟いている。


「で、朝、愛理沙ちゃんと学校へ行き、そのまま朝練へと突入。

予鈴が鳴って朝練を終え、シャワー室へとGOしたら、すでに長蛇の列だった。

そして、再び寄れがなったところで、漆黒の闇にいきなり包まれて・・・・・・・。今に至る?

なんでこんな服装でも寒くもなく平気なのかは知らないけどね。」


まあ、それは私も思ったが、解らないので棚上げしていると伝える。

そのまえに。


「日向ちゃん。いくら大丈夫だといっても、見た目がこれじゃああれだから、この上にセーラー服でも着ていようか。少しでも温会恰好をしよう。」

「ん~~~。そうだね。見た目的にとっても寒い格好だしね。」


誰も見ていないことをいいことに、体操服の上にそのままセーラー服を羽織っていく私と日向ちゃん。

ちなみに、女子用の学園指定の制服は、セーラー服である。ブレザー人気に押されて消滅しかけていたのだが、知らないうちにその勢力を伸ばし、今ではブレザーが制服である学校は、小学校・中学校・高校含めてどこにもない。

なお、男子の制服に関しては、すべての学校がブレザータイプとなっており、逆に学生服は駆逐されてしまっている。


さて、私たちが通う、私立鏑木学園高等学校のセーラー服は、合服(昔、春・秋用として着用されていた)と呼ばれる、基本色が白色で長袖タイプのセーラーブレザーと、ボックススカート。黒色のニーソックスと黒色のローファーを履く。なお校舎内は、学園指定のスリッパを履くことになる。


さて、セーラーブレザーのほうだが、所謂『名古屋襟』と呼称されるセーラー襟を、一回り大きくしたセーラー襟(セーラー襟の合わせ部は鳩尾。肩幅よりも2㎝ほど幅広。襟の後ろ側は肩甲骨よりも5㎝ほど長い)となる。

セーラー襟と胸当ての上部、袖口カフス部が黒色で、それぞれ3本の白線が入る。胸カバー中央部には、私立鏑木学園を高等学校の校章が刺繍されており、(私たちは1年生なので)学年色の赤色のスカーフを結ぶ。前ファスナー開閉方式で、左胸にポケットあり。

このポケットには生徒手帳代わりのスマホ(個人所有)が入っており、落ちないようにポケットには(外から見えない位置に)ファスナーがついている。なお、私たちの暮らす2200年代は、生徒手帳と言う者はすでに廃止されており、学校に入学した段階で個人所有のスマホに、校則などは書かれている学校アプリをインストールすることになっている。スマホといっても、2000年代のスマホとは違い、一回り大きなカードといった感じだ。そのためスマホには、電話やメールのほか、お財布機能やカードキーの機能、そして身分証(所謂住民台帳カード)の機能までついているため、ひとたび紛失すれば大騒ぎになってしまう。

そのため、紛失を防ぐために、胸ポケットにはファスナーが取り付けられているのだ。


次に、ボックススカート。

スカートには、前後に2本ずつボックスヒダになっており、基本スカート丈は45㎝(膝丈)となる。なおスカート丈は膝丈を基準に前後10㎝までならば)調整可能であるが、それ以上に短く(長く)したりする改造が出来ないように、スカート下部には同色の糸で校章が刺繍されている。なお、スカート丈を変更する際は、スカートを購入する時にやらないといけないため、その日の気分に合わせるために何着かスカートを持っていることが多い。私も、その中の1人であり、普段は最小サイズの35㎝を履いているが、基本サイズの45㎝と中間の40㎝も持っている、・・・・・というか、毎日この3着は(履いている分も含め)持ち歩いている。

理由は、学校指定行事では、基本サイズを履くことが義務付けられているからだ。


次に、黒色のニーソックス

学園指定のニーソの基本長さは、膝丈(膝部分がすべて隠れる長さ)サイズとなる。なお靴下の長さは膝丈を基準に膝丈から膝上15㎝までならば調整可能。なお、これよりも短く(長く)したりする改造が出来ないように、等間隔で上から下まで同色の糸で校章が刺繍されている。

私は、一番長い膝上15㎝のタイプを愛用している。なおニーソ自体は、この範囲の長さならば別に問題なく行事にも参加可能である。


通学用に博のは、黒色のローファーで、校舎内は学園指定の(学年色の)スリッパを履くことになる。

靴自体は、何処にでもあるものを履くので、詳しくからることはない。


体操服・ブルマ姿の上にセーラー服を着込んだ私と日向ちゃん。なおニーソは制服のモノを履きなおしたが、靴自体は運動靴である。


「日向ちゃん、この周囲にいる人たちだけでも起こすか。それとも、安全な寝床を作ってくれるか。どっちがいい?」

「安全な寝床って、たとえばどんな感じのもの?」

「ん~~~~~、今から作るとなると、カマクラあたりが一番いいかな?材料も、周囲の腐るほどあるしね。雪を掘る道具は・・・・。」


そういいながら周囲を見渡せば、何故か知らないがスコップが数本雪に突き刺さっていた。ついさっきまでなかったはずなのに、とっても不思議な現象である。

まあ、そこに必要な道具があるのだから、使わない手はないのだが・・・・。


「ちょうどそこにスコップがあるからね。あれを使って雪を集めて穴を掘ろうかな。」

「そうなると、あたしがカマクラ作りのほうが適材かな?愛理沙ちゃん、力仕事はあまり得意じゃないからね。」

「そうだね。私よりも、日向ちゃんのほうが力持ちだったね。

じゃあ、大変だけど、カマクラ作りの方お願いできるかな。男子生徒が見つかったら、そっちにやるから、そのつもりでいてね。」

「らじゃー。」


そういうことになった。

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