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死にたい私は死ねました!! ~私が君に殺されるまでの物語~  作者: 一般人A


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第6話 -死にたい私はゴーストを知りました-

「よし、うまい飯でも食いに行くか。」


私の捜索が始まって1週間が経とうとしていた頃、彼は突拍子もなくそういった。


「たしか、8日を1週間といって、明日からあなた学校よね?何を目的にそんなことを?」

「ただの記念だよ、計画の第一歩として、勇者の殺害が見つからなかった記念日。」


ふむ、嫌なやつね。私の死をあたかも喜ばしいものとして扱いやがって。

いや敵なのだから当然のことなのだろうけれど。

ところで、こんな朝から彼はどこへ行くというのだろう。

まだ朝の8時よ?とか思っていると、


「今日は街で適当にぶらぶらするつもりだ、お前も来るだろ?」

「いかないって言ったら?」

「どーせ来るだろうが、そもそも俺はお前にも飯を食わせてやるって言ってるんだ。」


……は?彼は何を言っているのかしら。

幽霊の私は本一冊ですら持ち上げられなかったというのに、食事なんてできるわけがないという私を見透かすように彼は続ける。


「お前はいまどういう状態だと思う?いわゆる幽霊って呼ばれる奴だよな、まぁ正しい分類的にはゴーストってやつなんだが、こいつらは直接この世界に触れることができない。」

「でしょ?やっぱりご飯なんて食べられないじゃないのよ。」

「じゃあ、なんでゴーストを始めとするアンデッドはこの世界の人に広く認識されてるんだって話だろ。まぁ、ゾンビとかはアレだが、お前らみたいなゴーストの奴らだって当然いる。じゃあ、その鍵は何か?それは魔力だ。」


彼はそう言いながら、指の先から赤色の糸のようなものを出し、色を変え、花や魚へと形を変える。


「魔力ってのは体を巡ったり、大気とか物体に含まれる一つのエネルギーのことで、それを操ることで人々は魔法というものを使う、ってのは当然知ってるよな?」

「もちろん知ってる。」

「今言ったが、この世界における魔力とは、エネルギーのことだ。人間を含む生命たり得るそいつらは、魔力が巡ることによって生を得る。それは、お前らアンデッドだって同じだ。」


すると、彼は本棚から一冊の本を魔力で覆い1ページ1ページめくった。

え、そんなことできるの?と思う私を置いて彼は説明を続ける。


「こうして、魔力をうまく使えば、ものだって好きに操れる、まあこれがゾンビとかネクロマンサーとかの原理なわけだな。さて、本題に戻ろう、細かいことは省くがお前らみたいなゴーストは、魔力そのものが魂を覆って動いてるみたいなものだ。つまりだな、お前は魔力の供給がなければ消え失せる。」

「はっ?!」

「安心しろ、すぐ消えるなんてことはない。なぜなら俺(・)が(・)魔(・)力(・)を(・)供(・)給(・)し(・)て(・)い(・)る(・)か(・)ら(・)だ(・)。」


…………え?

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