第10話 -死にたい私はパンクしました-
「ハルカさんを……救う???」
「あぁ。詳しいことは省くが、俺はお前をどうもしない、だから、邪魔しないでくれ。」
「そんなこと言われたって……」
「本名コントノル・マイルド、男、23歳」
「わかった!!わかったから!!というかなんで本名じゃないことバレてるんだよ……」
そりゃ、フェイ・ネムークをアナグラムしたらフェイクネーム……ってこれはネタバレか。
ともかく、こいつをどうにかできればもう大丈夫だ。
他の奴らからハルカと俺に関する情報をすべて消去する。
「……記憶消去?」
俺が記憶を魔法で消すところをみて、フェイ……もといコントノルがつぶやく。
そりゃそうだ、脳に関する魔法はこいつの家の得意なもんだもんな。
「こうすればいいって、お前から教えてもらったからな。他の4人が学園の生徒ならいずれ気づく可能性もあったが、こいつら、マイルド家のもんだろ。つーかS級の奴らならもっと楽しめたのになぁ。」
「あなたが化け物なら彼らだって化け物だ。あんな化け物を僕が制御できるわけないじゃないですか……」
それもそうだ。
今の学園のS級ってのは本当の化け物たちだからな。
それぞれが勇者に匹敵する力を持っているともいわれるほどには。
さて、記憶の操作も、こいつの説得も終わった。
一旦済ますべきことは全部やったかな。
「戻るぞ。あ、そうだ、ハルカに会っていくか?」
「ん?」
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エンディが、えーと、フェイ君だっけ?に話しかけらた瞬間、2人ともふっと消えてしまった。
私のことをおいてどこに行ったんだ!って思って探してたら、突然戻ってきた。
「あ!やっと戻ってきた!急に消えて、今までどこに行ってたのよ!」
「かくかくしかじかで……」
「うんうん……ってわかんないわよ!アニメの世界じゃないんだから!!……ところで、彼はどうしたの?」
私たちがギャグみたいなやりとりをしてるのをじっと眺める少年がいた。
「フェイ君だっけ?」
「あ、そうです。」
……ん???
今私に向かって答えた???
そんなわけないわよね、だって、私はエンディ以外には見えていないはずなのだから。
そう思い、エンディのほうを見つめる。
そうよ、きっと彼と話してたのよ。
そう思う私に向かって彼が説明をする。
「あー、こいつ、お前のこと見えてるぞ。」
「なんで?!いやなんで?!」
「そりゃ、話がついたからな。俺の邪魔をしないって神に誓ってくれたさ。」
「いや神には──」
「な??」
「はい……」
なんだかかわいそうな子ね。
怖かったねと撫でまわそうとする私に、「そいつ23だぞ」と彼がいう。
ん?
「23!?!?」
「あと本名はコントノル・マイルド」
「名前違かったの?!?!」
突然消えて突然戻ってきたと思ったら突然衝撃の事実を伝えられて、私の脳みそはパンクしちゃうわよ!!




