第11話 -死にたい私はいじめを見ました-
「さて、課題の達成者はいなかったそうだ。ということで、通常通り授業を始める。」
先生の合図で、いつも通りの授業が始まる。
結局、ハルカの真相にたどり着いたのは、E~Sまでクラスがあるこの学校で、コントノル一人だけだったな。
当の本人は、不服そうにこちらをみているような気もするが、多分気のせいだろう。
何度も同じことを繰り返す、退屈な授業だ。
この学園では、座学、訓練、実戦の3つに分けられる。
座学は、今行われているように、魔物であったり、植物であったり、魔法であったりと、冒険するうえで必要な知識を植え付けられる。
低級のクラスであるほど、安全な座学の授業が多くなる。
なぜなら、死の危険が少なくない世界、学園だからだ。
訓練では、グラウンドなり、武闘場なりの広い場所で、各々が魔法を使ったり、教師やクラスメートとの模擬戦を行う。
そして実戦。この学園の地下に存在するダンジョンに潜り、本物の魔物との戦闘を行う。
低級クラスであればあるほど、実戦の回数も少なければいける階層も少なくなっていく。
「(というのは、入学前から教えられるはずだが?)」
えへへと笑う彼女に、俺は大雑把にこの学園の説明をしていた。
座学で教わる内容なんてすべて覚えているに決まっているし、暇で仕方なかったところだから丁度いいともいえるかもしれない。
そう思っていたころ、授業終わりのチャイムが鳴り響く。
「さて、次は訓練だ。明日には実戦もあるのだから、怪我しないように十分注意しろよ。」
そう言って先生が退室すると同時に、俺に話しかける男がいた。
「おい、面貸せよ。お前がいないと暇で暇で仕方なかったんだぞ~」
イージー・メリックとその取り巻きである。
そんな絡まれてる俺に、ハルカがくすすと笑いながら、「あなたの友達?」だなんてつぶやく。
まぁ当然そんなわけがなく、彼女にちがうと否定しつつ、俺はイージーたちに、校舎裏の目立たない場所へと連れられるのだった。
「おらっ!このっ!学園最弱が!無能が!学園にくるんじゃねぇ!」
そう吐き捨てながらイージーたちは、俺のことを殴り、蹴りまわす。
「やめてよぉ……なんで、僕のことをいじめるんだよぉ……」
「うるせぇ。お前が無能なのにこの学園に来てるのがワリィんだよ!」
俺がどれだけ泣いても、何を言っても、いじめを止めることはない。
「お前ら!顔とか、目立つところには傷つけないように気をつけろよ。」
そう取り巻きに告げながら、またいじめを再開する。
その姿を眺めながら、俺はハルカに話しかける。
「(まったく、学園に来るたびにこうなんだ。よっぽど暇んだろうな。)」
「そうね──えっ?!エンディが2人?!」
「(あれは幻影だからな。そして、今の俺はお前以外には見えてない。)」
べつにこいつらに殴られても蹴られても痛くもかゆくもないが、逆にそれをごまかすのも面倒だしな。
弱い俺を幻影として見せることで学園最弱としての地位を確約しているのだ。
そして数分俺の幻影をいじめ倒した後、
「次、覚悟しとけよ。」
とだけ言い残して、この場を去っていった。
くっそどうでもいいあとがき
作者の一般人Aです!
大変(1週間ほど)サボってしまいましたが、また毎日とは言わずとも、投稿していきますので!応援よろしくお願いします!




