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「彼方君、今回のテストどうだった?」
テストが終わりによくある質問が僕に投げかけられたので机に伏していた顔をあげるとそこにはクラスメイトの枝恋愛可だった。
当り前だが平日なので制服である。ちなみに僕の通っている中学は学ランではなくブレザーである。テストが終わって疲れているので、軽くスル―しようと思ったが僕の前に立っていたので悪いと思い、答えることにした。
「う~ん。ダメだったよ。少なからず前のテストよりは点数も順位も下がるだろうね。」
「そんなに悪かったの!?」
「ああ、悪かったよ。今回のテストでは愛可の方が僕より上なんじゃないのか?」
「それは無いよ~。どして今回そんなに悪かったの?勉強できなかった?」
出来なかった・・・か。
「出来なかったんじゃなくて、やらなかったの方が正しいな。」
やろうと思えば出来た。
そもそも出来なかったというのなら部活をやっていた頃の方がよっぽど出来なかった。
それでもやっていた。点数を取っていた。
「どうして!?三年生の大事なテストなのになんでやらなかったの?」
「どうしてって・・・。もう頑張る理由も目標もないからな。」
ない。目標も理由も・・・ない。
「・・・・・・。」
そう言うと愛可は黙った。
愛可もわかってたから言葉が出なかったんだろう。
「ごめんね。」
「なんで愛可が謝るんだよ。別に愛可のせいじゃないさ。」
だから謝らないでくれ。
「そうだよね。ごめんね、変な感じにしちゃって。」
「いいさ。それも愛可のせいじゃない。強いて言うなら僕のせいだろう。」
「でもまだ、一日目だし大丈夫だよ。まだ半分も教科残ってるんだし、今からでも挽回できるよ。」
「そうだな。そういえば明日の教科は何だっけ?」
「今日やった教科以外全部だよ。」
「そうか、なら数学と英語と理科か。」
今回は期末テストなので七教科、主に国語、数学、理科、社会、英語、音楽、技術家庭の七教科、七百点満点でやるテストである。
「うん。目標がなくてもテストはがんばろ。」
「お前は面倒くさい事もよく頑張ってやるよな。」
「そんなことないよ。私も目標という目標は無いから惰性で続けてるだけだよ。」
「そっか。ならこれからも頑張れよ。」
僕は微笑みながらそう言った。
そうすると、愛可も笑顔になり、
「うん。それじゃあ彼方君。」
「ん?」
「一緒に帰ろっか。」
笑顔で誘われたので僕も笑顔になり
「そうだな。」
そう答えた。




