4、白い悪魔に会いました
私は今、虫の町から少し歩いたところにある森に居ます。
森に咲いてる花、カメリアを採りにきたのだ。
あ、そう言えば、羽化してから一年経ちました。
ハニーさん……お母さんにこの世界について色々教えてもらい、私はもう、一人で生きていけるほどに成長しました。
けど、お母さんとお父さんが一人暮らしを許してくれません。
文字も読めるし、マナーだって完璧だし、悪いところは一つもない。
なのに、何故だ……。
あぁ、一人暮らししたいよ!
「おい、お前、邪魔だ。退け」
一人暮らししたい!
「退けろ……」
うぅ、一人暮らし……。
「退けろと言っているだろ……?」
顔をあげるとそこには白い髪に白い瞳の人がいた。
え、え?
どちら様?
「退けろ」
ひっ、怖いです。
なんかどす黒いオーラがる。
あっ、でも、イケメン。
白い髪に白い瞳はとても綺麗だ。
「いい加減にしろよ……?」
「ひっ、すいません! 今、退けます。」
慌てて白い人の前から退ける。
怖いです。
眉間のしわが……。
「お前、何処の家の者だ」
白い人が睨みつけてきた。
「え? あ、その……」
ひぇっ!
白い人のどす黒いオーラが更に黒くなった。
「ポイニークーン、で、す」
お母さんに教えてもらった家名を言う。
「ふんっ、ポイニークーン家も落ちたものだな」
なっ、それはどういう事!?
「お言葉ですが、そう言うあなたはどうなんですか?」
「なっ!? 俺に口出しするのか!」
はっ、何様だよ、クソ野郎。
「このレウコン・プレべウテースを馬鹿にするか!?」
えっ? レウコン・プレべウテース?
レウコンって確か、白い悪魔じゃ……。
「それが? どうかした?」
まぁ、いっか。
「なっ……ふん、まぁいい」
レウコンはそう言うとさっさとどこかに言ってしまった。
何なんだ?
それにしても、さすが白い悪魔。
オーラはどす黒いし、目つきは悪いし、二つ名通りのやつだ。
ふ、二つ名……私は絶対いらない。
恥ずかしい。
「いやだ……」
でも、待てよ?
虫の王者になるってことは、二つ名を持たなければなれないって、お母さんが言ってたな……。
む、ムリ!!
ぎゃ~~~~~、恥ずかしい!
あのクソ婆、何て事を!
うぅ、でも、人間に戻る為だ。
我慢しよう。
あれ?
私、何しに来たんだっけ?




