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第15話 俺の魔法属性は何だ!?



  朝起きると体中が痛い。(どうしたんだろうか?昨日は何でもなかったのに)

  京矢は少し苦労してベットから起き上がった。隣のベットを見るとピッポも同

じ様に苦しそうにしていた。


 「お~いピッポ大丈夫か?」


 「体中が痛いわ。昨日はあんなに調子が良かったのに」


 「お前もそうなのか。俺も朝起きたら体中が痛くてたまらん」


  その時、部屋のドアが開いてガーウィッシュが朝食を持って来てくれた。


 「どうだお前ら体の調子は?」


 「どうもこうもねえよ。朝起きたら体中が痛くて・・・」


 「そうだろうな」


 「お前こうなる事を知っていたのか!」


  京矢は怒りのあまりベットから立って殴りかかろうとしたがすぐ倒れ込んだ。


 「こいつはどういう訳なんだ?」


 「お前らはな急激に魔素を活性化させたせいで体がオーバーヒートした状態にな

 ったんだ。まあ後半日も寝てれば少しは楽になると思うがな」


 「そうだったのか。何で教えてくれなかったんだ?」

 

 「教えたらお前ら行動を抑えようとするだろ?それじゃあダメなんだ。この修行

 の最初の段階はまず体中に魔素を活性化させ体を疲弊化する事が重要なんだ」


 「まったく騙されたぜ、まあ良い。で。午後からはどういう修行をやるんだ?」


 「それについては午後になったら話してやる。まずは体を休めて寝とけ」


 「はいはい」


 

  昼を少し過ぎた頃、京矢とピッポは部屋から起きて来た。広間では昼食の準備

 が既に出来ており料理の美味しそうな匂いが部屋中に立ち込めていた。


 「起きて来たか。どうだ?体の方は」


 「ああ。あんたが言ってた通り寝たら体が楽になったよ」


 「ピッポもこんな感じよ、ほら!」

 

 そう言うとピッポは素早く京矢の背中に駆け上がった。


 「おい!ピッポやめろ」


 「うむ。2人共調子は戻ったようだな。じゃあまずは昼にしようか。席について

 くれ」


  3人はテーブルに着き昼食を取り始めた。


 「それでここからはどういう修行に移るんだ?」


 「取り合えず魔法が使える状態になったからな、ここからは2人がどういう特性

 の魔法が使えるのかを調べて、それを伸ばすのに必要な訓練を行っていく」


 「俺はどういう魔法が得意なんだろうか?」


 「基本的に魔法は火・水・風・雷・土・鋼の6種類の属性があってな、普通使え

 る属性は1,2種類なんだ」


 「へえ6種類か」


 「ちなみに俺の属性は3種類。火・風・雷だ」


 「3種類って普通じゃないじゃないか」


 「そりゃそうだろ。おれは魔導士騎士団長になれる素養が有った男だぞ」


 「そういえばお前只のエロ親父じゃなかったんだよな」


 「あれは借りの姿で・・・ごほん!、じゃあ外でまずは魔法の属性を調べてみる

 か」


  3人はロッヂの裏庭に出た。


 「どうして部屋の中じゃだめなんだ?」


 「魔法が暴走されてもまずいんでな、とくに火が暴走したら火事になりかねん」


 「そりゃそうだな」


 「じゃあまずどちらから始める?」


 「ピッポが行くわ」


  ピッポはガーウィッシュの前に立った。ガーウィッシュは何やら詠唱を始める

 と壺が姿を表した。 

 

 「これは『属性判定の壺』だ。ピッポこれに魔力を込めてくれないか」


 「分かったわ」


  ピッポは壺に目がけて集中し魔力を注ぎ込んだ。すると壺の中に色が輝き始

 め、中から白と鋼色の光の玉が飛びだした。


 「鋼とこれは珍しい真っ白だ。という事は時間魔法だな」


 「鋼は解るが時間魔法ってなんだ?」


 「時間魔法ていうのは俺がやったみたいな魔法なんだが、あれは壺を以前に時空

 の狭間に置いといて出してきた物なんだ。それと同じように時間を操って物や人

 を動かす魔法の事なんだ」


 「何だ凄いじゃないかピッポ!」


 「嬉しいよキョーヤ。これで役に立てるね」


 「まあ時間魔法は言うほど簡単じゃないんだ。1つ習得するにもかなりの時間が

 必要となるからピッポ余りはしゃぐんじゃない」


 「ショボーン」


 「あれ?おかしいな。ガーウィッシュお前さんさっき、使える魔法は火と風と雷

 って言ってたよな。どうして時間魔法が使えるんだ?」


 「ああ、実はな属性は2つ合わせると性質が変わることが有るんだ。変えるにも

 コツがいるんだが俺が使ったのは風と雷を合わせて時間魔法にしてあれをやった

 んだ」


 「成程な。という事は属性を4つ持っていればその掛け合わせで10種類以上の属

 性魔法が使えるって事か」


 「そう言う事になるな。じゃあ次キョーヤやってみるか」


 「一つ聞いて良いか?」


 「どうした?」


 「勇者ってさあ、みんな何種類持っているんだ?例えばさシフォナやクラウスと

 か」


 「ああ。シフォナの婆さんは3だな。クラウスは4だった。因みにイヴァンも4

 つだったな」


 「という事は俺は最低4つは出さないとイヴァンに勝てないという事か?」


 「いやそう言う事ではない。事実俺はあいつの腕一本もぎ取ったからな。でも精

 神がやられて回復するまで長くかかったからな」


 「まあ考えてもしょうがないか。いくぜ!」

 

 そう言うと京矢は壺に魔力を注ぎ込んだ。すると壺が七色に輝き始めた。


 「凄いよ!キョーヤ。壺がいろんな色に輝いてる」


 「クラウスの時より凄いぞ。これは全種類でるのか」


  少し経つと壺は輝きを失くした。しかし壺からは何も出たようには見えなかっ

 た。3人は顔を見合わせた。


 「どういう事だよ!何も出なかったじゃねえか」


 「何も無いって事は無いだろ探してみろ」


 「どっかに飛んで行ったんじゃないのか」


 「飛んで行ったんなら誰かが見ているはずだ」


  ガーウィッシュは酷く落胆した。期待した新たな勇者候補がまさかこんなこと

 になるとは。京矢も落胆はしていたが、元々何もなかったんだからこんな物なん

 じゃないかと逆にサバサバしていた。


 「あれ?壺の中にまだ何か残っているんじゃないの」


 「何だと!」


 3人は改めて壺の中を覗き込んでみた。すると底にキラキラ光る何かが見えた。

 おもむろにガーウィッシュが壺を逆さにしてみると中から透明なシャボン玉が

 転がり出た。


 「何だよこれ」


 「こんなの聞いた事ないぞ。これは属性の玉なのか?」


  すると丁度リザードマンと交戦中のミランダと所から戻ったマドラが現れた。


 「ほう、透明とはこれはまた珍しいのう」


 「マドラ、知っているのか?」


 「王国が建国される前に一度確認されておるだけやがな」

 

 「それで属性は何なんだ?」


 「たしか無属性と名付けられとった。多分何にでも変化できるという意味だと

 思うがの」


 「成程、何にでもか・・・しかしこれはどうしたものか」


 「修行か、それでは妾が見てやろうか」


 「出来るのか?出来るならそいつは助かるが」


 「出来るも何もないわ」


 「じゃあマドラさんよ頼むぜ」 


  属性も判明しこれから本格的に京矢達の修行が始まる。

 

 

 

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