第三班
生徒たちが自分の班を知るよりも先に、教師たちはすでにそれを知っていた。
学院棟の会議室。
学院長ナーデル・ジャルガルンは、長い机の前に立っていた。
机の上には、合格者の記録と入学試験の報告書が広げられている。
隣にはアマルが立ち、主記録簿を抱えていた。
反対側には、教師たちが座っている。
岩のように硬い顔立ちをした、アルダ・ジャルガルン。
炎を見せない熾火のように静かな、アドナン・オーラセン。
窓辺には、整然として無口なナシーム・ザファラン。
そして机の端。
ラカン・ディヤーランは椅子へ斜めに身体を預け、まるで会議そのものが都合の悪い時間に始まったかのような顔をしていた。
アマルが記録簿を開く。
「シグラン・ザランは、試合を棄権しました」
アルダが即座に言った。
「棄権は敗北だ」
学院長が答える。
「試合の上ではな」
アマルが顔を上げた。
「では、なぜ合格者の中に残っているのですか?」
ナーデルが言う。
「入学試験は、勝敗だけを測るものではない。シグランは戦えなかったから退いたのではない。対戦相手を見下したから退いた」
アルダが言った。
「それは欠陥だ」
「行動の欠陥であって、能力の不足ではない」
アルダは厳しい声で返す。
「行動も力の一部だ」
学院長は頷いた。
「だから監視する。シグランほどの力を持つ少年を学院の外へ放り出し、傲慢だけを外で育てるわけにはいかない。ここに置き、自制を学ばせる」
ラカンの指が、椅子の肘掛けを叩いた。
「どうやら誰かが、俺の穏やかな日々を先に予約したらしい」
誰も、その皮肉には答えなかった。
アマルがページをめくる。
別の名前の前で手を止めた。
イザン。
登録姓――ファドゥース。
氏族――審査中。
「こちらの少年については、治療師の報告に疑問が残ります」
アドナンが資料を見る。
「火傷か?」
「シグランの攻撃力に比べて、あまりにも浅いものです」
ナシームが尋ねた。
「障壁を使った可能性は?」
「審判は、明確なカマンを確認していません」
アルダが顔を上げる。
「目覚めた血の鍵も確認されていない少年が、圧縮された炎を受けて、赤みと軽い火傷だけで済んだのか?」
学院長が言う。
「だから、通常の事例としては扱わない」
ラカンは、自分の席からその名を見た。
「では、どういう事例なんだ?」
ナーデルが答える。
「今のところは、影の将軍の推薦で入り、本来なら耐えられない攻撃を生き延びた少年だ」
ラカンが片眉を上げた。
「続きの言葉が、俺を困らせる気がしてきた」
学院長は、班分けの書類を教師たちの前へ押し出した。
「班の力は均等にする。強者を一か所へ集めることもしない。臆病な者だけを組ませ、最初の圧力で全員を潰すこともしない」
アルダが最初の紙を取る。
「俺の班は、ライド・オーラセン、アスマー・ザファラン、ワイル・イヴェルセン」
名前を見つめた。
「悪くない班だ」
ラカンが言う。
「まだ訓練しているところを見てもいないだろう」
「良い素材を見抜くのに、長い時間は必要ない」
「自信を持ちすぎれば、それを壊すのにも長い時間は必要ない」
アルダがラカンを見る。
だが議論が始まるより先に、学院長が話を進めた。
アドナンが二枚目を取る。
「アミール・サーラン、アナス・ガスカン、ナダ・ディヤーラン」
名前を見て止まった。
「静かな組み合わせではないな」
ラカンが言う。
「それは、お前が休めないということを丁寧に言った表現だ」
最後の紙が残った。
学院長がラカンへ押し出す。
ラカンが開いた。
「マヤ・タライン」
小さく頷く。
「シグラン・ザラン」
顔から、わずかな納得が消えた。
「面倒だな」
そして、三人目の名前を読む。
「イザン・ファドゥース」
顔を上げた。
「何が起きたのか、お前たちにも分からない少年か?」
学院長が言う。
「故人となったシャーミル将軍の妹の息子だ」
短い沈黙が流れた。
ラカンは学院長を見る。
次に、紙に書かれた名前を見た。
「シャーミルに妹がいたとは聞いていない」
ナーデルが答える。
「すべてを聞く必要はない」
ラカンは一瞬、目を閉じた。
「傲慢な炎。静かな水。そして、誰にも分類できない少年」
紙を掲げる。
「これは班じゃない」
学院長が言った。
「だから、お前に任せる」
「ここしばらくで、最悪の褒め言葉だ」
アマルが記録簿を閉じた。
ナシームが言う。
「生徒たちが待っています」
学院長は立ち上がった。
「では、始めよう」
◆
イザンは、ほかの合格者たちと共に最初の教室へ入った。
高い壁と、縦に長い窓を持つ広い部屋だった。
座席は段状に並んでいる。
前方には石の板があり、その周囲には水の入った器、金属片、木材、さまざまな石が置かれていた。
イザンは端の席を選んだ。
目立つほど遠くはない。
だが、誰かの隣でもない。
しかし、ほとんど時間が経たないうちに、アミールが目の前へ立った。
胸を見る。
次に、顔を見る。
「お前がファドゥースか?」
イザンが顔を上げる。
アミールは笑った。
「一度も相手を殴らずに勝った奴」
イザンは答えなかった。
アミールは続ける。
「役立たず。殴られるだけの訓練袋。それに氏族の徽章もない」
教室全体に聞こえていた。
だが、誰も動かなかった。
「本物の騎士たちの中に、お前の居場所はない。ここは推薦で押し込まれた家畜のための小屋じゃない」
イザンの手が、膝の上で握られた。
言い返したかった。
だが、言葉は口まで届かなかった。
横から静かな声が聞こえた。
「放っておいて」
アミールが振り向く。
マヤが自分の席のそばに立っていた。
「お前には関係ない」
「離れてと言ったの」
アミールの指の周囲に、小さな火花が走った。
攻撃ではない。
だが、簡単には退かないという意思表示だった。
マヤは動かなかった。
近くの器に入った水面が震える。
イザンは彼女を見る。
なぜ助けようとしたのか、分からなかった。
緊張が高まるより先に、前の席から冷たい声が響いた。
「座れ。くだらない奴だ」
アミールの身体が固まる。
シグランは、ほとんど背を向けたまま座っていた。
少しだけ顔を傾け、横目で見る。
アミールが言う。
「何だと?」
「声がうるさい」
火花が少し強まった。
だがシグランは、興味すら見せなかった。
「存在までうるさくなる前に座れ」
アミールは周囲を見た。
イザンを侮辱することはできる。
マヤと口論することもできる。
だが、シグランを刺激するのは別の話だった。
拳を閉じる。
火花が消えた。
残った自尊心を守ろうとするように言う。
「訓練袋のせいで、一日を台無しにする気はない」
そして離れた。
器の水面が、再び静まった。
マヤは座る。
イザンは礼を言いたかった。
だが、言い方が分からなかった。
シグランを見る。
一瞬だけ目が合った。
その顔に、庇おうとする気持ちも、優しさもない。
ただ、苛立っているだけだった。
明確に、こう言っているようだった。
お前のためにやったわけではない。
イザンは顔を伏せた。
◆
ナシーム・ザファランが教室へ入った。
静かにしろと言われる前に、声が消えていった。
石板の前へ立ち、教室を見渡す。
「授業が始まる前から、性格の試験を始めたようだな」
誰も答えなかった。
記録簿を机へ置く。
「俺はナシーム・ザファラン。カマンの基礎を教える」
白墨を取り、石板へ四つの言葉を書いた。
カマン――エネルギー。
血の鍵――反応。
身体――器。
残響――現れ。
「カマンの使い方を学ぶ前に、理解しておくべきことがある」
最初の言葉を指す。
「カマンは、炎でも、水でも、雷でもない」
そして続ける。
「カマンとは、身体の中を通り、身体によって使われるエネルギーだ」
次に、二つ目を指した。
「アルマザの氏族に生まれた者は、受け継がれた血の鍵と欠片の遺伝子によって、カマンを目覚めさせる」
石板へ視線を向ける。
「だからこそ、氏族のカマンは安定し、純度が高く、それぞれの残響と結びつく」
氏族と属性を書き並べる。
オーラセン――炎。
タライン――水。
ザファラン――風。
ジャルガルン――大地。
サーラン――雷。
イヴェルセン――氷。
ガスカン――闇。
ディヤーラン――光。
「だが、血の鍵を持つことが、そのまま力を持つことを意味するわけではない」
血の鍵の文字を示す。
「鍵は道を開くだけだ」
そして、器という言葉を指した。
「その中を流れるものに耐えるのは、身体だ」
教室を見渡す。
「身体が弱ければ。あるいは経路が乱れていれば、エネルギーは痛みと混乱へ変わる」
少し間を置く。
「だから、立ち方、呼吸、制御が、すべての技より先に来る」
イザンは石板の言葉を見ていた。
血の鍵。
反応。
残響。
周囲の者たちは皆、自分がどの残響に属するのかを知っている。
だが、水はイザンを理解できなかった。
そもそも自分の内側に、開けられる道があるのかさえ分からない。
ナシームが続けた。
「アルマザの外では、多くの国が改変された経路を用い、生命エネルギーをカマンへ変換している」
白墨を持ち上げる。
「だがアルマザでは、血の鍵が制度の基礎だ」
石板を一度叩く。
「代償のない制度は存在しない」
声が少し低くなった。
「身体を理解せずに力を開けば、その代償は自分の身体で支払うことになる」
その視線が一瞬、シグランで止まった。
そしてイザンの上を通る。
何も言わなかった。
◆
授業が終わると、ナシームは記録簿を閉じた。
「これから、訓練班を発表する」
教室に囁きが広がった。
「班は強制された友情ではない。無償で守ってくれるものでもない」
生徒たちを見る。
「誰か一人の失敗は、望むと望まざるとにかかわらず、ほかの者へ影響する」
扉の鐘が鳴った。
アルダ・ジャルガルンが入ってくる。
小さな記録簿を開いた。
「第一班。アスマー・ザファラン、ライド・オーラセン、ワイル・イヴェルセン」
ライドは落ち着いて立ち上がった。
アスマーも、その後に続く。
ワイルは少し遅れ、慌てて立ち上がった拍子に、椅子へぶつかりかけた。
アルダが彼を見る。
「頼もしい始まりだ」
ワイルはさらに困惑した。
三人はアルダの後に続き、教室を出た。
しばらくして、アドナン・オーラセンが入ってきた。
「第二班。アミール・サーラン、アナス・ガスカン、ナダ・ディヤーラン」
アミールは自信に満ちて立った。
アナスは無言で立ち上がる。
ナダは軽やかに二人の後へ続いた。
教室を出る前、アミールはイザンを見る。
「残った運を楽しめ」
イザンは答えなかった。
第二班が出ていった。
教室に残った名前は、三つだけだった。
マヤ。
シグラン。
そして、イザン。
居心地の悪い沈黙が流れる。
マヤの視線が一瞬シグランへ向き、すぐに机へ戻った。
シグランは、声を抑えようともせずに言った。
「この班は嫌だ」
誰のことを指しているのか。
名前を言われる前から、イザンには分かった。
ようやく扉が開いた。
ラカンが入ってきた。
アルダのような硬さも。
アドナンのような静けさもない。
遅れたことを分かっていながら、それを長く謝るほどの問題とは考えていない者の歩き方だった。
三人を見る。
そしてナシームを見る。
「遅れたか?」
ナシームが答える。
「少しだけ」
「なら、第一印象を壊す時間はまだ残っているな」
シグランが言った。
「もう壊れている」
ラカンが彼を見る。
「お前がシグランか」
「これが俺たちの教師?」
「残念ながら、互いにな」
静寂が落ちた。
イザンの中に、小さく笑いたい気持ちが生まれた。
だが、隠した。
ラカンは記録簿を取る。
「第三班」
顔を上げる。
「マヤ・タライン」
マヤが立った。
「シグラン・ザラン」
シグランは、立つこと自体が抗議であるかのように、ゆっくりと立ち上がった。
そしてラカンが言う。
「イザン・ファドゥース」
イザンは立った。
ラカンは、ほかの二人よりも少し長く彼を見た。
徽章ではない。
包帯。
立ち方。
そして、隠そうとしている疲労。
記録簿を閉じる。
シグランが言った。
「この組み合わせには、何一つ良いところがない」
ラカンが答える。
「素晴らしい」
シグランが見る。
「何が?」
「最初の一分で問題を見つけてくれる班は、教師の時間を節約してくれる」
マヤが尋ねた。
「どこで訓練するのですか?」
ラカンは扉へ向かった。
「学院の外だ」
イザンが顔を上げる。
シグランが言う。
「訓練場ならここにある」
「教室もここにある」
ラカンは歩きながら答えた。
「それでも、お前たちが最初の授業前に喧嘩を始めるのを防げなかった」
扉を開く。
「近くの森へ行く」
マヤが言った。
「初日からですか?」
ラカンは肩越しに振り返った。
「初日だからこそだ」
そして、外へ出た。
シグランが後に続く。
自分が従っているようには見えない程度に、ラカンとの距離を取っていた。
次にマヤ。
イザンは、その後ろを歩いた。
自分が彼らと同じ班に入れられたのは、誰かが価値を見つけたからなのか。
それとも、誰も自分をどこへ置けばいいのか分からなかったからなのか。
イザンには分からなかった。
だが、一つだけ理解した。
第三班は、記録簿の間違いではない。
誰かが選び、ラカンの手へ渡した問題だった。




