エピローグ
宇宙空間のような場所に、仲の良い姉妹が立っていた。
彼女達は、二人で同じ顔をしていた。
浮かべる感情はただ一つ。
悲しみだった。
二人は互いの顔を見て、互いの涙を見ては、慰め合った。
その繰り返しが何度か続き変化はなかった。
しかし、ある時、今までとは違ったことがおきた。
一方の手が消え、口が消え、とうとうすべてがなくなってしまう。
消えて行ってしまった方が最後に、寂しいという感情を浮かべて、もう片方にすがりつく視線をおくった。
しかし、消えない方はそれにこたえるすべがなかった。
とりのこされた片方は、周囲を見回すが、そこには何も見当たらない。
感情を分かち合う相手がいなくなり、寂しい思いを抱えて存在し続ける。
それから、いくばくかの時間が過ぎた後。
相方の姿が別の場所で、知らない顔をして過ごしているのが見えるようになった。
しかし、その周りには多くの不幸がある。
血も惨劇も、悲劇もなくなることはなく、増える一方だ。
しかしその空間にいるものは、会いたいと思った。
きっと自分の事を覚えていないだろうが、それでも会わなければと思った。
頭上から光が降り注いだ。
流れ星が一つ。
彼女は、願った。
同じ世界で同じ時間で巡り合えたら、という奇跡を。




