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Judge all  作者: 蒼猪
75/80

四九戒 辰①

 虎閃(こせん)は光狼(こうろう)を無視して帝の間へ向かう。しかし光狼(こうろう)は彼を追い大剣を振る。

「あー! 分かってくれよ!」

 虎閃(こせん)は左腕の聖器(せいき)で大剣を払う。光狼(こうろう)は大剣を地面に突き刺して引き抜く。『叢雲(むらくも)』と地面に残った『羽々斬(はばきり)』も引き抜き、2本の剣を構える。

「行かせねぇよ!」

 光狼(こうろう)は斬り掛かる。躊躇はありながらも、怪我だけでは済まさないと割り切り虎閃(こせん)を斬る。虎閃(こせん)は剣を避け、受け流しながら光狼(こうろう)を止める方法を考える。


 バコン――


 バラバラ――


 彼らが戦っている中、突如爆音と共に天井が崩れる。

「お、虎閃(こせん)!」

「あー龍(りゅう)さん! てことは戦ってるのは竜(たつ)!?」

 龍(りゅう)の目線の先に竜(たつ)はいた。しかし、半年前に虎閃(こせん)が会った時とは姿が違っていた。

「驚くのも無理はない、獣器(じゅうき)を使いすぎたんだ。もう時期獣になってしまうよ。」

 竜(たつ)の姿は異形だった。顔の半分まで鱗が蝕み、身体に至っては全身が爬虫類の鱗で覆われていた。

「殺す!」

 竜(たつ)は虎閃(こせん)と龍(りゅう)を狙って派手に槍を突きだす。

「虎閃(こせん)、竜(たつ)は私が始末するから早く行くんだ。」

 龍(りゅう)は虎閃(こせん)を叩いて走らせる。後を追う光狼(こうろう)に石を投げて手招きをし挑発する。

「まずはお前から消してやるよ龍(りゅう)!」

 光狼(こうろう)はターゲットを龍(りゅう)に変えて剣を構える。

「相手してやろう。」

 竜(たつ)は一心不乱に槍を突き出す。龍(りゅう)は槍をギリギリで躱しながら竜(たつ)を煽る。

「そんなんじゃ当たらんよ。」

 竜(たつ)の猛攻で建物はバコバコ壊れる。

「『光炎十字(こうえんじゅうじ)』!」

 光狼(こうろう)は竜(たつ)にかまけている龍(りゅう)に燃える斬撃を放つ。それでも龍(りゅう)はひらりと躱して竜(たつ)の攻撃を躱し続けている。

「おい竜(たつ)! もう使うのやめろ! 分かってんだろ!」

「だまれ! 『神黒槍(グングニル)』!」

 竜(たつ)は槍を回転させる。すると段々と槍が黒いモヤがかかり、刃の部分が漆黒に覆われる。

「死ね!」

 さらに禍々しくなった槍を龍(りゅう)に振り回す。それでも龍(りゅう)は反撃をせず避けることに専念している。

「クソ!」

 光狼(こうろう)は『羽々斬(はばきり)』を『叢雲(むらくも)』に戻して大剣にする。そのまま龍(りゅう)の後ろから斬り掛かる。

「いて!」

 光狼(こうろう)の攻撃は龍(りゅう)の腕をかすめる。集中力が切れたのか、龍(りゅう)は竜(たつ)の槍を喰らいそうになる。

「危ないね。」

 龍(りゅう)は挟み撃ちを避けるため2人から大きく離れる。すると誰かに電話をかけ始める。

「私だ。手を挙げたら大剣を持ってる方を狙撃してくれ。」

「戦え!」

 光狼(こうろう)と竜(たつ)は龍(りゅう)に向かって走り出す。そこで龍(りゅう)は手を挙げる。


 バチン――


 光狼(こうろう)の後ろから銃弾が飛んでくる。光狼(こうろう)は振り向いて剣を振り銃弾をぶった斬る。心配した竜(たつ)は光狼(こうろう)の方を向く。

「おいお前は前見てろ!」

「遅いよ。」

 龍(りゅう)は竜(たつ)の槍を握り引き寄せる。それと同時に竜(たつ)の腹に掌底をし竜(たつ)をぶっ飛ばす。

「竜(たつ)、これの使い方知ってるかい?」

 龍(りゅう)は槍を地面に滑らせて自分を中心にして円を描く。

「頑張って耐えてね。」

 すると槍にある珠のような物が眼になり開眼する。龍(りゅう)はその槍を自分の腹に構えて突き刺そうとする。

「何してんだ!」

「私は死なないさ。」

 槍の刃が龍(りゅう)の腹に触れる。

 その時、光狼(こうろう)も見た事のある文字の輪と光が龍(りゅう)から伸びる。

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