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Judge all  作者: 蒼猪
73/80

四八戒 そして

 そう、任務は全てリオンを通して言われていた。蒼猪さんを連れてくる任務だって、使千器集めだって。

「世界政府の考えがリオンの考えそのものなんだよ。」

「あー、半年後に政府庁に乗り込んでリオンを殺せば、神を作って世(・)界(・)が(・)終(・)わ(・)る(・)ことも無くなるって事ね。」

 かっちゃんは黙って頷く。すると使千が突然立ち上がって部屋を出ようとする。

「俺の目的は身体を取り戻す事だった。それが果たされた今、命を懸けてお前たちに協力する義理はない。」

 使千が扉を開く。

「でも、この身体で、人間の言う『死』を味わうのも悪くない。必要になったら呼んでくれ。」

 使千が部屋から去っていった。なんだかんだ言って、協力してくれる彼の優しさに俺は感銘を受ける。

「びっくりしたなぁ。素直に頼ってくれって言えやいいのによ。」

 かっちゃんも立ち上がって扉を開ける。

「そうか、ここにはもう誰も来ないんだったな。」

 俺と闇犬に聞こえるような独り言を言って外に出ていった。

「こ、虎閃。かっちゃんの所着いたら話するって言ったよね。」

 闇犬がモジモジしながら話し始める。そういえばそんな事言ってたな程度でしか覚えていなかった。

「あたしと蒼猪の事。」

 闇犬は被っていたフードを外す。口には蒼猪さんのマスク、顔も髪も全て彼女と同じのその顔だが、雰囲気や話し方はまるで違う。そんな闇犬が口を開く。

「あたし達――」


 コンコンコン――


 ドアをノックする音がする。

「あー、今行く。」

 扉を開けると長い箱を持ったザク屋が立っていた。

「なんか、さっき来た女の人が黒い女に渡せって。」

 箱を受け取り闇犬に渡す。闇犬が受け取った箱の包装を破ると、1枚の紙が入っていた。紙にはこう書いてあった。

『そろそろだと思って渡しておく。触る時は注意してね。あなたの親友より。』

 闇犬が箱を開ける。そこに入っていたのは蒼猪さんの使千器、『紅剣(ローズ)』だった。

「これ……。」

 闇犬が刀に触れる。

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