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Judge all  作者: 蒼猪
72/80

四七戒 真実

「これが…、聖器(せいき)?」

 そこにあったのは肩から手にかけて守れる篭手だが、左腕用の1本だけだった。

 篭手は全体がシルバーで、黄金の稲妻模様が3本入り、蒼い閃光が常に篭手の周りを走っている。

「俺は帰る。」

 竜は笛を鳴らすと、空から竜の支地干天であろう龍が降りてくる。

「あー、ありがとな。」

「次はダチとして会いに来る。」

 そのまま竜は龍に乗って帰っていった。

「ね、ねぇ虎閃。着けてみてよ。」

 闇犬が顔を覗かせて、俺に聖器を着けるよう提案する。俺は闇犬の言う通り、左腕に聖器を着ける。


 バチバチ――


「なんだこれ、すげぇな。」

 使千器や獣器と明確な差は正直分からなかった。でも着けた途端に分かったことがある。それは魂だ。さっきまで戦っていた寅白虎(ビャッコ)の魂のような物が、聖器を通じて俺の力になってる、そんな感じがした。

「かっちゃんに報告しよう。その時、あたしの話もするから。」

 闇犬はWEphoneを取り出して誰かに電話をする。



 俺、使千、闇犬は白い家を出た後、赤丸に向かった。赤丸に着き、かっちゃんのビルまで2日ほどかかった。その間は特に大きな出来事は無く平和だった。

 かっちゃんのビルに着き、5階にある『ザク屋 かっちゃん』に入る。

「おかえり。思ってたよりずっと早かったな。」

 事務所に入るなり、かっちゃんの周りのザク屋はガン飛ばしてきた。闇犬は少し脅えて俺の陰に隠れる。

「その様子だと、使千の方も聖器に成ったのか。」

「あぁ。」

「ま、とりあえず奥行こうか。」

 俺を含めた4人の十二支は事務所の奥にあるスペースに行く。


 かっちゃんはサングラスをかけて俺たちを見る。

「なるほどな。だいたい分かった。」

「え、マジ?」

 かっちゃんは初めて会った時から訳分からんヤツだった。現に今も訳分からん事言ってる。だけど、俺はこの人が嘘をつくような人だとは思えず、不思議とその言葉を飲み込めた。

「当初の目的は達成だな。なら少し真実を話してやるか。」

 かっちゃんは真剣な顔をしてこちらを見る。

「てめぇらの元主だった世界政府のエル、アイ、エヌ、……あと一人誰だったっけ。」

「オーだ。」

「そうそう、オー。そいつらは元々1人なんだよ。」

 かっちゃんの額と俺の額を合わせる。

「見えるか虎閃。これがアイツらの正体だ。」

 

 鮮明に見える。

 俺がかっちゃんを通して見ているのは政府庁の中。それも世界政府のお偉いさんが集まる場所。そこにはエル、アイ、オー、エヌの4人がいた。彼らはお偉いさん達に向かって演説をしている。その演説が終わると部屋の隠し扉に入る。次に出てきたのはリオンだった。


「見えたか、世界政府の正体が。」

 思い返してみれば、エル、アイ、オー、エヌとリオンが一緒にいる所を見た事がない。会う時はリオン1人か、それ以外のヤツらだ。

「リオンは1人4役の4分割人間。お前らは政府から直接任務を受けるんじゃなくて、リオンを通して任務を受ける事が多かったんじゃないか?」

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