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Judge all  作者: 蒼猪
70/80

四五戒 最後の共闘

 使千は地面に降り立つと、そのまま力なく地面に倒れる。おそらく意識はないだろう。俺が使千を心配している中、少し掠れた声で竜が言った。

「戻ってこい。」

 竜は爬虫類の鱗で覆われた腕を俺へと伸ばす。俺は右肩をさすり竜に呟く。

「悪い。」

 特別なことは言ってないが竜は察してくれた。

「僕のこと忘れてない!?」


 ズドン――


 ビャッコは俺と竜に割って入り地面を叩く。叩いた場所はひび割れ土煙が舞う。

「俺はお前を連れ戻しに来ただけだ。でも無理なら俺は帰る。その前に……。」

 竜は槍を振り土煙を払いながら俺に近づく。

「最(・)後(・)に仲間として邪魔なやつを消す。」

 竜は俺の右側に立ち、毛を逆立てているビャッコに槍を向ける。ビャッコは険しい剣幕になり、牙を立て咆哮を轟かせる。

「酉朱雀を殺ったからって、僕も殺れると思ってる!?」

 ビャッコは手負いの俺を狙い雷撃を放つ。俺は左腕で雷撃を弾き、ビャッコに飛び蹴りをする。

「もう効かないんだよ!」

「ぐっ……!」

 ビャッコの身体は帯電していて、足が触れた瞬間稲妻が弾ける。

「どけ!」

 竜は感電している俺を突っぱねて、槍を突き出しビャッコに突進していく。

「『画竜点睛(レーヴァテイン)』」

 槍の穂先がビャッコに突き刺さると、竜はビャッコを上空へ打ち上げる。傷口から出る血飛沫が桜の花びらのように散り、竜の槍にハマっていた玉のような物が蛇の目のようになる。

「お前はそこで大技構えてろ。」

 竜はそう言うと、上空に打ち上がったビャッコを追いジャンプする。

 俺は考えた。獣器での攻撃が通用しない相手にどう攻撃をするか。辺りを見渡していると、とある物が視界に入る。

「闇犬!」

 完全に蚊帳の外にいた闇犬に話しかける。

「な、なに!?」

「あー、太ももの銃って使千器だったよな! 貸してくれ!」

 闇犬は慌てて太もものホルダーから銃を外して俺に投げる。

「サンキュー!」

 と言っても、俺は銃なんて撃ったことなかった。軽そうに見える拳銃は見た目よりも重く、両手で押さえられないから照準は安定しない。

「それでもやるしかないだろ。」

 俺は自分に喝を入れ、竜とビャッコが降ってくるのを、青い閃光を纏いながら待った。


「『桜花狂乱(ゲイボルグ)』」

 青い龍がビャッコに噛みつき、牙のくい込んたビャッコの体からは桜の花びらが散る。


 ドシャ――


 降ってきたビャッコは竜の槍を噛み止めていた。

「準備出来てるか!?」

「あー! ワンチャン!」

 竜は槍を器用に回転させてビャッコから引き抜き、そのままビャッコの顔を蹴って俺の方に向ける。

「当たれ! 『弾丸駆動(マグナムドライブ)』」


 ダン――


 ビャッコの眉間目掛けて弾丸を放った。放たれた弾丸は青い閃光を纏い、やがて稲妻の虎に成る。

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