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Judge all  作者: 蒼猪
54/80

三十戒 新たな目的

「あー、ところでさ。」

 俺は使千に話しかけた。彼は首を傾げて不思議そうに見てた。

「君、僕と会った事ないよね? でも、僕は君を知っているような感覚があるんだ。」

 使千はおかしな事を言ってた。しかも話し方まで違う、まるで子供と話しているようだ。

「君? 僕? あー、お前気持ち悪いな。いつもみたいに話してくれよ。」

「いつもみたいって何さ。あ、あれの事かな。」

 使千は右腕をさする。考えてみればおかしかった。別れた後急に十二支になってて、話し方も変だし、全身紅い鎧だし。

「あー、お前、使千じゃねぇのか?」

「? 僕は使千だよ?お前は俺って言ってたんだ。」

 使千の言ってる事がよく分からなかった。

「それにしても君、右腕が無いね。ふふ、前の僕みたいだ。」

 使千は嫌な感じに笑った。

 それを見た時やっと分かった。今までの使千だった右腕と、右腕以外の部位は人格が違っていて、使千はこの子供みたいなやつに飲み込まれたんだ。

「右腕のやつはどこいった?」

「僕の中にいるけど、もう時期いなくなるんじゃないかなぁ?」

 使千はまた嫌な笑いをした。

「おーい虎閃!」

 かっちゃんに呼ばれた。かっちゃんの所へ行くと、真剣な顔で座っていた。

「使千器ってのはな、2つあるモンが1つに合体して獣器っつーのになる。」

「あー、それは知ってる。」

「だがな、もう一段階あるんだ。」

 かっちゃんはサングラスをかけた。

「四聖獣って知ってるか? 玄武(げんぶ)、青龍(せいりゅう)、朱雀(すざく)、白虎(びゃっこ)だ。この四聖獣だけ、獣器の上に行ける。」

 俺は虎だから更に武器を強くできるらしい。

「だがな、こいつはちと厄介だ。獣器の熟練度の高さと、幻獣白虎を呼び出す事が必要になる。」

 本日2回目の意味わからん事だった。

「つまり、もう一度幻獣を出して、今度は幻獣に打ち勝たなきゃいけない。」

 うえぇぇぇ。

「一年、期間をやる。物にしろ。」

「あー、でも俺片腕しかないんだけど……?」

 うるせー知らん、と、かっちゃんは言ってきた。だいぶ無茶振りだ。

「だ、大丈夫だよ。あたしがお手伝いするから。」

 俺ががっくりしていると、フードを被って全身の肌が見えない格好の女の人が寄ってきた。

「急にごめんね……。あたしは闇犬(やみいぬ)って言うの。よ、よろしく。」

 声と雰囲気が、どことなく誰かに似ていた。でも、闇犬は少し根暗な感じの人だった。白虎退治をこの人が手伝ってくれるのか、と、正直不安だった。

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