二九戒 十二支
そして5つ目は、その神について。
12分割された神は時間を司る神だったらしい。今は人の形をした何かになっているらしいが、詳細はかっちゃんも分からないらしい。政府は、12分割された神をひとつにし、ガワだけになった神に世界を破壊させる、という計画で動いているようだ。
一通りの話が終わり、焼肉の代金を払ってかっちゃんのビルにみんな戻る。客間に行き、みんな落ち着いて話し合いが始まった。
「とりあえず、戒盾から来た3人を紹介する。」
3人? 俺と蒼猪さんだけだと思ってたし、他のメンバーを見ても顔見知りは既に十二支のやつしかいなかった。
「まずは作戦前にいた使千だ!こいつは全身使千器人間だ。中身は空洞で人じゃねぇ。」
上華下民共和国ではぐれた使千は十二支になっていたようだ。ちゃんと腕以外の身体も見つけたみたいで、なんだか俺も嬉しかった。
「次はお前らも会ったことある蒼猪だ。こいつは相当強い。これからの政府との決戦前に戦力が増えたのは超ありがたい。」
「先生〜!」
「はい、栄蛇ちゃん、なんですか?」
「あたいらの不死が無くなった件について〜!」
俺は不死になった事ないから分からないけど、今まで死なない体だったやつは違和感あるのかな?
「気づいてる奴もいるだろうが、蒼猪が十二支になった事で俺らは死ぬ体になった。確かにそれはキツいが、蒼猪とこれから紹介する虎閃は強い。大丈夫だ。」
頷いてるやつや、嫌な顔してるやつ、色々いた。
「そして最後に紹介するのは元戒盾十三人の虎閃だ!先に言っておくが、こいつは虎二を殺した。」
周りがざわめき、相当動揺してる。
「あんた凄いな。」
ヘッドホンを首元に着けてる女の人が近づいてきた。女の人は俺の顔や体をジロジロ見回してくる。
「あ、あなたは?」
「うちは羊香。よろしく。」
女の人は握手を求めてきた。俺は羊香さんと握手をすると、ぶん投げられた。
「あー! ってぇなぁ!!」
「ふん、うちが女だから油断してたの?戒盾はうちらの敵なんだよ?いくらあんたが虎二を殺して十二支なったからって、うちは完全に信じてるわけじゃないから。」
たしかに、敵だった奴が味急に方になるなんて怪しすぎる。きっと俺も羊香さんと同じ行動をとっただろう。
「ま、気持ちは分かる。これから俺達は一年間の準備期間に入る。徐々に信頼を築いてくれ。」
かっちゃんはそれ以上、俺について言及しなかった。




