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ぐーぱんカタパルト  作者: 焼きモンブラン
一章 ヒトになる
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8 青 ドアでドヤァ ……すいません、すいません。

 ガタンゴトン ベキン


 わたしの部屋のドアを破壊して現れた女の子は、

 寝てる時に巻いてあげたタオルは部屋に落としたみたいで全裸だった。


 まったく気にする様子もなく、なんか誇らしげにドアを抱えてる。


「えーと、すまんがそれ持っていかれると困るんだ、悪いけど渡してくれるか?」


 左手で頭痛を抑えるように頭を押さえながら、右手で女の子が持ったドアを指さして話し掛け、刺激しないようにゆっくり取り上げようとするパパに、素直にドアを渡す女の子。


 わたしはこの子に服を着せておこう。

抱き上げると、素直に抱き上げられる女の子

部屋に連れて行ってベッドの上の……


「うへぁ」「うへあ」


 変な声出たのを、すかさず真似する女の子


 部屋に散らばる、ドアの破片とドアノブとぬいぐるみ。

 破片を踏まないように気を付けながら、女の子に着せるためにベッドの上に置いていた緑色のワンピースを取って、着せる。


 お揃いだけどやっぱりゆるゆるになってるから、腰に付いてる紐をちょっと締めて調整すればいいかな。

 腰から上は、ちょっと引っ張ってダボダボにして、折り返しにする、完成!


 次はごはんを食べさせなきゃ。

 抱き上げて、テーブルへ。


 椅子に座らせると、テーブルの上を不思議そうに眺める女の子。

 敷き布に載せたパンと、水の入ったコップには興味を示してるけど、クマ肉には興味なさそうなので先ずパンを食べさせる事にして


 ふと、昔飼ってた犬にお手()を仕込んだ時の事を思い出した。

 これは良い機会よね。


「パン」 「ぱん」


 ちゃんと真似する女の子。

 よしよし、ご褒美ですよー と、パンをちぎって あーん、する女の子の口にパンを放り込むと


 ご褒美を貰ったのはわたしの方だった。

 初おいしい、頂きました!


 もうパン全部食べちゃっていいよ!わたし冷めたクマ肉でいいから!


 幸せそうにパンを食べる女の子。

 雛鳥にエサを運ぶ親鳥もこんな気分なのかも知れない。

 逆らえる訳がないよね、これは。


 それでもやる事はやっとかないといけないので、食べさせながらパンの事を教えていると、パン1個の半分も食べないうちに女の子が口を開けなくなった。


 あれ?もうおわり?

 わたしが大体パン1個食べるからもっと食べると思ってたのに〜。


 ちなみにパパは普段の食事はパン2〜3個で、食卓にお肉がないとテンションがかなり下がる。

 と、自分のテンションが下がった事でどうでもいい事に考えが及んで気が散ってたみたいで、女の子がちょっと違う反応を示してるのに気付くのが少し遅れた。


 女の子はコップをジーっと見ている。

 どうやら喉が渇いたみたい、まぁパンたべた後だしね。


「みず」 「みず」


 コップを渡すと、ちゃんと両手で持って水を飲む女の子。

 パンまだあるよ〜?いりませんか、そうですか。


 仕方ないので、あとはわたしが食べよう。

まぁパン1個と半分くらいなら、お肉をパパに処分してもらえばだいじょぶ


 と思った時に、神が、いや天使が舞い降りたよ、舞い降りましたよ。


 わたしが食べようとしたパンを取り上げて


「ぱん」


 わたしの口元に、ちぎったパンを差し出す女の子(天使)

 今朝のパンはとっても美味しくて、たぶん普段よりちょっとサイズが小さかった。

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