表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ぐーぱんカタパルト  作者: 焼きモンブラン
二章 タビにでる
41/46

41 黒 クロとシロとハナカンムリ

 エントントンを光って唸ってシャゴーンでやっつけた後、夕方までみゅすで走ったワタシ達は川のそばのひろばでキャンプをする事になった。みゅすを休ませてあげるために少し早目に休むことにしよう、ということみたい。


「ウマキノコいっぱいあったよー」「あったよー」

 ばんごはんの準備のためにお姉ちゃんとワタシとで一緒に採りに行った草を、うれしそうにパパに見せるお姉ちゃん。


「ああ、こっちも後はこれを打ち込めば完成だ」

 荷物のふくろから出した大きな布を、その辺の木の枝とかを使って四角い三角のカタチにしたパパ。テント?というカタチらしい。


「ほとんどは温め直すだけだし、料理は俺がやっておこう、コノハ達はもう少しその辺を散歩でもして来るといい。あまり遠くには行かないようにな」

「うん、じゃあお花畑あったからそっちで遊んで来るね」「くるねー」


 おはなばたけ、おはなばたけ、と言いながら、ワタシと手をつないで変な走り方をするお姉ちゃん。おはなばたけはさっきウマキノコの草を採りに行った時に見た、お花がいっぱいあった場所の事だと思うんだけど、何をするんだろう?

 お姉ちゃんが楽しそうだから、何か楽しい事なんだとは思うけど。

 パパがつぶやいている声が聞こえてちょっと振り返ってみると「モドキが随分混じってるな……」と言いながらウマキノコの草を分けてるのが見えた。おいしいのが混じってるのね。



 おはなばたけは、赤い花がいっぱいあった。

「すごーい、きれーい!すごいねーサクヤー!」

 ワタシの手を離して、ジャンプしたりクルクル回ったりしているお姉ちゃん。ひさしぶりに変な動きをしてるから真似をしてみるけど

 キレイ……なのかな?よくわからない。お花はお花、これはたしか食べてもおいしくないって本に書いてあったし、キレイはキラキラしてるものなんじゃないの?

 楽しそうなお姉ちゃんは、今度はおはなばたけに倒れてごろごろしている。ごろごろ〜。……服にお花のにおいがついてへんなにおいがする。


 おはなばたけに転がって空を見ていると急に強い風が吹いて来て、散らされた花びら達がワタシ達の上を飛んで行った。

 赤い、紅いモノ、がソラを、ワタシのまわりを飛んでいる。




 これ……知ってる……?


『『早く、こっち!』『黒、待って、もう走れない』『そんな事言ってる場合じゃないでしょ!走りなさい白!』

 シロと呼ばれているワタシ。

 手をつないで走っているワタシと、白い髪のクロ。ワタシのワケミ。

 こわい、こわい、走り続けた足が痛い、引っ張られている手が抜けそうに痛い。……捕まったらどうなるんだろう』



 ……唐突に、頭を触られて思わず飛び上がるワタシを見て笑いながら、ワタシの頭にあかい花を丸いかたちにしたもの、2つのはなかんむりを、ワタシと自分の頭に乗せるお姉ちゃん。あかい花のにおいがする、へんなにおい。

 視線を戻した先には、クロはもう見えなかった。ワタシはここにいる、ワタシはサクヤ、シロくない。



「そろそろ帰ろっか」

 ワタシの手を取るお姉ちゃん。

 そう、ワタシ達は旅の途中。王都へ向かう旅の途中。走らないでゆっくり歩いてパパの所へ帰った。


「お前、いい加減しつこいぞ」

「親分!師匠にオレが子分だって事説明してくれよ〜」

 パパはとりこみちゅうだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ