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ぐーぱんカタパルト  作者: 焼きモンブラン
二章 タビにでる
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40 黒 ドドーンでシャゴーン

 ワタシがベッドの上で目を覚ますと、ベッドにはぬいぐるみしか居なかった。

 ねむくて体がうごかな〜い。ぬいぐるみを抱きしめて眠り直そうとすると、パパと、えっと……クモキリさん、馬車で馬車酔いの薬をくれた人がテーブルのところの椅子に座って話をしているのが聞こえた。


「エゼンを餌にして敵を誘き出す準備はできたよ、ケンセンとかスズメ達も張り切ってる」

「うまく釣れてくれれば良いが、最悪時間を稼いでくれれば良い、無理はするなよ?」

「無理はしないけど、コノハが居ないんだから皆たぶん止まらないと思うよ」

「……まぁこの際だから構わないが、あまり壊し過ぎない程度で頼む」

「こわすの?」

 何を壊すんだろ?


「……起きてるとは思ったが、そこに反応するのか。んー、クモキリ達が頑張る話だからサクヤは気にしなくて大丈夫だぞ」

 ワタシは何か壊さなくていいの?


「スズメ達も頑張ってるから、彼女達に任せてあげて?」

 ワタシが気にしてるのがわかったみたいで、空気を読めるクモキリさんが教えてくれた。スズメさんが壊したいのなら仕方ないかなぁ。



「お待たせ、朝食と夕食に明日の朝ごはん、買って来たよ。パンで良かったよね?」

「ああ、構わない。町の様子はどうだった?」

「ゴブリン狩りの人達がもう帰って来てるって言ってたよ、トンデンの方からの討伐部隊と会ったんだって」

「あっちはゴブリン狩りの本家みたいな物だからこっちの狩人連中より早いのかもな。じゃあ予定より少し早いがメシ食ったら出発しよう」


 帰って来たお姉ちゃんは、ごはんを買いに行ってたみたい。

 買い物に連れて行ってくれなかったみたい。「サクヤ寝てたから、ね?」眠かったから仕方ないかなぁ。



「じゃあ僕は一旦帰るよ、村の方は任せてくれて構わない」

「ああ、当てにしている」

「何の話?」

「村でちょっとした釣り大会だ」

「えー、わたしも行きたかったなぁ〜」

 帰ろうと立ち上がるクモキリさんと急に釣り大会の話を始めるパパ。

 釣り、知ってる、お魚を捕まえるやつ。それの大会だから、みんなでお魚捕まえるのかな?

 ……釣り大会の話じゃなかったのに、なんで釣り大会なんだろう。


 

 荷物は片付けてあったから、出発は早かった。尖がった人にさよならを言おうとすると、何か黒くて丸いのをえっと……8個くれた。

「食事していってくれなかったからアレですけど、まあリーダーさんだから特別って事で。コノハちゃんとサクヤちゃんに何か作りたかったんだけど、武器持ってないから炸裂玉にしときましたよ。投げると光って唸ってドドーンです」

 丸いのは光って唸ってドドーンみたい、お姉ちゃんはあんまり要らなそうだからワタシが持って行く事にした。でも武器欲しかったなぁ、おっきい木の棒とか。

「武器は持たなくていいからな?何かあったら先ず逃げるように」

 ダメらしい。


 宿を出るワタシ達を手を振って見送ってくれる尖がった人に手を振り返しながらワタシとお姉ちゃんとパパ、3人?で、ちょっと見慣れて来たヤドリの町並みをみゅすに乗って進む。

 門番の人は、ゴブリンから助けてくれたあの門番の人だった。お姉ちゃんと一緒に手を振ると笑って手を振ってくれる門番の人、そしてワタシ達はヤドリの町を出た。


「待ってくれー!」

 ワタシ達がみゅすに乗る練習をした所を過ぎて、木がいっぱいある森の道に入った時、後ろからなにか聞こえて、変な顔になるお姉ちゃんとパパ。

 ワタシが振り向「振り向かなくていいぞ、と言うかもう面倒だからこのまま振り切ろう」

「なんでこんな付いて来るんだろ……」

「コボルドだからな、ヤドリの方だと普通に相手する人間は珍しいから懐かれたのかも知れん。まぁミュスで振り切れば諦めるだろう、流石に面倒は見きれないぞ」

「でもずっと追いかけて来るねー、昨日ので体力付いたとかかな?」


 ヤドリの町を出てけっこう進んだのに、まだ走って来てるエントントン。お姉ちゃんとパパは連れて行きたくないみたい、ワタシはついて来るだけならどうでもいいと思うんだけどなぁ。


「やっつける?」

「そこまでしなくていいよ……でも追いかけて来られなくしとかないと、ずっとついて来そうよね」

 追いかけて来れなくすればいい、わかった。

 さっき貰った光って唸ってドドーンを、エントントンの近くを狙って……ちょっと遠いけどいけるかな、投げる。


 ……あ、チカラを戻すのを忘れてたみたい。あんまり飛ばずに落ちた光って唸ってドドーンは、地面に落ちると一瞬キラッと光って、ブン、ブン、って唸ってる。

「閃光弾じゃなかったのかよ!露骨にヤバそうだなオイ、ミュスを急がせろ!」「うん!」

 パパの指示で、ワタシとお姉ちゃんも

みゅすを急がせる。エントントンはまだ走って来てるみたいだけど……


 光って唸ってドドーンは、ドドーンじゃなくてシャゴーンだったみたい。

 シャゴーンという音と一緒に薙ぎ倒される周りの木々、べんり、たのしい!もう一個投げていいかな?

「……サクヤ、それわたしが持つよ、というかわたしが封印するよ」

 走る早さを普通の早さに戻したワタシのみゅすに、自分の白いみゅすをとなりに近付けて話してくるお姉ちゃん。お姉ちゃんも光って唸ってシャゴーンが欲しくなったみたいだから、お姉ちゃんにあげる事にした。

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