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えぴそーどごじゅーきゅー

さて、軍略大会の発表があってから早3日。学期末テストの前に開催日が設定されたこともあり、今日から授業も特殊な編成になっていた。


簡単に言うと、大会までの部隊練習。


武芸大会と違い軍略大会は、将兵が存在する。そのため、指揮系統の意思統一、部隊としての集団行動が1つの大きなファクターになる。とはいえ、突然それをやれと言われてもできる訳がない。そこで軍略大会開催までの一カ月、授業が変更され各陣営に分かれての練習となったってわけだ。


そして、俺は今、発言の許されない、将校会議に出席していた。


ほんとなんの意味があるのか。


チーム内の部隊分けも、ぼけっと眺めておくだけ。

何も言わないことを良いことに、前回の武芸大会で成績が低かった人材を押し付けてきやがったよ。


俺の部隊は全10名。クデールとクデールの取り巻きは約20名で1チーム。


部隊分けバランス悪すぎるだろ!!

で、ついさっき「貴殿に望むことは、足を引っ張らないことだ。」だってさ。


「貴様に十名もの人間を割くのは癪なのだがな。貴様も1将校。ならば、仕方がないと10名もつけてやるのだ、せいぜい結果を残してくれ。」だとよ。


お前ら、俺の2倍の結果出せよ!クソが!

拒否もできねーから仕方ない。


結果、所謂問題児達が俺の部隊に配属されることになりました。


はぁ~、公平にできないならトップに立つべきじゃねーよ。って、10人を切り捨てて残りの士気を上げたのなら、それは評価できることなのか?


そこまで考えて?いやいやいやいや、ないだろ。アイツ、バカだし。絶対ない!!


「ふむ、わかった。今日の会議はこれで終いか?」


「ふん!発言をすることができないのであれば、貴様など不要。我らの作戦を、向こうの陣営に教えられてはたまったものではないからな。


校長の指示で、仕方なく今日は貴様を呼んだが、それぞれの部隊も決まった。明日以降は来なくていい。

貴様は貴様で好きにしろ。」


はぁーーーー?!あんな、そういうわけにもいかないんだが……とはいえ、無理に会議に参加して、負けた要因をこちらのせいにされても困る。


「わかった。確認しておくが、本当に我は明日以降会議に出席しなくていいのだな?」


「ああ、もちろんだ。貴様の部隊は好きにしてかまわん。我々の邪魔だけはしてくれるな。」


「わかった。我も我で勝つために動くが、ソナタは我を含め11名も手勢が少なくなるのだぞ?それで良いのか?」


「ふん!たかが11。どこの部隊に配置しても、問題を起こす可能性が高い問題児ばかり。そんなもの元よりいないものと考えたとて、何の支障もないわ。」


「…負けた時の言い訳にはしないということだな?」


「ふんっ!貴様らが足を引っ張らない限り負けなどないわ!」


その自信どっからくんだよ。なんで勝てると思ってるのか謎すぎで怖いぞ。


「わかった。ならソナタらの足を引っ張らぬように努力しよう。」


「ああ、よろしく頼むぞ、レオンハルト。なんならお前の部隊丸ごと、当日欠席しても構わないからな。」


「ふっ、心遣い痛みいるよ。それでは、我はこれにて失礼する。」


俺はそのまま席を立ち部屋へと戻ったのだが、本当に不快な会議だった。つかさ、問題児を集めたってなんだよ!どんな奴らだよ?つか、その選定いつしたんだよ。


まあ、アイツラがそれでいいとしてるならいいけど。


今日は部隊分けだけだったし、作戦やらなんやら根幹に触れる会話が始まる前に追い出されたし。

はぁ…向こうに情報リークするとか思われてるのか?


んなことしねーってのに!


俺以外の将校はクデールの取り巻きだし、そう思われるのも仕方ないっちゃ、仕方ないんだけどさ。


不快だ。


はぁ…切り替えるか。


「エルザ。」


「はっ!」


「コイツらが俺の部隊だ。早速、明日から訓練を始める。部隊員への通達を頼む。」


「はっ!」


「にしても、なんで、こいつが俺の部隊にいるんだよ?一応、白銀騎士団員だろ?」


「ふふ。プリメラですね。どうやら自ら操作したみたいです。なかなか将来有望ですね。」


「有望…か。たしかに、アイツは頼りになるからありがたくはあるがな。」


ガタリと音を鳴らし、何もなかったはずの部屋の隅に、メイド服姿のプリメラが現れ、そこでうねうねくねくねと身を悶えさせ始めるのだった。


いや、マジかーーーー。エルザだけだと思ってたけどマジかー。いや、待てよ?エルザが居てプリメラも居た……となると。


「ふむ……。エルザ、ルナとソレイユは今どうしている?頼りになると言えばアイツ達以上に頼りになる奴らは居ないであろう?」


ガタ、ガタとルナとソレイユも、部屋の隅に姿をあらわした。


いや、本当にマジかぁ~。なんとなくいる気はしたんだよ。プリメラ出てきた時にそんな気はしたんだよ。


「はぁ…まったく。お前たちに我が信を置いているのは間違いないが、隠形が切れているぞ。」


その言葉に三者三様の反応を示すと、その場から姿を消した。


「後ほど教育しなおしておきます。」


「別にこの部屋でなら構わんよ。それに、元より労うつもりでもあったしな。もうそれぞれ散ったんだろ?」


「はい。それぞれがそれぞれの役目を果たすべく、仕事へと戻りました。」


「なら、かまわん。今日のことは不問としておけ。」


「はっ!」


「さて、それでは残りの9名への通達。よろしく頼む。」


「イェス、マイロード!」


その返事とともに、任務を遂行しようと姿が消えかけたエルザに言葉をかける。


「エルザ!この世で我が一番頼りにしている部下は、ソナタだと言うことをゆめゆめ忘れるなよ。」


「は…ひゃい!!」


うん。変な返事だけ残して、彼女は仕事へと向かってくれました。








5月!!

いつもありがとうございます。

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