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えぴそーどろくじゅー

翌日

もう俺は会議に来なくていいと言われてしまっているし、どうするか……。


まあ、気持ちわかる。スパイされんじゃないかと疑われるのもわかる。


しかしだ!作戦の共有もなければどうしろと!!


足だけは引っ張るなとはどういうことぞ!!


足引っ張るも引っ張らないも、そっちの動きや意図がわかんないのに、何ができるんよ!!


あ、ジッとしてろってことな。

本陣近辺から動くなと。


理解できてしまった。


いや、マジでそれでいいならそうしたい!が、ないな。

それだけはない。


動かなければ動かなかったで文句を言ってくるはず。

本陣強襲されて助けに行ったら作戦を邪魔したとか言われそうだし、助けに行かなかったら、助けに来なかったから負けたと言われそうだ。


動かないと言う選択肢はまずない。


では、なんだ?どうすりゃいい?

下手に動けばそれこそ本当に彼らの作戦を邪魔するかもしれない。


だったら、どうしろってんだよっ!!!

何かしてもダメ、何もしなくてもダメ。

ふざけんなって。

え?これ、休んで出場すんなって事?


俺は大会に出るなと?

いやいやいや、ないわー。


つか、おやじ殿もいらぬ横槍を、ぐぬぬぬぬぬぬ。


さーて、マジでどうすっかなぁ。


プリメラ以外の生徒の情報は昨日読んでおいたが……。

んー、武芸大会の下位成績者を、集めてるだけあってクラスに統一感ないんだよなぁ。特化やバランスって感じでもないし。


まあ、それをどうするか、どう使うかは、おいおい考えるしかねーわなぁ。


とりあえず……


「エルザ、将校以外も出席はしているのだな?」


「はい。全生徒、朝から出席となっております。その部隊の長となる者から呼び出しがかかるまで、教室での待機とのこと。」


「ふむ。今朝までに何か動きはあったか?」


「アレス陣営は昨日のうちに闘技場を借りて、自軍の生徒たちに招集を通達。決起集会のようなものを行うようです。」


「ほぉー、さすがだな。動きが早い。それで、クデールの方は?」


「朝から将校会議を行うようです。」


「ほかの生徒は?」


「特に指示は出ておらず、上層部で作戦を煮詰めるとのこと。」


「ふむ、ならば、我配下となる生徒たちを集めてくれ。場所は……そうだな……適当な部屋を学園から借りよ。時間は1限目からで良いだろう。やつらが何もしないのであれば、我の部隊だけでも動かさせてもらう。」


「はっ!」


さて、うちの総大将はどんな作戦で挑むのかねぇ。

煮詰めすぎてグデグデのドロドロにならなきゃいいけど。


まっ、俺は俺で自分の事をちゃんとしますかね。

さーて、まずは登校だな。



学園に到着し、エルザに連れられて向かった先は手頃なサイズの教室だった。


部屋にはいると学生特有のざわめきが収まる。


めっちゃ教師になった気分なんだが!

いや、俺も学生だからね?


まあ、今回の立場的にも教師的な立ち位置になるか。

てことで、しっかりと教壇に立たせてもらいますよ。


「おはよう、諸君。」


それぞれ口々に返事が返ってくる。

うん、返事あってよかった。


「さて、ここに集められた十名が我部隊となる。

 皆、よろしく頼む。」


「はい!よろしくお願いします!!陛下のお役に立てる日が来るなんて夢のようで御座います!!!」


って、プリメラかーーーい。

いや、今はプリウスか。1人だけ熱量が高すぎんだが。

ちょっと周りが引いた反応してるからね?


「ありがとう、プリウス。だが、我は王ではない。陛下は辞めてもらえるか?」


「そんな……陛下は私の心の王なのでございます。だから……」


「ならば、レオンハルトと呼んでくれ。その呼び方では誤解を招きかねん。」


「あっはぁ〜、レオンハルト様……かしこまりした。」


「う、うむ。」


なんかテンション怖いけど……まぁ、いいや。

つか、ここある程度仕込みだったんだけどな。

『殿下』と呼ぶ流れを作るはずだったのに、どうしてこうなった?つか、プリメラの演技過剰すぎて、周りとの温度差えぐいよ。


「皆も我のことはレオンハルトと呼んでくれれば良い。」


「よろしいのですか?!」とか、驚きの声が聞こえるけど、よいよい。つか、プリウスに許可して他許可しないとか、俺できないし。


「かまわぬ。それで頼む。


すでにこの状況で分かっているとは思うが、今回の軍略大会では我がソナタ達を率いる将となった。


しかし、今回、我には制約がかかっておる。ゆえに。ほかの部隊と比べ小規模であり、本来必要な戦術共有もなされておらぬ。」


口々に驚きの声をあげる生徒たち。

約1名怨嗟の念で人を呪い殺しそうな勢いだけど。


「よって、我々は独立して動く。」


おおっと言うどよめきと、レオンハルト様 Is GODとのたまう危険人物1名。


すでに他生徒との間に溝ができてるよ、マジやめてくれって。


「我は勝ちを取りに行く!その為にソナタらの力を貸して欲しい。」


うん。めっちゃも盛り上がった。

すっごく意気揚々としてる。つか、いつの間にかプリメラもちゃんと輪に入ってるし。


いやいや、なにこれ?!


いやさ、なんとなーーーくなんだけど、力を貸してくれって言った瞬間黒いモヤみたいなのが見えたんだよねぇ。ブワーって広がって、それからすごいテンションになったんだけど……。


これって俺の力?

なんなのこれ?


わからん。わからんが、エフェクト黒とかなんかやなんだよねぇ。


ほら、あるじゃ?ゲームとかってよくない力使ってると赤とか黒とかで表現されるの。それを考えると……。


とはいえ、発動条件もわからんし控えるにも控えようがないのだけどさ。


「レオンハルト様、ご質問よろしいでしょうか!」


うん。誰だろう?資料はもらったけど、誰が誰なのかさっぱり分からん。


「構わぬ。なんだ?」


「ありがとう御座います。言いづらいことではあるのですが、プリウス殿以外、ここに集められたものは私も含め、先日の武芸大会で芽が出なかったものばかり。


それで勝ちを取りに行くというのは何かしらの奇策があるのでしょうか?」


「ふむ。そんなものはない。だが、我は勝ちを狙いにくい。その意味はわかるな?」


質問をしてきた生徒ののどが鳴る。

他の生徒達も神妙な顔つきで聞いている。

なかなか、偉いじゃないか。しっかりと聞けて。


「ふむ。そう身構えなくてよい。軍略大会までに我がソナタらを鍛える。ソナタらはそれに応えてくれればよい。」


その言葉にまたもや盛り上がる生徒達。

今度は黒いモヤも出てないのにね。

「そんな。教えてもらえるなんて」とか「まだ、学園は見捨ててなかったんだ」とか「これで強くなれる」とか、あれれ??


学園では皆に平等な教育が行われてたように思うけど?

んーーーー、やる気がなくてついてこれなかった落伍者ではないのか?

どういうことだ???


これだけいれば一人くらいは嫌そうな反応してもいいはずなのに、全員が逆に喜んでるってどういうことだ???


あの校長見た目によらず、そういうので教育に差をつけてたとか?あるいは、教師を監督しきれてないかだけど。んーーー、全員同じ学年で同じクラスとか言うわけでもないし。どういうことだ???


「学校が組んだカリキュラムから逸脱したクラスを持っている可能性があります。そういった者はこの学園の方針では成績を伸ばしづらいので。」


どこからともなく、えるえもん。

流石です。


さて、そういうことか。戦闘職も非戦闘職もレベルさえ上げれば戦えるようになる世界で、それができないとなるとレベルの上げ方自体が学校のカリキュラムにあってないってことになるのか。

これは、なかなかの問題だな。

となると、他にもいるのだろうか?


「いえ、その条件で成績を落としているものは、ここにいる9名です。そこから上は学ぶ気がなければ伸びないとだけお伝えしておきます。」


流石、エルザさんだよ。欲しい情報しっかりお答えしてくれる。にしても。ご都合主義な数字だわ。

まっ、運命力さんのお力なんでしょうけど。


さて、となると学園の0.5%以下の人数か。


ふーむ、彼らのためだけにカリキュラムを組むのは難しいだろうな。


ん?ちょっとまて、となると学園側に提出しているクラスと本来のクラスが別の場合もあるんじゃないか?

分類で来ないクラス持ちを分類可能なものにしてデータ化してたら育てることなんてできないんじゃ?


「ふむ。ソナタらを鍛えるにあたり、まずは自己紹介からしてもらおう。それにちなんだ育成方法を考える。」


ぬおっ!!!

一気に手を挙げて……まじかよ。

ビビるって。

あつ強いからね。


つか、プリメラ!君のことはよく知ってるから。

そんな周りをなぎ倒す勢いで手を挙げないで!


「では、左端のソナタから頼む。他のものはその場で順に並べ。」


とりあえず、最初はプリメラを指名しておいた。

頼むから、意図察して動いてね。



ごーるでん!


読んでくれてありがとう。

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