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えぴそーどごじゅうはち

そして翌日、定例のお茶会ですわ。

元々週一回だったお茶会が、今では週3回になりました。いや、参加人数が増えてね。


週にティアナさんと、2人のお茶会が1回。残り2回はティアナさん、リアーナ、アイシャ、アレス一行……。

なんでかアレス一行まで増えた。

って事で、週に3回お茶会する感じになったんだよねぇ。まあ、予定次第で行われないこともあるんだけどね。まっ、ティアナさんと2人のお茶会だけは必ずやってますがね。


で、今日はみんなが集まる方。


いやもうね、めっちゃ賑やか。

各々が各々の好きなように話しているから、闘技大会の控室と同じような状態。


まさに、カオス!!


「レオンハルトー!昨日、学長室行ったんだろ?どうだった?」


「どうって、なにが?」


「チーム分けに不満があったじゃねーのかよ?」


「ああ、それの事が。確かに話は聞きに行ったがチームに関しては、そのままだ。俺も納得している。」


その一言に周囲の会話が一瞬で止まり、一斉に俺へ注目が集まった。


「なんだと?!それなら、お前が敵になるじゃないか!」


「そうだな。とはいえ、俺は向こうの陣営に口出しできないがな。」


「そんな。レオンハルト様が陣営なら、私はこの大会を辞退……」


「辞退はしなくていい。ティアナ、君も十分楽しめばいい。」


「そんな、楽しむだなんて……」


「そうだな。できれば俺もお前たちと共に戦いたいと思った。しかし、バランスを取るためと言われてしまえば、何も言えない。」


いや、くっそバランス悪いけどね!まあ、あれだ。政治的なバランス的な感じだよ。うん、たぶん。


「バランスだと?どういうことだ?」


「クデールは王太子。彼にどちらかの将を任せねば面子が立たないだろう?そうなると、その陣営の士気は下がる。そこで、俺がクデール側へ組みすることが決まったらしい。」


「…確かに。レオンハルト様が同じ陣営にいれば、無様はさらせないな。」


「そうだ、クレス。君の言う通りだ。その目論見から俺はクデール側の陣営に組まれた。後は予想になるのだが、俺がクデール側で意見すれば、それに賛同するものが増え、総大将の意味をなくす。そこで口出し禁止ってことだろう。」


「そんな…。私をレオンハルト様のお側に居させてくれないのですか…。」


「ティアナ、そう言ってくれるのはとても嬉しい。だが、たぶんそれは難しい。」


だって、運命力さんお仕事してるからね?

たぶん、そこは屁理屈こねて動かせないようにしてる気がするんだよ。


「それは、なぜで…はっ!!イナーナから着想を得た競技だからなのですね。」


へ?何のこと?


「ほぉ、興味深い意見だ。聞いてみたい。」


「どうゆうことだ?」


「ちょっと、アレス黙ってて。」


へー、もっとアレスにデレデレな感じかと思ってたら、ブリジットは結構辛辣なんだな。って、いや違う。そうだ、そうだ!ブリジットはツンデレ枠だ。でもって、、意外と乙女なんだよなぁ。


まあ、それは今いいか。


「イナーナ、それは引き裂かれた愛の戦争……。だから、私が慕うレオンハルト様と、この私が敵同士にならなければならないということなのですね!」


えーと、いやそうじゃないと思うけど……。


「なんて…なんて…悲劇なの…。でも、そのシチュエーション……素敵ね。」


「わかるわ、ブリジット。愛が!愛ゆえに!愛だから!!2人は戦わなければならない!そう、これは神が2人に与えた愛の試練!」


「おお!モニカわかってくれるか!!」


ってぇ!んな理由あるかー!とも言えない。

何気に運命力さんが頑張った結果、本当にこういう感じで教師陣が話し合ってチーム分けがなされた気がする。


「やはりそうなのですね!レオンハルト様!!だから、こんな不遇なチーム分けもお認めになられた……。楽しむようにとは、そういうことなのですね!!」


えーと、どういうことなんでしょうか?

普通に学校行事として楽しんでくれればと思っただけなんだが…。なんてか、運動会や文化祭みたいな感じでさぁ。


「そうなのか!レオンハルト!!お前やっぱすごいヤツだな!これは、なんて深い愛情なんだ!!わかった。こうなったら俺達も全力で協力しよう!」


アレス、お前はなにがわかったんだ!!協力ってなんだよ!!不穏だよ!怖いよ!何考えてんだよ!!!


「いや、待て、お前たち。俺は口出しできない1将校だぞ。たしかにお前たちが言うように、そう言う側面はあるのだろうが、それはただの隠れ蓑だ。」


「隠れ蓑?レオンハルト様とティアナ様が隠れ蓑とは、どういうことですか?」


あ、フィオナ。元気そうで何より。つか、ご実家どうなった?パン屋さんは順調?って、近況聞きたかったのに!


今はそれどころじゃないっ!!!


「ああ、たしかに。俺とティアナが敵同士となれば、今の皆のように考えるものは多いだろう。しかも、掲示板にもちゃんとイナーナから着想を得たと書いてあった。だが、この本当のターゲットは俺達ではない。」


いや、しらんけど!

あえて乗っかったけどそんな思惑あるかどうかわからんけど!学園長も、何も言ってなかったし。


「いえ、レオンハルト様の推測は正しいかと。先日の武芸大会でクデール様の評判は下がっております。よって、今回はそれを考慮し便宜を図ったものだと、暗に学園長殿もおっしゃってました。」


いや、マジか!

つか、ありがとうエルエモン!!てか、あのジーさんそんなこと言ってたのか。気づかなかったぞ。


「はっ!!クデールですか?」


その通りだけど、アイシャを慕うレニアさんからしたら憎きクデールだと思うけど、ちゃんと敬称つけて上げて。


「ああ。ミティさんもアレスの側だろ?」


「そう言えば、確かにそうだ。レオンハルト以外ここに居るみんなと、ミティさんが俺の軍に……。レオンハルトとティアナさんにばかり目がいって気づかなかった。」


いや、気づけよ。まあ、気づいたとしてもそんな理由で?!ってなるような阿呆な理由だけど。まあ、元があのシナリオの世界だし、こんなもんか。


って、納得できる俺、かなり重症じゃね?

いや、人間諦めが肝心。ここはもう諦めよう。


「そうなのですね。だから、私はレオンハルト様の側にはいれなかった。ぱっとチーム分けを見ると誰もが、レオンハルト様と私のイナーナを思い浮かべる。

しかし、その本命はクデール王子とミティさん。そして、それすらも本当の本命じゃなく、本当の本命はアイシャ!!!」


そこまで飛ぶんかーーーーい!!

いや、まあ、ティアナさんがそう言うなら、それでいいけど。その結果で別に何か変わるわけでもないし。


「アイシャ様?!」


「はい。レニアさん、レオンハルト様はずっとヒントをくれていました。愛ゆえに戦うイナーナ。ですが、それすらも隠れ蓑にしたアイシャへの温情。


私もかねてよりクデール様のあり方には、物申したく思っていました。その機会をレオンハルト様は、私共に与えてくださったのです!」


そうだったのねーーーー!初めて知ったわっ!!


「さすが、レオンハルト様ですね。だから、アレスを筆頭に私共をこちらの陣営に固められたのですね。


わかりました。


こちらの陣営に組するレオンハルト様の手勢は私が必ず癒しますわ。そして、クレス?」


「はい!姉上!私がティアナ様、アイシャ様に傷1つ付けぬよう守ります。」


えーと、なんか盛り上がってきてらっしゃる。えーと、少し取り残された感じなんだが……。


「クレスさん、ありがとうございます。貴方の負担が増えてしまうことには忍びないのだけれど、できればミティ様も一緒に守ってくれないでしょうか?」


「ミティ殿もですか?それは構わないのですが…。」


クレス、俺をチラチラ見るんじゃありません!

判断、困るでしょが!!


もうすでに俺は置いてけぼりよ!!


「はい。昨日、正式に彼女から助力を請われました。そして、この件はアイシャも知っています。」


助力を請われた?え?いったいなんの話?!


「ふむ。ティアナよ。このタイミングで話してしまってよいのか?」


「はい。レオンハルト様は全部わかっておられるようなので、ここで昨日の話をつまびやかにしても問題はないでしょう。」


「確かに。従兄弟殿が既に準備を済ませてくれたようだしの。」


えーーと?えーーーーーーーっと?

ちょっと待って。意味不明!


「私にもわかりかねます。」


エルエモーーーーーン!!頼りのエルエモンがダメならわからんじゃないか!!!


「あの時、ミティさんの相談にのるよう指示されたのは、こうなることをわかっていらっしゃったんですね。」


こうなるってなに?!どうなったの?!


「レオンハルト様の予想通りです。ミティ様はクデール王子達の元から離れたがっているようです。」


んーっと、ん???それ本当の話?彼女の芝居とかじゃなくて?自分でハーレム築いた女だろ?


そして、俺はそんな予想していないぞ。


「どうやら、彼女は偽物にその立場を奪われ、自らが望まぬ方へと差し向けられたと語っていました。途中、レオンハルト様をお呼びしようかと思ったのですが、学園長と重要なお話をされていましたので、アイシャに来てもらい真贋を確かめて頂きました。」


アイシャに真贋?どゆこと?なんか、鑑定みたいなの持ってるとか?


「うむ。妾も驚いたが、あの娘が嘘をついているようには思えなかったのでな。信じてよいと思った。」


え?それってなんか不思議な力で思考ねじ曲げられたとかない?大丈夫?


「それは、大丈夫なのか?」


「アレス様、大丈夫ですよ。誘惑、魅了、洗脳、催眠等の状態異常を仕掛けられないよう、常に私が魔法を行使しておりましたので。」


おお、アレス、お前も状態異常を疑ったか。めっちゃ気持ちわかるぞ!ナイスアシスト!


「…イリスがそう言うなら間違いはないな。では、彼女は信頼できると?」


「はい。3人一致の見解です。そこで、アレス様には申し訳ないのですが、再度クデール王子に働きかけてもらえませんか?」


「ああ、そういう事か。わかった。先日の再戦といこうじゃないか!!」


「はい!アレス様、ありがとうございます。レオンハルト様、このような形で進めてもよろしいでしょうか?」


これでよろしいも何も、勝手に話進んでいって全部俺の策略みたいになってんすけど!!いや、文句ないけど。そういう話だったのこれ?


「うむ。ソナタと共に戦えぬのはまことに残念だが、心は常にソナタと共にある。このような形にしかできなかったことを許してくれ。」


「そんな…私は…私の心もレオンハルト様と共にあります。」


うわ、めっちゃいい香り…ハッ……


って気づいたらめっちゃ傍に寄ってたよ。隣に座ってたはずのにいつの間にか手を取り合ってキスできそうな顔の距離なんだけど!!!


「あー、レオンハルト。仲がいいのはいいのだが俺達事を忘れないでくれないか?」


!?!?


「ぬ、うおっふぉん。忘れてなどおらぬ。」


「ハイ、スミマセン。」


あ、ティアナさんがフリーズモードに……そりゃそうか。


「では、アレス。面倒を頼むがよろしくな。」


「ああ、任せろ。ティアナさんも、アイシャさんも、ミティさんもしっかり任された!」


「ああ。さて、俺がやれるのはここまでだ。ここからは俺も部隊を率いる将になる。まあ、一部隊だがな。

やれることなど多くはないが、やるからには全力でクデールを勝たせに行く。それだけは覚えておいてくれ。」


「はは、これはなかなかに厄介だな。でも、それはわかっておるよ、従兄弟殿。

ソナタがそういう男だということは皆理解しておる。およばぬとは思うが、妾も全力で勝ちに行かせてもらう。」


「ああ!そうだぜ!レオンハルト!こういうもんは全力でやってこそだしな!お前の意思は伝わった!


その上でお前が障害として現れるなら、俺はお前の意思を実現できるよう、完璧に遂行してやる!それがお前の作った騎士団、白銀騎士団だからな!」


「頼もしい限りだよ。」


って、あれ?なんで俺、全力で戦う宣言してるんだ?

いやいやいやいや、場の空気に当てられた!つか、当てられすぎた!!いらんこと言うんじゃなかった!


アレスと全力で戦って俺が勝てるわけねーだろ!!

いやマジで!!


いやマジでふざけんなーーー!!って、今回は自業自得か?!


「おにぃーさまぁーーー!重要なお話が終わったなら、リアーナともお話ししてくださいましー。」



のぐわぅ!!!


久しぶりにリアーナのロケット頭突き来たよ。

はぁ……まぁ…頑張るしかねーか。


俺は絶望を感じながら、リアーナの頭を撫で続けるのだった。


いつもありがとうございます。

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