表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

55/60

えぴそーどごじゅーご!

「レオンハルト様、お招きありがとうございます。」


クデールとのエキシビションマッチ後、無事武道大会も終わり、上位入賞者を招いて王城にて晩餐会が行われることになっていた。


なので、ティアナさんをお招きしました。

って、軽く言ったけど俺の意思じゃないんだけどね。


つか、婚約は解消している為、彼女がこの会に参加する必要はなかったんだよ。


なのに、快諾してくれました。


まあ、たぶんそこは運命力さん仕事してんじゃないかなぁ?とか、ちょっと思ってる。


ちなみにゲームの時は、『おめでとう!ありがとう!この会を楽しんでくれ。アレスは晩餐会を楽しんだ。』ってテキストベースに、主人公が一位を取っていると、ブリジットとクレス、アレスの三人が華やかな装いで並んで立ってるイベントカットが入って、全ヒロインの好感度が大幅にアップするだけ。


そんな感じで晩餐会自体はサクッと終わるんだけど、リアルになるとめちゃくちゃ面倒くさい!!


そんな面倒くさい会に、ティアナさんを呼んだわけですよ。


それに快く来てくれるなんて、もうね、感謝しかないよね。マジで。


え?なんで、そんな面倒くさい会に招いたかって?


エルザさんが気を利かせて招いてくれてました。もちろん、俺の名前でね。


ええ、事後報告ですわ。ほっっっんと、ティアナさん申し訳ないっ!そして、ありがたい!!そして、晩餐会用のドレスに身を包んだティアナさんを見れたのは眼福でしかないっ!!


エルザ、ありがとうっ!!!


でも、面倒事に巻き込んだ気もして本当に申し訳ないんだよなぁ……。


「すまない。本当にありがとう。」


「いいえ……レオンハルト様がお呼びとあらば、この身、どこへでも参ります。」


くっは!!なにそれヤバ……


「ほんと、それは……なんと言えばいいか…。

ありがとう。君の気持ちが…その…すごく嬉しいよ。」


ぬおおおおお!!なんかたどたどしくなるって。普通にしゃべれねーーーって。なんか照れる!!


「?!……アリガトウゴザイマス……」


ふぁ?!ティアナさん、フリーズしてしもうた。これは何か言わねば?いや、何を言えば?何か言う必要あるのか?!


「あー、その、従兄弟殿。仲睦まじい事はいいことなのだが……その、妾もいてな……。」


……アイシャ……


やっべ!!クソはずい!!つか、ティアナさんも真っ赤じゃねーか?!いや、これはなんてか、はずい!!恥ずかしすぎて悶え死ぬ!!


「……アイシャ、来てくれてありがとう。」


「う、うむ。その……」


「大丈夫だ。気にするな。」


「うむ…」


「それより、アイシャは大丈夫か?」


「気遣いありがとう。こないだの茶会でも話したが、問題ない。大丈夫だ。思うところがないわけではないが、従兄弟殿達には最大限気を使って貰っていることもわかっておる。これだけして貰えれば十分だ。ありがとう。」


「そうか…ならいいのだが…。何かあれば言ってくれ。」


「わかった。その時には頼らせてもらう。しかしな、従兄弟殿。そなたに与えられた仕事が、存外忙しすぎてそれどころではないのだよ。ほんとやりがいのある仕事を任せてくれたものよ。正直とても感謝しておる。」


「はは、それは何よりだ。」


「うむ。では、妾は叔父上殿達に挨拶してくるよ。」


「ああ、わかった。また後でな。」 


そのまま、去っていくのかと思いきや唐突にアイシャは振り返った。


「そうだ、従兄弟殿。ミティという生徒だが、妾が見し知ったミティとは少し印象が違ってな?見目は変わらずミティなのだが、妙な違和感がある。あやつは本当にミティなのか?と思うほどにじゃ。見知ったミティに比べて邪気がないように感じるのだが、気をつけおいてくれ。」


「そうなのか?わかった。留意しとくよ。」


「うむ。ではまた後でな。」


うーーーん。ミティの印象が違う。ねぇ?

確かになんか違わね?とは思ってたけど当事者のアイシャも感じるってなら、改心したとか?


つか、これも策略?んーーーー、謎すぎるな。


「あ…あの……。」


あ、ティアナさん。復帰してくれましたか!!いや、結構前から復帰してたよね。俺とアイシャの会話遮らないように控えてくれてたの知ってました。


「いつも、気を利かせてくれてありがとう」


「え?」


やべ。口に出てた……。


「いやまぁ…その…我はいつもそなたには感謝してると事だ。」


「ぷっ、ふふふ、レオンハルト様口調が。」


「あっ?!」


いやーーーーーー!!テンパってんのモロバレやないかぁーーーーー!!!悶え死ぬ!!


「い……レオ……私……しゃ…す。」


「え?」


今なんてった?


「今なんて?」


「ふふ、秘密です。それでは私も挨拶に参りますね。」


むむむ、なにいてったんだよ!気になるっつの!

くぅ、今度は一言一句聞き漏らさねぇ!!!


「ああ、そうだな。エスコートしよう。」


「え?ご用事があったのでは?」


「ティアナが来てくれると聞いていたから、君を迎えに来ていたんだよ。さあ、行こうか?」


「あ、アリガトウゴザイマス」


ぬおおおおおおおおおお!!!キザっちい!キザ過ぎる!!やべー!俺やべーよ!!てか、本当のこと伝えただけだけど、めっちゃ恥ずいこと言ってる気がする!!


やべ、右手と右足同時に出とる!!歩き方おかしすぎだろ!!!


「ぶわっはっはっは!!なんて歩き方してんだよ。おい、見ろヒース。最近いい感じになってきたかと思ってたら、あれだぜ。あれ。ぶべしっ!!!」


と、挨拶に来てみたら大笑いされたわけなんだが……ナイスです!お母様!!


「ギリアム、貴方が私を初めてエスコートした時はもっと無様でしたよ?それは覚えているのかしら?」


「確かに。あの時のギリアムは酷かった。」


「なっ?!ヒースクリフ!お前もか!!」


「お前もか!!じゃない。お前が妙にはしゃぐから2人が困惑してるだろうが。」


「まったく、冗談の通じない奴らだ。」


「あなた?」


「ひぃ。おまえそれはダメだろ!俺死んじゃう…。」


「なら、ちゃんとしてくださいな。」


「わーった。わーった。さてと、ティアナ、よく来てくれたな。今夜はこれの事をよろしく頼む。」


「あなた!」

「ギリアム!」


「はは、父上。上機嫌なようで何よりです。」


「まーな。試合の結果は……まぁ、あれだけやれりゃ良いだろ。及第点だ。よく頑張ったな。」


「ありがとございます。ほら、ティアナ。」


「あ……陛下、王妃殿下、今宵はこのような素晴らしい席にお招きいただき、誠にありがとうございます。」


素晴らしいカーテシーのあとに素晴らしい挨拶。

ティアナさん、流石です!!


「レオンハルト様、お声がけくださり、ありがとうございます。」


ひゃ!!

こそっと呟くようにお礼言われるのなんかグッとくるもんがあるんすけど!!!


「ほぉ〜。ふむ。俺はもうすでに満足だわ。まっ、今夜は二人とも頼んだぞ。へぶっ!!!」


まったくニタニタと。隠すくらいしてほしいもんだわ。

てか、もういいからあっちいけって感じだったけど……母上に後頭部しばかれてた。


「あなた、私にも話す時間をくださいな?どうしていつもあなたはそう……」


「あー……。レオンハルト様、ティアナ。この2人がこうなってしまうと、まともに話せるようになるまで時間がかかってしまう。もう、挨拶はいいから会が始まるまで控えていなさい。」


「えっ…お父様、よろしいのですか?」


「かまわないよ。後は僕がちゃんとしとくから、2人はもう行きなさい。」


「わかりました。ありがとうございます。ヒースクリフ殿。では、ティアナ、あちらへ行こうか。」


「……わかりました。では、失礼いたします。」


にしても、この晩餐会ってこんなに大規模だったんだな。テキストベースでサクッと終わってたから、ここまでの規模だったなんて思ってもなかったわ。


まぁ、王家主催の会だと考えれば普通なんだけどさ。

そこすっかり忘れてたよね。


つか、想像もしてなかったわ。


そう言えば、この会で上位入賞者の就職先が決まるような話もあったな。


主人公アレスへの好感度がこの段階までに溜まっていなければ、ヒロインの就職先が決まるんだったかな。


貴族からしてみれば将来有望な人材を登用できるチャンスだったりするわけか。


……となると今年は……一位にアレス、それ以下もハーレムズなわけで……。全員ウチに就職しちゃってるんだよなぁ。半部活みたいな活動だけど、成果出してるのよねぇ、あの子達。そんな訳で成果に見合った報酬をきちんと支払ってるから、何気に高給取りだったりする。


まぁ、10位まで招待されるらしいし…。そちらからリクルートしてください。


俺は悪くない!


「そうです!レオンハルト様は悪くない!!他の者共が遅すぎるのが悪いのです!!やはりレオンハルト様は素晴らしい!!!」


いやもう、エルザさん。いつもありがとね。ただ突然だとティアナが驚くから……驚いてない?!笑ってる?!


え?!なぜ!!


「ふふ、エルザさんに教えていただきました。」



ちょっ!?!エルザ何を教えたの?!


「秘密ですっ!」


え?!ティアナが答えるの?!


って、え?!え?!腕にぎゅっ?!え?!?!ティアナさんが俺の腕にぎゅって?!?!


「エルザさん、教えちゃダメですよ?」


ってエルザ!!!そこでサムズアップはなんかムカつくぞおおおおおお!!!!


けど、GJ!


「お喜び頂けたようで何よりです。」







いつも読んでくれてありがとう!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ