えひそーどごじゅーよん!
そんな訳でついにやってきました、エキシビションマッチ!
ちなみに大会の優勝はアレスでした。
2位にブリジット、3位がクレスって感じでその後もハーレムズが続きます。
ん?ティアナさん?
ティアナさんは出場してないよ。
てか、完全にミスったよ。ぶっちゃけ忘れてた。
ティアナさんが出場できなかったのって、俺のせいなんだよねぇ。つか、レオンハルト様のね。
レオンハルト様、ティアナさんを愛してなかったわけじゃないからね。愛情表現がいびつでただのダメンズだっただけだから。
そんな訳で、彼女が傷つくような大会への出席を認められず、辞退するようにと命令してました。
ファンの間では自分が勝てないからだとか言われてたけど、その可能性も大いにあるのよね。レオンハルト様、ちっちゃいとこあるし。
つかね、この大会スケープドール完備で傷つく可能性皆無なんだよ?
で、そのティアナさん。今年もレオンハルト様の言いつけを守って出場を見送ってしまいました。
やらかしちまったよ。
完全に忘れてた。クデールに魔法見せてドヤァってしたあと、ティアナさんに「出番はいつ?」って聞いたら、「今年も出場は辞退しています。」とお返事いただきました。
ちなみにアイシャは「妾がここで武を示す必要もなかろう。」だって。こちらもこちらで出場辞退しておりました。
つか、アイシャってなにげに戦ってる所を見たことないんだよねぇ。くっそ猛者感あるんだけどどうなんだろ?
強キャラ感出してて弱いレオンハルト様がいるから、アイシャも強いか弱いか判断つかないのよなぁ。セリフだけなら強そうなんだけどね。
「それでは!エキシビションマッチを再開する!!両者礼!!」
おっと!!やべ!
そろそろ集中しねーと。
「はじめ!!!」
「ライトアロー!」
くっそ!あいつ、開幕早々ぶっ放してきやがった。
しかも、なんだよこの速さ!!魔法名言った途端に着弾してたぞ。
んーーー、どうする。あの速さにカウンター成功させる自信なんてないぞ。
「ライトアロー!!」
まずっ……あれ?
避けた着地の隙を狙われたから確実に当たると思ったけど、あれ?
「くっ!ちょこまかと!!ライトアロー!!!」
ぬおっ!あぶねー!とっさに足を引っ込めたから躱せたけど……って、あれ?
着弾位置おかしくね?
「くっ!やりおる!!」
やりおるもなにも何もしてないっての!!!
てか、こいつ、当てれないんじゃ?
「くう!ならば、これだ!!避けれるものなら避けてみよ!!ライトスプレッド!!」
いやー、本気でビビってた俺がバカみたいです。なぜか不思議なことに全弾俺の体を掠めることすらなく、地面や結界に着弾しました。
これマジでやってる?冗談じゃなくて?
もしかして、ドラゴンみたいな大物じゃないと当てれないとか?
いやいや、制御ガバすぎんか?
「これも……避けるのか……」
いや、避けてないけどな?お前が外しただけだけどな?
「ならば、この剣をもって貴様を討ちとろう!!」
討ち取る様なルールじゃねーからな!!興奮してるの分かるけど!!
つか、速っ!こいつ速さ特化か!
言うやいなや袈裟斬りにしてきたんだけど。
それでも、アレスに比べりゃ遅いし剣聖に比べりゃもっと遅い。
なので、難なく弾いてやった!
袈裟を弾かれたクデールはそのまま大きく体勢を崩し後ろへと下がりたたらを踏む。
だから俺は!!
何もできません!!
え?追撃?できるわけねーじゃん。レオンハルト様回避特化よ?パリィと回避、ブロックはお手の物だけど反撃?できる訳ねーじゃん?
元のレオンハルト様スペックあればもしかしたら反撃もできたかもしれないけど、俺よ?反撃できる隙?わかんねーって。ドレイクさんにクッソほど手加減してもらって今ですって合図もらわないと、まともな反撃が今でもできないのだもの。
おやじ殿との練習ではできてたって?
そりゃ、おやじ殿パワータイプで遅いから。隙がわかりやすく反撃しても反応される感じしなかったもん。
その点クデールはスピードタイプだとおもう。この速さになってきたら反撃した事に反撃されそうで中々攻撃が難しい。
なわけで、今現在もクデールの猛攻を弾いてすかして流して捌いて避けてを繰り返してます。
「きさまぁ!!!!なめるのも大概にしろよ!!!ライトスプレッド!!!」
なっ!!!至近距離でのこれはさすがに避けれ……。
クッソ!スケープドール1個持ってかれた!!
「ほぉー」
ほぉーって、なんだよ!!!ほぉーじゃねーよ!!うっとおしい!!
「言っておくが次は効かぬぞ?」
「ぬかせ!!!」
今ので味をしめたのかしっかり突っ込んできて、猛ラッシュ。
上、下、左、右に斜めに突き。
こっちが反撃できないことを良いことにガンガン攻めてくる。
そして…
「ライトスプ……ガハッ」
「ワンポイント。これでドローだな。」
いやさ、確かにさっきは度肝抜かれて一発もらったけどさ。普通そんな隙の大きい攻撃食らわんからな?
連撃の最中にわざわざ剣を持ち替えて、右手前に突きだして呪文叫んでるからな?
さすがにこのタイミングで何をするか分かってりゃ、カウンター入れるっての!
まあ、見事に顔面ヒットでしっかりすっ飛んでくれました。なんかスッキリしたぁーーーー!
「くっ、なぜ…。」
いや、なぜじゃねーよ。
てか、この中観客席の声とか一切聞こえねーのな。
なんか言ってるのはわかるんだけど、一切音が入ってこない。なかなか素晴らしい設……これの技術って普通にヤバくないか?密談とかやりたい放題なんじゃ?
って、今はエルザがいないから教えてもらえない?!
「しねぇ!!!!」
うおっ!!
やっべ、戦闘中なの完全に忘れてた。つか、死ねぇとか叫ばなければ普通にもらってたぞ?なんで叫んだ?つか、セリフもモブか悪役じゃねーかよ。
アンタ一応乙女ゲーのキャラでしょ?たぶん?
「くぅ!!!ちょこまかと!!!」
「ライトアロー!ライトアロー!ライトアロー!」
………いや、本当に見事に当たんねーな。これ。
「くそ!!ライトアロー!!」
あ!これいける!!
よくわからない感覚に従って剣を振るうと、そこに閃光の矢が吸い寄せられるように飛来し、そのまま術者へと綺麗に返っていく。
目でそれがしっかりと見えたわけではなかったが、なんとなくそうなる感覚があった。
そして、クデールの元で爆発。
弾け飛ぶスケープドール。
「なっ、何が起きた?!」
スケープドールがダメージを肩代りしたため、無傷のクデールが呆然と立っていた。
もちろん、そんな隙は見逃しません!!
今度は一気にこちらから攻める!
斬って殴って蹴って。
剣撃だけでなくその全てでクデールを攻め立てる。
完全な攻守の逆転。
不意ついたのもあってクデールの防御は荒い。
致命傷にこそ至っていないもののスケープドールに、細かな傷が増えているのは見えていた。
もう、このまま押し切るしかねぇ!!
「くぅ!!!フラッシュ!!!」
クデールが呪文を唱えた瞬間に、当たりが真っ白な光に包まれ何も見えなくなった。
「「ぐあぁ!!」」
え?声がかぶった?なんで?
つか、クソまずい!こんな状況じゃ一方的になぶられる。
名前的に強い光を放っただけなんだろうけど、実際に受けると、こんなに厄介だったなんてな。
アイツは今どこにいる……なぜ、攻めてこない?
ゆっくりと目が慣れてくると、少し前でやみくもに剣を振り回すクデールの姿が……。
え?嘘だろ?
自爆してね?
いやいや、もしかして術者含め全員が行動不能になる魔法とか?!いや使えなさすぎるだろ!!!!
「そこか!レオンハルト!!!」
……片手で顔を覆いながらへっぴり腰でそれ言われてもなぁ……。ダサすぎんだが……。
「私はここで天啓を得た!貴様の負けだ!レオンハルト!!シャイニングレイン!!!」
クデールのつぶやきと共にゾッとした感覚が背筋をかけた。その感覚に従い全力でクデールどの距離をとる。
すると、一瞬前まで俺がいた場所に何本もの光の柱が振り注ぐ。その範囲を円形に広げながら。
"触れるとまずい“その感覚に従い魔法の効果範囲から離れようとしたのだが、逃れる速さよりも広がる速さの方が早く、やがてその光は俺の足に振り注いだ。
瞬間に弾け飛ぶスケープドール。
光の雨はそれに満足したのか、そこで魔法が消失した。
「貴様、もう後がないぞ?どうする?」
「……お前もとっくに後がないのだが……わかって言ってんのか?」
こいつ。ホントにバカなんじゃ?
追い詰めたって感じかも知んないけど、お前のが先に追い詰められてたからな?
「う、うるさい!!勝つのは私だ!!!ライトセーバー!!」
え?武器に光属性付与して何したいの?!
ちょっと待て!意味不明なんだが!!
……いや、なんてか、キラキラして綺麗だけど……。
てか、さっきみたいに受け……ちゃダメな気がする。
野生の勘かな?
それに従って剣で受けずに回避したんだけど、予想がしっかり的中したよ。
クデールが剣を振ったあとに、光のキラキラした剣が同じ軌跡で追撃してた。あれ、もしかしたら普通の剣では止められないかも。
「ふははは!この土壇場で天は私に味方したのだ!!」
おうおう、調子乗りまくりだな、クソが!
「絶対の防御をほこり余裕を見せていたのだろうが、この剣は止められまい!!
光の魔法によって魔王が討ち取られるのは世の常よ!!
死ねぇ!!!レオンハルト!!!!!」
……魔王でもなければ討ち取ってもダメだろ。ただのエキシビションマッチだぞ。つか、お前の発言問題にしかならんからな?
アホなのか?
まあ、外には声が漏れてないみたいだから心配ないけど。
にしてもだ、これどっすかなぁ。避け続けるってのもそろそろ無理きそうだし。あの剣の威力が分からない以上、受けるわけにもいかないしな……。
「私の勝利は揺るがない!!後がないぞ!レオンハルトォォォ!!」
お前は悪役かっ!!
でも確かに、その通りなんだが……もしかしたら、これワンチャン弾けねーか?
これも魔法なんだろ?なら、やれんじゃね?
つか、カウンター決めるしか後がない?他に何かあるか?いや、ないよな?他に何か……。
「私の勝ちだぁ!!!!」
やっぱりないっ!!
なので、覚悟を決めて魔法のカウンター決めてやりましたよ!!
いや、すごいね、魔法カウンター。
バッチリ失敗!大爆発したわっ!!!!!
「そこまでっ!!!」
うんうん。偉いね、クデール君。
追撃してこようとしてたけど、しっかり止まってくれました。
俺はカウンター失敗した時点で両方のスケープドールが、破壊されたの確認してたから、追撃は諦めてたよ。
まっ、殴られる気はないから追撃が来ても対処できるようしてたけどね。
ほんとマジでだよ?マジで。
「最後のスケープドールが同時に破壊されたため、この勝負、引き分け!!両者、礼っ!!」
にしても、二人とも綺麗にスケープドール破壊されて、引き分けとかしまんねー。
なわけで、クデールがめっちゃブスブス言ってたけど、こうしてエキシビションマッチの幕は閉じられました。
ほんと、最後に相打ちとかマジしまんねー。
読んでくれてありがとう!




