第四十二話
用語解説とかは前回のように章の最後に行います。仮に気になるものがあればコメントしてくだされば、お答えします!
アレから数回、蛇ドラの周回を行った。武器のレベルと本人のレベルが上がったことにより、最初に比べ数分程度ではあるが、討伐までの時間は短くなっていった。
「もうこんなにレベルが……!」
「す、すごいですね! リラちゃん!」
あちらで女性陣二人がキャッキャウフフしてる。使い方合ってるのかは知らないけど。
「楽しそうだね」
「まぁ、レベルがこれだけ上がれば高揚感があるのは当然でしょうね」
俺たちはそんな話をしながら素材の受け渡しを行う。ルナさんは260までレベルが上がり、リラも198まで上がっている。おれもレベルがたくさん上がった時は嬉しかったなぁ。
「で、もうあと二回くらいで一旦終わる?」
「そうですね。 時間もいいぐらいになりますし、私たちで狩場を占領しすぎるのも良くないですからね」
蛇ドラはシンボルエンカウントモンスターである。つまりはマップ上に一体しか存在しない。俺たち上級者からはいい感じのボスモンスターで、中級者たちからは越えるべき壁の一個として扱われており、結構需要があるモンスターなのだ。
なので暗黙の了解として占領をしすぎないようにみんな配慮をしている。それは俺たち上位プレイヤーも例外ではない。
「さて……そろそろリポップが……」
「ん? どうした?」
「トゥルー! お二人を非難させてください!」
ラールが大きな声を上げながら退避する。俺もその声を聞いて二人を俺より後ろに下がらせた。俺の横にラールが避難しながら話しかけてくる。
「どうやら……運がいいようですね、我々は……おそらくですが変異個体ですよ……」
「さて、白か黒か……」
どっちにしてもめんどくさいことには変わりないが、俺とラールがいれば特に問題なく勝てはするだろう。そう思っていたのだが、現実はそう上手くいかなかった。
「はぁ?! なんだあれ!」
「初めて……見ますね……」
俺とラールの目の前に現れた蛇ドラの姿は、白でも黒でもなく、紫色だった。そして何より……
「あいつ、全身が毒液でできてないか……?」
「そのようですね。 触れた箇所が腐食しているようです」
まだ完全に姿が構築されていないのにも関わらず、蛇ドラのいる足元からはシューッといった音と共に地面がグジョグジョに溶け、液体状になっていく。
「グゥワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァア!」
姿が完全に顕現したことで、その名前を確認することができた。
【NEW:スネークドラゴン・特殊変異個体 Lv.10100】
「おいおい……NEWって事はまじで俺らが初めてポップさせたのかよ……」
「新マップとかではなく、有名なボスモンスターの新形態とか、URS高すぎですよ……」
「おそらく俺らじゃないと思うけどな……」
「あぁ……レア発現を引き当てた人がいましたね……なるほど、納得しました」
そう言いながら武装を構えるラール。俺も同じタイミングで機双剣を構える。
「さて、自分より優れた毒蛇なんか気に食わないよな? 新種狩りと行こうか、大いなる毒蛇?」
「ランカー二人が揃って、新種程度の勝てないなど笑い物ですからね、しっかりしてくださいよ。 真なる頂点?」




